ハレ・イプ・ククイ~ハワイの道シリーズ~

ビショップ博物館のドーセント(解説スタッフ)として長年の経験を持つDAVID氏による人気コラム『ハレ・イプ・ククイ』。毎回“ハワイの道”を通して、身近にありながら気付かずに見過ごしてきたハワイ文化と歴史を再発見できるストーリーが綴られています。

第6回【フォートストリート】ダウンタウンを貫く遊歩道

  「アロハタワー」。昨今、停泊する大型豪華客船に比べると小さくも見えますが、それでもホノルル港の象徴として、その姿と存在感を誇っています。建てられたのは1926年、大正15年のこと。 アロハタワーから市街地に向ってニミッツ・ハイウエイを越えると、北東へ真っ直ぐ、フォート通りという名の道が続きます。以前は車の走る通りでしたが、1968年に広い歩道に改修されました。 カメハメハ大王がハワイ王国を創り上げた18世紀終わりから19世紀始めにかけて、アロハタワーのあたりでは、海岸が現在のクイー…»ハレ・イプ・ククイ~ハワイの道シリーズ~「第6回【フォートストリート】ダウンタウンを貫く遊歩道」の続きを読む

第5回【エレパイオ・ストリート】ハワイの鳥・エレパイオが通りの名に

    ワイキキの雑踏を離れて、ダイアモンドヘッドの東側へ。静かな佇まいの住宅が並ぶカハラへ行くと、ハワイ語の鳥の名を付けた通りに出会います。 その1つがエレパイオ通り。エレパイオは体長15センチにも満たない虫を食べる小さな鳥で、オアフの他、カウアイとハワイ島にも生息していると聞いています。この他にも、プエオ(梟)や、ノイオ(アジサシの一種)、コロア(ハワイ マガモ)、イイヴィ(ミツスイの一種)の通りの名も。どれもハワイに棲む固有種の鳥です。 昔、ハワイの島々には花の蜜を吸う…»ハレ・イプ・ククイ~ハワイの道シリーズ~「第5回【エレパイオ・ストリート】ハワイの鳥・エレパイオが通りの名に」の続きを読む

第4回【ドールストリート】ハワイ準州初代知事 サンフォード ドール

ハワイ大学マノア校に通じるドール通り。ルナリロ(H-1)フリーウエイの山側に沿って東西に伸びて います。1900年にハワイが米合衆国に併合され、準州(テリトリー)になった際、初代知事を務めた サンフォード バラード ドールの名を冠した通りです。 法律家であったサンフォード ドールは、1844年、ホノルル生まれ。父はメイン州から来島し、 後にプナホウ校の校長も務めた宣教師でした。 さて、米合衆国への併合を求める砂糖業界中心の親米派と、王権擁護派の対立が続くハワイ王国で、 1893年(明治26年)1…»ハレ・イプ・ククイ~ハワイの道シリーズ~「第4回【ドールストリート】ハワイ準州初代知事 サンフォード ドール」の続きを読む

第3回【クレグホーン・ストリート】カイウラニ王女の父 クレグホーン

  いつも賑わっているワイキキの中でも、あまり知られていない通りですが、ハワイ王国時代の歴史がうかがえる道の1つです。 プリンセス・カイウラニ・ホテルの角から、カイウラニ通りをアラワイ運河に向って入っていくと、観光で訪れる人々の姿をめったに見かけない、コンドミニアムが立ち並ぶ静かな住宅地の中に、クレグホーンという名の細い通りに出会います。 ハワイ王国第7代目の王カラーカウアと、8代目の女王リリウオカラニの末の妹にあたるリケリケ王女の夫君、アーチボルド・スコット・クレグホーンにちなんだ通…»ハレ・イプ・ククイ~ハワイの道シリーズ~「第3回【クレグホーン・ストリート】カイウラニ王女の父 クレグホーン」の続きを読む

第2回【ビショップ・ストリート】王国の政治、経済、教育へのビショップ氏の貢献

 まさに州経済の中枢。ハワイ有数の銀行の本店が立ち並ぶダウンタウンを、ベレタニア通りからホノルル港まで走るビショップ・ストリート。ハワイで初の銀行業を営んだビショップ氏の名を遺す通りです。  チャールズ・リード・ビショップは、ニューヨーク州ハドソン川上流、グレンズフォールズの生まれ。1846年、24歳の若さで来島し、カメハメハ大王の曾孫、バニース・パウアヒと29歳で結婚。1858年には、ビショップ&カンパニーという名のハワイで最初の銀行を立ち上げています。  ビショップの手腕は商業に留まらず、永…»ハレ・イプ・ククイ~ハワイの道シリーズ~「第2回【ビショップ・ストリート】王国の政治、経済、教育へのビショップ氏の貢献」の続きを読む

第1回【アラワイ・ブルバード】ワイキキを一大観光地に変えた アラワイ運河

〜身近にありながら気付かずに見過ごしてきたハワイ文化と歴史の再発見〜 ワイキキの裏手を運河に沿って一直線に延びる道、アラワイ・ブルバード。運河の名がそのまま道の名としても使われたのでしょう。 アラワイ運河が完成したのは、1928年(昭和3年)のこと。 運河が造られる以前、ワイキキにはコオラウ山脈の3つの谷から川が流れ込んでいました。 ダイヤモンドヘッド(東)側にはパロロの谷から流れ出た川が、今のアラワイゴルフ場を突っ切ってカパフル通り近くで海に注いでおり、中央の川はマノアの滝からハワイ大学近くを…»ハレ・イプ・ククイ~ハワイの道シリーズ~「第1回【アラワイ・ブルバード】ワイキキを一大観光地に変えた アラワイ運河」の続きを読む