ハワイのホノルル国際空港からたった40分で到着するマウイ島は、緑深い大自然や人の少ない静かなビーチ、個性いっぱいのお店やレストランなど、ハワイ・オアフ島とはひと味違うユニークな魅力がいっぱいの観光スポット。オアフ島から近い離島なので時間もお金も節約でき、リーズナブル&ゴージャスなバケーション気分を味わえるマウイ島観光の、まだよく知られていない見どころや魅力を紹介します!
マウイ島のハイウェイ事情はとてもシンプル。マウイ島内の各街をつなぐハイウェイは全体がほぼ繋がっており、標識も非常にわかりやすく、カーナビがなくても地図さえあれば、まず間違うことはなさそう。このマウイ島の地図があれば、全体の位置関係がよくわかる。
マウイ島でレンタルカーを借りる際は、マップや観光スポットの情報が掲載されている冊子もピックアップするのがおすすめ。空港のあるカフルイを拠点として、まずは宿泊地へ向かいチェックインを済ますか、朝早い場合はチェックインまで車を運転してタウン巡りやランチを楽しみたい。観光スポットであるハナへのドライブ(36号線)や、ハレアカラ登山(37→377号線)などは、朝早い時間に計画しよう。人気の街ラハイナへ車で向かう場合、道が混んだり駐車場にも限りがあるため午前中に。
アロハ!美しいマウイ島へようこそ。
マウイには、ハレアカラ・クレーターやハナへ向かう途中に見る無数の滝、美しく人の少ない海など、ユニークで素晴らしい自然美が存在します。
大都会ホノルルと違い、ゆったりしたペースで進むこの島で、カヤックやサーフィン、ハイキング、ジップラインなど自然の中での冒険や、スパで疲れた体の休息、歴史散策、あるいはただビーチで寝転ぶだけなど、マウイ島らしいミニバケーションを楽しみにお越しください。
また、マウイ郡は、広島県福山市の友好都市であり、日立やNEDO(新エネルギー・産業技術開発機構)との再生可能エネルギー開発における提携関係を結ぶなど、日本との深い縁がございます。
マウイ郡、そして住民代表として、皆様のマウイ島訪問を心よりお待ちしております。
Me ke aloha Pumehana(アロハをこめて)
Mayor of Maui County Alan Arakawa
マウイ島の中でアップカントリーと呼ばれる農業のさかんなエリアがクラ(Kula)。観光では、農場ツアーに参加してみるのがおすすめ!
マウイ島唯一のワイナリーでは、地産の葡萄やパイナップルを使ったマウイのワインを試飲できる。カラカウア王の別荘だった由緒ある建物を利用したテイスティング・ルームは雰囲気抜群。ハレアカラを過ぎ、ワイナリーへ到着するまでのドライブも息を呑む美しさで、のんびりとしたカントリーの雰囲気を存分に楽しめる。また、道を挟んだ向かい側には、以前は牧場労働者の生活必需品を販売していたギフトショップ「ウルパラクア・ランチ・ストア」があり、農場で飼育する鹿肉を使った「エルク・バーガー」を食せる。クラでおすすめしたい観光スポットの1つ。
ハレアカラの標高約1,200m地点に13エーカー以上の敷地を有するラベンター農場は、今やマウイでも特に人気の観光名所。スペインやフランス産ラベンダーが咲き、その香りが漂う農場からは、マウイ島西部の海が見渡せる。有料のガイド付き観光ツアーもあるが、自分だけでラベンダー畑や植物が咲き乱れる庭園を見て回るのは無料。バスソルトやオイル、ローションなど、マウイ島のお土産に喜ばれそうなラベンダーグッズが購入できるギフトショップもあり、ラベンダー入りのスコーンやお茶も美味しい。ラナイのテーブルに腰かけて海を見ながらひとやすみしよう。また、小規模なウェディングやパーティーを開催できる場所も。
ドイツ人移民夫婦が、ハワイ・マウイ島移住後にヨーロッパのチーズが恋しくなり、クラに42エーカーの牧場を購入。ヤギ飼育法やチーズ作りをヨーロッパで習得して、開いたのがこの「サーフィン・ゴート・デイリー」。毎日搾乳するヤギ乳から、無添加で新鮮な美味しいグルメ・チーズを作り、ハワイの自然食品店やレストランに出荷するほか、牧場のギフトショップで販売もしている。ヤギの乳搾りも体験できるヤギ牧場の見学ツアー(有料)も。
宣教師兼医師として、アメリカ東部から19世紀にハワイ・マウイ島に移住したドワイト・ボールドウィンはマウイに大きな影響を与えた人物として有名。その子孫が、1888年にハレアカラの裾野であるこの地に作った牧場「ハレアカラ・ランチ」を中心に発展したのがマカワオだ。歴史ある牧場は現在でも営業している。
目抜き通りの「ボールドウィン・アベニュー」はまるでカントリーウェスタンに出てくる町のような雰囲気で、そこかしこにカウボーイ文化の影響が残っている。古い建物は内部が改装され、今ではお洒落なマウイ島生まれのブティックや雑貨店、アートギャラリー、レストランが立ち並んでいる。その中でも、水彩画家シェリー・リーブさんの「シェリー・リーブ・ギャラリー」と、カーステン・バニーさんの「カーステン・バニー・ギャラリー」は、マウイ島・マカワオ観光で注目のスポット。
毎週第3金曜日には、ボールドウィン・アベニューが歩行者天国に変わり、さまざまなブースが立ち並ぶストリート・パーティー「マカワオ・フライデー・タウン・パーティー」が開催される。ハレアカラ国立公園観光の帰りに、ぜひ立ち寄りたい街だ。
マウイ島のノースショアにあるパイアは、サトウキビプランテーションの古き良きハワイの雰囲気を色濃く残す小さく可愛らしい街だ。カフルイからもほど近いパイアは19世紀中盤からプランテーション・タウンとして栄え、現在はお洒落なショッピングスポットとなっており、ハナ・ハイウェイと、その横のボールドウィン・アベニューに個性的なブティックや、雰囲気が良く素敵なカフェやおすすめのレストラン、地元アーティストのギャラリーなど、小さな店が立ち並んでいる。
目抜き通りにはほとんど駐車する場所がないのがパイア観光の難点だが、街に入る直前に無料の公共駐車場がある。午前遅い時間にはいっぱいになり、道も混むので、朝「ハナへの道(Road to Hana)」へのドライブへ出かける際、午前9時~10時頃に立ち寄るのがおすすめ。
パイアの街を出てすぐ、左側にはウインドサーフィンで有名なホオキパ・ビーチ(Ho‘okipa Beach)の展望台があり、マウイ島の美しい景色を見渡せる。そこから坂を下りていくと、ビーチにたどり着くことができる。パイアと隣町のハイクはマウイ島のサーフィン・シーン中心地。夏は波が比較的静かだが、冬には記録的な大波が訪れるスポットとして有名だ。
サーフィンの街・パイアにあり、コンテンポラリーな雰囲気が素敵な新しい、観光客にもおすすめのレストラン。使用する食材の75%がマウイ島の地産品というエコな店では、韓国や日本料理のフレーバーを取り入れた、新感覚のユニークな料理がリーズナブルに楽しめる。焼きたてのペストリーが多種揃うベーカリーや、カクテルバーも併設。
ローカル・フードにグルメのひねりを加えたマウイ島の人気プレートランチ店。ワシントンDCで開催された、オバマ大統領の就任式典ルアウでの調理のため招待されたという店は、味もさることながらボリュームがすごい。食欲に自信がある人は肉料理3種付きの「相撲取りコンボ」にトライしてみたい。キヘイとカフルイに2店あり、2014年6月にハワイ・ホノルル店をオープンしているのでそちらもおすすめ。観光客にも人気のレストランだ。
「グリグリ」とはアイスクリームとシャーベットの中間のようなデザート。マウイ・モール内にあり、日系人が始めた長い歴史を持つこの店で売られているのは、基本的にグリグリのみ。味はストロベリーとパイナップルがあり、カップに2スクープ入りで$1.20と格安。マウイ島観光中にぜひ一度試してみたい、マウイ島民お気に入りのおやつだ。
料理修業を積んだサーファーで友人の3人組がマウイ島のヘイに開いたレストラン。2009年にケータリングから始めた店はたちまち大成功を収め、キヘイに店舗をオープン。ハワイアン、パシフィックリム、アメリカ南西部の料理を融合した個性的な食事とカクテル、デザートメニューが大人気のおすすめレストラン。
マウイの玄関口、カフルイにあるマウイ島最大規模のショッピングセンター。メイシーズやフォーエバー21など全米の大型店や、気軽に立ち寄れるカジュアルなレストランも含め、100以上の店舗がある。フラ・ショーやファーマーズ・マーケットなどのイベントも随時開催されている。マウイ島での観光滞在中に一度は訪れたい、おすすめのショッピングモールだ。
2014年オープンのハワイ2軒目のアウトレット・モールは、マウイ島の歴史ある町ラハイナの目抜き通り、フロント・ストリートの便利な場所に位置し、コーチ、カルバン・クライン、マイケル・コース、バナナ・リパブリックなど、人気ブランドのファクトリー・ストアが並ぶ。日本人観光客にも人気のショッピングスポット。
マウイ島・ラハイナの一大ビーチリゾート、カアナパリに位置し、ルイ・ヴィトンやコーチなどの高級店や、ビラボン、ホノルア・サーフ、トリ・リチャード、トミー・バハマなど、リゾートウェアのチョイスもたくさん。ラハイナの捕鯨史を展示する入館無料の「ホェラーズビレッジ博物館」や、無料のショー、レイ・メーキング、フラレッスンなどもあり、大人も子供も楽しめるマウイ島の人気観光スポット。カジュアルでハワイらしい雰囲気のオーシャンフロント・レストラン「フラ・グリル」もおすすめ。
マウイ島南部の高級観光リゾート地、ワイレアにある大型モールには、ルイ・ヴィトンやコーチ、グッチ、ボッテガ・ヴェネタ、ティファニーなど、日本人にもファンが多いラグジュアリー・ブランドから、GAP、バナナ・リパブリック、トリ・リチャードなどの人気店もあり、見どころがたくさん。食事所もカジュアルなカフェから高級レストランまであり、予算とスケジュールによって選べる。何でも用意されている一大観光リゾート内で、究極のバカンスを楽しみたい。
マウイ島中部マアラエア港にあるハワイでも最も規模の大きな水族館は、サメやウミガメ、マンタレイなど、ハワイに住むさまざまな海洋生物や、世界有数の珊瑚礁展示する。海洋生物学教育や研究にも力を入れており、ガイド付きツアーや子供が参加できるアクティビティ、館内宿泊体験なども豊富に用意されているので家族連れ観光にもおすすめ。ハワイ州発行ID提示で、入場料のカマアイナ割引あり。
ハワイの大自然の中を、頑丈なワイヤーに吊るされて滑っていくスリリングな体験ができる「ジップライン」に、マウイ島で挑戦してみよう!同社はアメリカ初のジップライン専門会社で、マウイ島では山の大自然が楽しめるハレアカラと、マウイ島西部の青い海が望めるカアナパリで旅行者向けのツアーを催行している。参加年齢は問わないが、安全管理のため体重制限(ハレアカラ約30~120kg、カアナパリ約36~120kg)がある。
カフルイ~ワイルクからほど近く、気軽に行けるマウイ島の観光スポットといえばここイアオ渓谷。イアオ渓谷州立公園は約4千エーカーの緑深い谷に奇岩が立ち、渓流が流れる風光明媚な場所。ハワイ州立公園なので、ハワイ州民なら運転免許証などハワイ州発行のIDがあれば無料で駐車と入場ができる(非州民$5)。渓谷内には子供でも気軽に楽しめる舗装されたトレイルがあり、ちょっとした冒険気分を味わえる。歴史的には、1790年にカメハメハ大王がマウイ軍と交戦、征服し、ハワイの歴史を変えた地として有名だ。
言わずと知れたマウイ島で最も有名な観光名所ハレアカラは、標高3055mのハワイで2番目に高い山だ。国立公園なので、ハレアカラへの入場料は一律車一台で$10。入場パスは3日間有効なので保管しておこう。ハレアカラで朝日を拝むには暗いうちにホテルを出なければならないが、トレイルを歩く場合は所要時間に合わせて好きな時間にスタート。頂上に近いクレーター付近を歩くスライディング・サンズ・トレイル(Sliding Sands Trail)では、マウイ創造の歴史を感じさせる赤砂の道を歩く。
一方、ハレカアラ南東部麓キパフル地区のピピワイ・トレイル(Pipiwai Trail)には「オヘオの池(Seven Pools of Oheo)」がある。ハナの街を約20km過ぎた別の場所からスタートし、緑深いトレイルを歩いて片道3.2km歩いた終点には、高さ約122mの滝「ワイモク・フォールズ」が待ち構えている。
マウイ島南部の美しいリゾート地、ワイレアを中心に開催される大規模な映画祭。ゴルフコースやビーチなどに大スクリーンが設置され、屋外で映画を楽しめる会場もある。上映予定映画は、大劇場ではなかなか観られない芸術的で評判の良いものが多く、映画ファンには楽しめること間違いなし!な、おすすめの映画祭。時期が合えば、観光滞在中にぜひ訪れたい。
マウイ島の太鼓グループ「Zenshin Daiko」が毎年開催する太鼓ショーは、カフルイのマウイ・アーツ&カルチャー・センターで開催される。同グループには現在約50人のメンバーが在籍し、ハワイを含むアメリカ各地でパフォーマンスを行なっている。
マウイ郡政府主催により、4つの歴史ある街で毎週金曜日に交代で開催されるタウン・パーティー。毎月1週目がワイルク、2週目がラハイナ、3週目がマカワオ、4週目がキヘイ。それぞれの街で特色があるが、フードブースやエンターテインメント、アート&クラフトなど楽しい催しが用意されている。観光客でも十分に楽しめるイベントだ。
ハワイの有名アーティストを集め、6時間にわたってカフルイのマウイ・アーツ&カルチャー・センターで開催されるハワイ特有の楽器「スラックーキー・ギター」のイベント。食べ物や飲物を用意して、ピクニック気分で楽しみたい。
マウイ島で鯨など海洋生物の保護活動や海洋教育を行なうパシフィック・ホェール・ファンデーション主催のクルーズ。マウイ島中部のマアラエア港から出航し、カタマラン船に乗って、海から夜空に打ち上げられる花火をディナーを楽しみながら優雅に眺めることができるおすすめのクルーズだ。オンライン予約やメンバーには割引もあり。
(Lighthouse Hawaii 2014年6月1日号掲載)
(取材協力:ハワイ州マウイ郡政府 http:// www.co.maui.hi.us)
ハワイの地ビールといえば、今ハワイ島の「コナビール」が有名だが、実はハワイで最も多く醸造されているのは、ここマウイ島の「マウイ・ブリューイング (Maui Brewing Co. )」。ビール好きには堪らない、マウイ島で注目の観光スポットだ。
(Text/Photos: Satoe Sugiyama)
このマウイ・ブリューイングのテイスティングルームがマウイ島南部に位置する観光リゾート地キヘイ(Kihei)に2016年に新設され、地元の人々や観光客で賑わっている。見晴らしの良い高台で海と山に囲まれ、マウイ島の優しく穏やかな風が吹く「優雅な大人ハワイ」がここにある。
創始者でありオーナーのGarrett and Melanie Marreroさんによると、Garrettさんが観光でマウイ島を訪れたことがすべての始まりだったそうだ。地ビールとして販売されていたものが、実はハワイで造られていないと知りがっかり。それを変えたく「ハワイに本物の地ビールを」という決意を胸に、マウイ・ブリューイングを始めるため、カリフォルニアからハワイへ移住した。
カハナで7つの樽から始まり、2006年マウイ島ラハイナに醸造所を建設。8年後閉鎖し、キヘイに移転。間もなくパブもできるそうだ。
マウイ・ブリューイングは、伝統的な製法を元に醸造しており、度数、色、香りの違う地ビール約30種類がここで1杯5ドル前後で楽しめる。
マウイ・ブリューイングのビールの自慢は香り。香りを高めるため、マウイのものを加えたビールもここで味わえる。例えばパイナップル(マウイゴールド)の香り広がる「Mana Wheat」、喉越しにハチミツの甘さと香りを味わえる「Barefoot Brew」。まるでエスプレッソを飲んでいるかのような煎ったコーヒー豆の香り溢れる度数8.2%の「Doppelshot Doublebock」。
取材を忘れ、ついつい飲み過ぎてしまうほど、魅力溢れる地ビールに出逢える場所。マウイ島の新たな観光スポットだ。
マウイ・ブリューイングには見学ツアー(Brewing Tour・英語のみ)もあり、4種類の試飲、お土産(非販売の小さなグラス)付きで15ドルだ。ホロ酔いで「大人の社会科見学」を体験してみては。
また、アメリカならではの巨大ジェンガやテーブルゲームもあり、ビール片手に勝負するアメリカ人の姿に「異文化」を感じることもできるだろう。
お持ち帰り用にロゴ入りのタンブラーを購入、そこにビールをお得に入れてもらう裏技(?)もあるので試してみては。時間が経ってもタップから注いだばかりのビールと変わることなく、また普通の水筒としても使えて一石二鳥なタンブラー。マウイ島旅行のお土産としてもおすすめだ。
アロハを込めて手作りしていると謳っているだけでなく、地元の環境保護にもさまざまな面で貢献しているマウイ・ブリューイングのテイスティングルーム。ここでしか味わえないものが年に40種類以上。さらに期間限定のものが2~4種類。「はじめまして」の地ビールたちに逢いに、「特別なマウイ・アロハタイム」を感じに、足を運んでみては。
(’Eheu Winter 2016年号掲載)
※このページは「Lighthouse Hawaii 2014年6月1日」「‘Eheu Winter 2016」各号掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。