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新生ワイキキ~コロナ禍で進化したワイキキ~

この数年間、社会の変化とともにワイキキは進化を遂げてきました。ホテルのリブランドやリニューアル、ダイニングスポットの新規・移転オープンや改装が次々と行われました。ハワイの文化をコンセプトにするなど、それぞれが個性を持っていることも特徴です。今回は、ハワイの伝統文化や自然環境を重んじながら今も発展し続けるワイキキに注目しました。

ステイだけじゃない! 新たなダイニング、アクティビティーも楽しめるホテルのリニューアル

 カラカウア通り沿いに建ち並ぶリゾートホテルからクヒオ通りとアラワイの間にあるブティックホテルに至るまで、ワイキキの多くのホテルで改装が行われました。ホテルの名称が変わって部屋やサービスを大リニューアルしたり、レストランやバー、アクティビティーを一新したり、各ホテルでユニークな新しい空間が登場しています。

 旅行やステイケーションなどの宿泊者はもちろん、食事に訪れるだけでも日常を離れた豊かな時間を過ごせます。

HOTEL

⇨アストン ワイキキ ビーチ ホテルが2022年に『ツインフィンワイキキ』に生まれ変わり、海と一体となる青を基調とした部屋に改装された

⇨目の前に広がるワイキキビーチを臨む21階のアウトドアのダイニング『ココナッツ クラブ』での朝食付きプランが好評。ここから宿泊者は天体望遠鏡による星空観測を体験できる他、ビーチ用具を借りられるクレジットも。宿泊者がこうしたサービスに参加すると環境保全活動の一助になるなど新しい取り組みも行われている

⇨1970年代のオールドハワイアンをテーマに改装された『ホワイト サンズ ホテル』。2021年にプールサイドにオープンして以来、隠れ家的なバーとして話題になっているのが『HEYDAY』。監修のロビン・マイイシェフは2022年ジェームズ・ビアード賞を受賞した

かつてのパシフィックビーチホテルが数年前に大改装し『アロヒラニ・リゾート・ワイキキビーチ』に。2022年には『マカナ・ラニ・ア・ダイニング・エクスペリエンス』がオープン。平日は朝食ビュッフェ、週末は50種類以上のブランチとディナーのビュッフェを提供している

最新ダイニングとして、2023年秋に日本におけるイタリアンの巨匠落合務シェフによる『ラ・ベットラ・ワイキキ』も開店した(アロヒラニ・リゾート・ワイキキビーチ)。ハワイ産の食材や新鮮な魚介類を中心としたシンプルで本格的なイタリア料理メニューが並ぶ

⇨2023年に新体験ができる多彩なスペースとして、追加料金によりアクセスできる『ロングボード・クラブ』が登場。朝食の他、夕方にはサンセットを眺めながらファイヤーピットが灯される中でハワイのビールやワイン、食事をプライベート空間で楽しめる

⇨ワイキキサンドヴィラホテルが2023年にブティックホテル『ウェイファインダー・ワイキキ』としてリブランドされた。宿泊者以外も気軽に利用できる『レッドフィッシュ・ポケバー by フードランド』がオープン

レストランからフードコート、フードトラックまで新スポットが登場多彩なグルメスポット

 飲食店では、個性を携えた店が続々と開店しました。パンデミック後の主流の一つである「おまかせ」メニューのみの寿司店、ハワイの食文化と伝統を重んじるハワイアンフードやハワイアンキュイジーヌ、環境保全をテーマとして海にフォーカスしたシーフード料理の店、これまでワイキキになかったスタイルのタパスバーなど、店のセンスが光るユニークな食体験ができます。

 一方で、カジュアルに食事ができるフードトラックもワイキキの各所に出現しました。またショッピングモール内や路地にはフードコートがオープンし、気軽に立ち寄れる店から高級店までワイキキでの食の選択肢を広げています。

DINING

⇨ワイキキの西端で欧米からの旅行客で賑わっているフードトラック・パーク『オハナ・ハレ・ワイキキ』。アサイボウルやロコモコ、カルーアポーク、ガーリックシュリンププレートランチ、ポケなどのハワイ定番料理の他、ハンバーガー、メキシカン、ベトナム料理、BBQ系、燻製肉、アイスクリームなどのフードトラック十数台が集結している

⇨ワイキキ横丁が一新され『スティックス・アジア』に。敷地内にはラーメン、天ぷら、蕎麦、うどん、寿司、おにぎり、デザート店までが並ぶ。この周辺には2021年に『ロイヤル・ハワイアン・ダイニング・プラザ』、2023年にはルワーズ通りに「パイナップル・カウンティ・マーケット」などのフードコートも登場

⇨ワイキキショッピングプラザ5階のメキシカンレストランの奥の倉庫を改装した『梟 FUKUROU』は、ハワイ×日本 ×メキシコの食文化を融合させたおまかせコースを提供

⇨ハワイの自然の恵みであるコーヒーを多くの人に届けたいと、ワイキキ周辺に次々と店舗展開し、現在は5店舗となった『カイ・コーヒー』。2022年にクヒオビーチ前のスペースに『ワイキキビーチ クイーンズ・アーバー』をオープンしたことで、ビーチ周辺の雰囲気が一変したことも話題に

ショッピングモールやホテルで、ハワイ文化に触れる機会も増えた!

ハワイの文化体験

 リニューアルしたホテルの中や各ショッピングモールでは、フラショーやルアウ、ハワイアンカルチャーレッスン、サーフスクールなどを開催しています。専門の先生によるレッスンや、ホテルのスタッフがフレンドリーに教えてくれる無料クラスなどそのスタイルはさまざまです。

 こうした体験は、ハワイの伝統文化に触れると同時に、一つのコミュニティーとつながるきっかけにもなります。

CULTURE

2021年に全面改装した『ワイキキビーチマリオット リゾート&スパ』では、新たなアクティビティーとして全3時間の本格的なルアウショー『パイナ・ワイキキ』がスタート。物語に沿って伝統のダンスが繰り広げられ、途中でリリウオカラニ女王に捧げるフラもあり、また島内最年少のケイキファイヤーダンサーのダンスも披露される。ハワイの伝統食材を使ったビュッフェ付きプランもあり

⇨ハワイのサーフィンカルチャーを大事なアイデンティティーの一つとするホテルによる新たなサーフスクール『ジェイミー・オブライエン・サーフスクール』。ノースショアで育ったプロサーファーのジェイミーが初心者をはじめとして各レベルに合わせてハワイの波の楽しさを伝授

食品・衣料品・雑貨などハワイメイドを扱う店も豊富!

ショッピングスポット

 グロッサリーからアパレル、雑貨店まで新規・移転オープンが目立っています。ワイキキ中心部に建設されたコンドミニアム内にはスーパーマーケットが開店しました。地産食材やハワイで作られた食品を取り入れ、地元だけでなく世界からの旅行客に向けてハワイの食文化を紹介する役割を担うなど、ワイキキという立地を意識したコンセプトを掲げています。

 免税店は大改装が行われ、ホテルやショッピングセンター内には、メイド・イン・ハワイ製品を提供するローカルブランドショップや、ハワイをテーマに店内デザインを施した店なども増えています。施設内を歩いて各店舗をのぞいてみると発見があるでしょう。

SHOPPING

⇨2023年にオープンしたフルサービスのスーパーマーケット『ワイキキマーケット』。テイクアウトフードは、ポケ・ライス・ローカルプレート・ベイクショップ(マラサダ、フラットブレッドとパン)の4つのステーションがある他、レストラン『ピコ・キッチン+バー』と『オリリ・ワイキキ』が併設。「ハワイの食体験」を深く楽しむことができる

※このページは「ライトハウスハワイ 2024年3月号」掲載の情報に基づいて作成しています。最新の情報と異なる場合があります

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