日本とアメリカ、ハワイの歴史が今も静かに残されているオアフ島の真珠湾(パールハーバー)。その入り口に位置するアリゾナ記念館は誰でも無料で見学ができます。オーディオセットをレンタルすれば、日本語で解説を聞きながら自分のペースで回ることも!
アリゾナ記念館観光のコツ&おすすめの手順を押さえて、オアフ島での観光滞在中にハワイと日本の歴史に触れてみませんか?
アリゾナ記念館は、パールハーバー・ビジターセンター内にあり、真珠湾攻撃で亡くなった戦艦アリゾナの乗組員1177人や、すべての死傷者を讃えるための慰霊施設です。記念館は1962年に海底に沈む戦艦アリゾナの船体の上に建てられ、アリゾナに眠る900人以上の海軍兵の永眠の地となっています。
アリゾナ記念館の開園は午前7時。開園と同時に入場してチケットを取るか、オンラインで前売りチケットを予約しましょう。ウォークインチケットは限定1300枚/日で午前中になくなることがほとんど。せっかく観光で来園してもアリゾナ記念館へ入るためのチケットを入手できないことに…。なお、比較的空いているおすすめの時間帯は日曜日午前朝8時頃までの時間です。
とっておきの裏技
アリゾナ記念館のチケット入手方法は朝早い時間に行くのがベストですが、映像の最終入場時間である午後3時に合わせ、午後2時頃にチケットカウンターに行くと「スタンバイ」というキャンセル待ちで入れる可能性もあり。※確実ではありません!
アリゾナ記念館の場内へはバッグの持ち込みが禁止されています。(中身が見える透明バッグはOK)。財布、携帯電話、カメラ、水は持ち込めますので、それ以外はゲート右の手荷物保管所へ預けます(荷物1つにつき$5)。なお、食べ物は映画館までは持ち込み可能。
※車上荒らしが多発しているため、車に荷物を置くのは大変危険です!
入場すると目の前に券売所が3つ並んでいます。左からオーディオツアーカウンター、アリゾナ記念館チケットカウンター、戦艦ミズーリ他の券売所。まずは、真ん中の『アリゾナ記念館チケットカウンター』で、1日1300枚限定のチケットを手に入れましょう。
※夏休みなど混み合うシーズンは午前8時頃にチケットがなくなることも!
入場して一番左側にある『オーディオツアーカウンター』では、各自が自由に回れる“オーディオツアー用ヘッドセット”を$7.50で貸し出しています。(日・英・中・韓・仏・独・スペインの7カ国語に対応)。ドキュメンタリー映像の同時通訳、アリゾナ記念館見学の説明、施設内や博物館のすべての解説を聞くことができるので、ぜひ活用を。理解度がグンと高まります。アリゾナ記念館など施設内の案内マップも提供されます。
10分前にシアター前に集合しましょう。入館後、ドキュメンタリー映像が始まりますが、最初の5分間は上映中の注意事項の説明(英語)なので、オーディオはまだストップ。説明が終わり、ライトが消えたらオーディオをスタート。これでベストタイミングで上映映像の同時通訳を聞くことができます。
裏技!
アリゾナ記念館への入場後、ドキュメンタリー映像の上映時間まで時間がある場合は、先に博物館を見学したり、戦艦ミズーリ記念館や太平洋航空博物館などに行くのも一つの方法です。ただし、戦艦ミズーリと太平洋航空博物館はフォードアイランドへシャトルバスで渡ることになるので、各2時間の所要時間を想定しましょう。水、土、日曜日にファーマーズマーケットが開催されているアロハスタジアムも徒歩圏内です。
シアターから出て米国海軍シャトルボートでアリゾナ記念館へ。約5分で到着します。
ボートから降りたら立ち止まらずに館内へ(アリゾナ記念館の外観写真は見学後にボートに乗る際に撮ることができます)。アリゾナ記念館内では、オーディオにより詳しい説明を聞くことができます。
ボートで陸に戻り、左方面の道を進むと、攻撃概要などの説明板が点在しています。オーディオセットにそれぞれの番号を入力しながら説明を聞きましょう。この他、見応え十分の『Road to War(戦争への道)博物館』と『Attack(攻撃時資料)博物館』も見学を。館内の展示品の解説もオーディオセットで聞けます。
注意!
アリゾナ記念館のプログラムのスタートは最終が午後3時!
日本人スタッフからのコメント
日本で学ぶ真珠湾攻撃の歴史とは違った角度から見学することで気付きがあると思います。アリゾナ記念館へは「重い気持ちになりそうだから」と足が向かない方も多いのですが、当地で実物を見てみてください。歴史を感じていただくことが、これからの平和につながると願っています。
(Lighthouse Hawaii 2018年8月1日号掲載)
※このページは「Lighthouse Hawaii 2018年8月1日」号掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。