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JAMPEL LAW FIRM LLLC 代表弁護士/ハワイ日米協会 会長 アレキサンダー・ジャンペル

 

 

日本で生まれ育ち、カリフォルニアの大学へ進学。弁護士として日米で長く活動を続けてきた一方、日米協会でも日米の懸け橋として貢献し、今年は同会長に就任したアレキサンダー・ジャンペルさんに転機を伺った。

 

私の母は日本人で、父はアメリカ人です。東京で生まれ育ち、インターナショナルスクールを卒業後、カリフォルニアの大学へ進学しました。大学卒業後は公認会計士の資格を取って大手会計事務所で2年間働きました。

 インターナショナルスクールの友人たちは大学院に進みMBAを取得したり、金融業界へ就職したりする人が多く、自分は違うことをしたいと思い、弁護士を目指すことにしました。当時は日本語と英語のバイリンガルの弁護士が少なかったことや、日米両国の文化と習慣を理解しているというバックグラウンドを生かしたかったことも理由の一つです。

 ロースクールを卒業し、弁護士の資格を取得。ロサンゼルスの弁護士事務所に勤務していたとき、転機につながる法改正が日本で行われました。日本で外国人の弁護士が活動できるようになったのです。

 

日本でバイリンガル弁護士として経験を重ねる

1992年、ロサンゼルスで勤務していた法律事務所が開所した東京事務所へ赴任しました。私が扱っていたのは主にビジネスと不動産の投資案件。バブル崩壊を受けた景気低迷期は不良債権や倒産処理関連の手続き、また景気回復の局面では投資案件を処理するなど、弁護士として多岐にわたるケースに取り組みました。

 そんな中でも多かったのはハワイの案件。それがきっかけとなり、94年にハワイの法律事務所に移り、約10年勤務しました。そして再び東京の法律事務所に戻り、2019年に以前の事務所からの誘いでハワイへ。日米クロスボーダーの案件や現地企業の法務サポートなどを行っていました。コロナ禍ではあったものの、以前から独立したいという想いを抱いてきたため、21年に独立を決意。半年前に法律事務所を立ち上げたところです。

 

日米協会でも強みを生かし日本とハワイの懸け橋に

仕事だけではなくコミュニティーの場でも自分のバックグラウンドを生かしたいと思い、長年日米協会で活動をしてきました。最初はロサンゼルス、その後はハワイ、日本にある同協会、そして今年からハワイ日米協会の会長を務めることになりました。

 ハワイには日系人が多いこともあり、日本に興味を持つ方が多くいらっしゃいます。私たちの役目は、ハワイと日本の懸け橋になること。この数年は特に小学生から大学生までの学生たちの交流の場を積極的に設けるような活動をしてきました。例えば、小学校高学年の学生が日本でホームステイしたり、ハワイで日本の文化を体験するイベントを実施したり。コロナ禍ではバーチャルで行う企画が多くなっていましたが、今年こそは実際に交流できるイベントを計画する予定です。

 ハワイは気候も温暖で素晴らしい環境を持つ恵まれた場所。学生時代からずっと水泳を続けてきたので、今も毎日のように海で泳いではリフレッシュし、頭をスッキリさせています。

 今後も、ハワイを拠点に、日本で生まれ育った自分だからこそできることを実践していこうと思います。

 

 

アレキサンダー・ジャンペル

Alexander Jampel◎東京出身。カリフォルニア大学ロサンゼルス校経済学部卒業。大手会計事務所へ勤務。ロースクールを卒業後、弁護士資格取得。ロサンゼルスの法律事務所勤務、1992年東京事務所赴任。1994年ハワイの法律事務所へ入所。2002年東京の法律事務所へ、2019年再度ハワイの法律事務所へ。2021年自身の事務所を設立。2022年ハワイ日米協会会長就任。

 

※このページは「ライトハウス・ハワイ」 2022年1月1日号掲載の記事です。

 

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