温暖な気候に恵まれたハワイは1年を通していつでも気軽にゴルフを楽しむのに最適な場所です。そこで今回のテーマはゴルフ! 日常的にゴルフをしている人はもちろん、初心者も、これから挑戦したい人も、ハワイならではの魅力が詰まったゴルフに出掛けてみませんか? 島とスタイル別にオスススメの楽しみ方をご案内します。
ハワイのゴルフ場は、ツアーのトーナメントが行われる有名なコースから気軽にラウンドできるコースまで多彩なコースがそろっています。1年を通して気候が良い環境で爽快にプレーできるのも大きなメリットです。
日本と比較すると、服装もカジュアルで、ポロシャツ、ハーフパンツ、スニーカーでOK。また18ホールを一気に回り切り、カートでフェアウェイに乗り入れることができます(グリーンを除く)。プレーをしない人も「ライダー」としてカートに同乗できるコースもあり、ビールを飲みながらプレーできるなど、リゾート地のハワイだからこそのゴルフの楽しみ方があります。
さらに、「コースよりグリーンが重要」といわれるゴルフ場で知っておきたい芝生については、ハワイでは、寒暖の差が激しい日本とは違う品種の芝生が青々をコースを彩ります。こうした芝の違いからハワイのグリーンとフェアウェイは、日本でプロのトーナメントが開催されるようなクオリティーといえます。ふかふかと芝の目が詰まっているため、ボールの転がり方は素直。その分、ラフが難しいのですが、チャレンジのしがいもあります。
島によってコースに特徴があるので、いつもはオアフ島でゴルフをしている人も、隣島に行くことで全く違った魅力に出会えます。カウアイ島、ハワイ島、マウイ島、ラナイ島では、それぞれの島が持つ壮大な自然の中でラウンドを満喫できます。ゴルフを通して各島に触れることもできるのです。
次の休日は、隣島でゴルフを楽しんでみてはいかがですか?
プロゴルファーとして活躍し、ハワイ島観光局長としても勤めていたロス・バーチさんに、ハワイ島のゴルフの魅力を伝授してもらいました。
ハワイ島のゴルフコースの特徴は、なんといってもコースのコンディションのよさと景観の美しさです。というのも、年間を通して芝が育つために、一年中良いコンディションを保つことができるのです。コースの立地も素晴らしく、ほとんどのコースから海を眺めることができます。コースには、ハワイ島ならではの溶岩流の痕が残り、芝の鮮やかな緑とのコントラスト、その背景には紺碧の海が広がり、他では得がたいゴルフ体験ができるのもハワイ島ならではの魅力でしょう。
私はプロを引退後、日常で友人や家族とプレーすることを楽しんでいます。ゴルフはビジネスから離れた自分の時間をもたらしてくれる最高のツールでもあり、コースや施設を満喫しながら仲間たちとゴルフするのが、日々の生活の中でもかけがえのない時間です。
オススメのコースの一つは『マウナ・ラニ』。ビールサーバーを備えたビバレッジ・カーがあり、2種のドラフトビールが飲めるだけでなく、アイスクリームや温かいホットドッグ、サンドイッチも食べられるので、ゴルフとレストランを同時に堪能できます。コースはノース、サウスで計36ホール。加えて短い9ホールのウィキウィキコースもあり、こちらは1時間半ほどで回れるショートコースなので、ゴルフを始めたばかりの方や初めての方も楽しめます。
せっかくハワイ島に来られたなら、昼間にゴルフをして、夜に星空観察ツアーに参加したり、火山活動があるときには夜に火山を見たりするのもよい思い出になると思います。マンタと一緒に泳ぐナイトシュノーケリングやダイビングができるボートツアーもぜひ体験してみてください。
また、ハワイ島はカメハメハ生誕の地として、西海岸にたくさんの史跡が残されています。プウコホラ・ヘイアウ国立史跡、古代ハワイアンが岩に刻んだペトログリフを見られるキングス・トレイルという遊歩道もあるので、歴史探訪にも最適な島ですね。
ぜひハワイ島へ、ゴルフ旅を通して日常から離れた体験を堪能しにいらしてください。
「ガーデンアイランド」と称される緑豊かなカウアイ島のゴルフコースは、地形がふんだんに生かされています。フェアウェイ越しに海や断崖絶壁を望むコース、海越え、谷越えなどを織り交ぜた絶妙なレイアウトが多く見られ、レベル設定は全体的に高め。上級者になるほど、チャレンジ精神をかきたてられるでしょう。
そんな個性あふれるゴルフコースを楽しむカウアイ島ならではのシステムが、ゴルフトレイル。「オーシャンコース・アット・ホクアラ」、「ポイプ・ベイ・ゴルフコース」、「プリンスヴィル・マカイ・ゴルフクラブ」の3つのコースをセットでお得に回ることができます。1日ごとにプレーしても最低3日かかるため、1週間ほど滞在しながらカウアイ島ゴルフを思いきり楽しむにはぴったりです。ゴルフ好きならぜひカウアイ島へ!
Mauna Lani South Course(マウナ・ラニ サウスコース)15H
【ハワイ島】ロス・バーチさんもお勧めのコース。プレーをする人のほとんどが記念写真を撮るのがこのポイントで、海と溶岩、そして芝生が織り成す絶景が広がる海越えホールになっています。
Wailea Golf Club Blue Course(ワイレア・ゴルフクラブ ブルーコース)4H
【マウイ島】マウイ島の中でも、ここは歴史あるコースとして知られています。注目は高台に位置する4番ホール。カホオラヴェ島やモロキニ島を望むことができ、快適な気分でプレーできます。
Kō Olina Golf Club(コオリナ・ゴルフクラブ)12H
【オアフ島】ティーグラウンドの後ろに池や滝があり、シンボルマークのてんとう虫がガーデニングで再現されています(写真中央)。10番ホールではミッキーマウスをかたどったバンカーも!
Turtle Bay Golf Arnold Palmer Course(タートルベイ・ゴルフ アーノルド・パーマーコース)17H
【オアフ島】トーナメントも開催される一流コースでチャレンジングな設計。各コースに距離の異なるティーが備えられているので、上級者だけでなく、初心者も楽しめるのも魅力です。
Mānele Golf Course(マネレ・ゴルフコース) 12H
【ラナイ島】ビル・ゲイツ夫妻が挙式したことで知られる、世界屈指の眺望です。海上45mの断崖からの海越えのティーショットに挑戦!
ゴルフ場ならではの景観をプレーなしで楽しめるのが、マウイ島ワイレア・ゴルフクラブのサンセットカートツアー。高台にあるホールをゴルフカートで巡りながら、ワイレア沖の小さな島々と共に夕景を望みます。
<ワイレア・ゴルフクラブ>
サンセットカートツアー(ブルーコース)
808-879-2530
コオリナ・ゴルフクラブでは、大人と同伴の子どもが無料でプレーできるコースがあります。ジュニア用のクラブをレンタルして、親子でコースデビューもかないます。(プレーせずに同行のみでもOKのコースも)
<コオリナ・ゴルフクラブ>
キッズ・プレー・フリー・アフター・スリーピーエム
808-676-5300(日本語対応:2番)
※有料でプレーする大人1人につき、
子ども1人のみ無料
自分用とお土産に! ゴルフコースのロゴグッズに注目
ゴルフをする際にチェックしたいのはクラブハウス内のプロショップ。マーカーやティー、ボール、ゴルフウェア、グローブやキャップなどがそろっています。せっかくならゴルフコースごとの公式グッズを選んでみてはいかがですか? 公式グッズはそのゴルフコースでしか購入できないため、プレーした記念やお土産に人気があります。
アフターゴルフはおいしいグルメを満喫!
プレー後のお楽しみとして、ゴルフコースに併設されているレストランで食事をするのもおすすめです。シャワーを浴びて、その日のプレーを振り返ったり、コースを見下ろすテラス席から美しい景観を眺めたりするのも至福のときとなるはず。
ハワイのゴルフ情報はハワイ州観光局の allhawaii で!
※このページは「ライトハウスハワイ 2023年11月号」掲載の情報に基づいて作成しています。最新の情報と異なる場合があります。