すっかり日も長くなり、ハワイも夏到来。夏休みの計画は進んでいますか?なかなか長い休みが取れなくて…という人も、お子様が夏休みの期間を利用して身近なレジャースポットに出かけてみてはいかがでしょう。実は今、新ジャンルのアクティビティーがぞくぞく誕生しています。いきなり行くのに不安がある人のために、一体どんなものなのか、スタッフが体当たりでリポートします!
鳥のように自由に空を飛んでみたい…、そんな想いを疑似体験で叶えてくれるのが「ジェット・パック(ジェット・レブ)」と呼ばれる新マリンスポーツ。日本のCMとテレビ番組に起用され、一躍大人気となったこのアクティビティーに初めて挑戦してみた。
受付を済ませると、はじめに必要書類に記入し、次にジェットパックの基本的な仕組みや操作方法をビデオで確認。日本語のビデオもあるので安心だ。その後、水上バスで5分ほど離れた海上基地へと移動する。
「ジェット・パック」はこの海上基地のそばで体験できる。日本語が堪能なインストラクター、ニック・ユザワさんが、操作や飛行のアドバイスをくれる。姿勢はずっと「前のめり」、あとは肩の力を抜いてリラックス!と呪文のようにその言葉を繰り返す。手のハンドルで向きを変えることはできるが、基本はニックさんがコントローラーを使って水量を調節し、高度を操作する。
最新だという器具を担ぐと意外に重く、まず海にジャンプして入るところで息継ぎにもがく。するとヘルメットのスピーカーに指示が入り、すぐに飛行がスタート。離水も前のめりなので、息継ぎのタイミングが難しい。前のめり、リラックス、景色を堪能、カメラにスマイル、スピーカーからの指示…やることがありすぎて必死になり、身体も固くなってバランスが崩れ、落下の連続。でも諦めずに何度も飛ぶうちにどんどん高度も上がり、飛行時間も長くなる。高度は最大9メートルまで可能だとか。飛行による高揚と心地良い海の感触とが混ざり合い、何とも言えない爽快感が押し寄せてくる。
ハワイで体験できるのは「エイチツーオー・スポーツ・ハワイ」でのみ。実際の飛行時間は15分で料金は199ドル(燃油費・税別)。想像以上に難しいが、ぜひ1度飛んだあとの爽快感にハイ(?)になってみては!?(森田)
前述のジェット・パックの森田のリポートしかり、人間やっぱり「空を飛ぶ」ことへの願望は強いもの。私も例外ではなく、今回は「飛ぶ」ならぬ、「浮く」アクティビティーに挑戦した。アラモアナ通り沿い、ゴーカート場で有名な「グルーヴハワイ」に新登場した「ウィンド・トンネル」がそれ。要は、ガラス製の垂直トンネル内で下から強烈な風が吹いており、その風力に乗って身体がふわりと浮かぶことで〝無重力体験〟ができるというもの。いわく、「時速140マイルのスピードで落下する感覚を味わえる」そうだ。
大人だけでなく、3歳の子供からOKというのもミソ。ぜひ親子で一緒に楽しみたい。受付でチェックインした後は、操縦士さながらの特製フライトスーツに身を包み、45分間のレクチャーを受ける。本格的だ。特に姿勢が重要で、何度もチェックされる。ヘルメットとゴーグルを装着し、いよいよトンネル内へ。本番では2人の先生がサポートして(フラフラする私に横から手を差し伸べて)くれる。
猛烈な風力に顔の肉がまず無重力に。口を開くと風が入り込み、よだれが逆流。興奮が高まる。先生の指示に従い、思い切って下からの風に身を任せると…。あら不思議。身体がふわりと浮かび上がる。風力はプロが調整してくれて、私はそれに応じて浮いたり沈んだり。強がって笑顔を作ろうとするが、それに気を取られて脚が縮こまると、グワン! と前のめりに。手も脚もしっかり伸ばすことが肝要だそうだ。
初体験は2分1セット。しかし体感時間はかなり長い。スカイダイビングのフリー落下時間がだいたいそのくらいとのこと。気になる料金は、レクチャー込みの2分体験で61・50ドル(ローカル料金。一般料金は66・50ドル)。あとは浮遊時間に応じて価格が変わる。経験者には1セット5分のコースもある。手軽にできる無重力体験、ぜひ浮き浮き(?)気分で臨んでほしい。(岩瀬)
家族揃って、大自然の中で一日中遊ぶのはどうだろう?だけど、海は飽きちゃったなぁ〜。
そんな気分になった時は、カネオヘの『ホオマルヒア・ボタニカル・ガーデン』へ足を延ばす。ここは屋外だけれどもコオラウ山脈に囲まれていて、いつも涼しい風が吹いている独特な場所。このガーデンはホノルル市が管理しているパブリックの公園なので入場料は取られない。アルコールが持ち込めないことや、キャンプをするには許可がいるなど、ルールはどこのパブリック公園とも同じだ。
この公園の何がスペシャルなのかというと、敷地は400エーカー(約1.6㎢)もあって、真ん中に巨大なため池が6つもあり、なにより景観が素晴らしい。そして、池にはお魚がたくさんいて、釣りができることだ。
公園内に入る前に、まずビジターセンターに寄る必要がある。そこでは係員がいろいろ説明してくれながら、釣り竿を人数分手渡してくれる。釣り餌にはパンを持参。竿は竹の先に糸と針が付いているだけだが、池に垂らすとどんどん釣れ、はまってしまう。この日は、4ぐらいの子供から大人まで大勢の人が釣りを楽しんでいた。残念ながら、この池の水は決してキレイではないので、釣ったお魚を持ち帰ることはできないし、泳ぐことも禁止されている。ルールは係員の説明に従おう。
公園内のあちこちには、ピクニックテーブルが設置されているので、魚釣りを満喫してお腹がすいたら、座ってのんびりランチタイム。バーベキューグリルやクーラーなど自分で持って行っても大丈夫だ。
ランチの後は、私は園内に植えられているトロピカル植物の写真を撮って、子供は鴨に餌をやってはしゃいでいた。〝ホオマルヒア〟とは平安と静寂という意味だそうで、その通り、ここで過ごした後は実に清すがすが々しい気分になれる。(亀井)
長年サーフィンをしているが、サーファーの天敵と言えば、やっぱりサメ。子供の頃、ボードの下を彼らが通り過ぎた時の恐怖は、今思い出しても背筋がヒヤリ。そこで今回は、その恐怖を克服するため、シャーク・ケージに挑戦した。
ハワイ・シャーク・エンカウンターズは、ノースショアの海で野生のサメと遭遇できることで有名。この日はちょっと早起きしてハレイワボートハーバーの波止場に到着。ツアーボートスタッフにチェックインして、レンタルのシュノーケリングギアを選択した後、ボートは波止場を出ること15分、沖合い5㎞程度のところまで出る。
その間に安全上の説明とサメの生態をみっちり教わるのだが、説明を聞く間にも、サメたちがみるみる船の周囲に集まってきた。50年以上前から漁師たちが捨ててきたカニ漁のエサの一部を目的に外洋からサメがやって来たのだそうだ。早速シュノーケリングギアをつけて入水開始。順番に2~4人ずつケージの中に入っていく。各グループの入水時間は約15分。
体が浮いてしまうのでケージを掴んでケージの下の方へ沈む。4~5匹のサメがケージの周りを遊泳。ケージに向かって襲ってくる様子はないものの、サメが近くに寄ってくるとやはり怖い。ケージの外に手や足を出していた若者たちもサメが来るとさっと引っ込めていたのはご愛嬌。水中カメラでサメをバックに記念撮影もOK。この日はガラパゴスザメだけだったが、普段は3~4種類のサメがいるようだ。
料金は大人105ドル(カマアイナ90ドル)。12才以下の子供は75ドル。もちろん泳げない人でも体験できる。ボートの上からウォッチングするだけのコースもあるので、海に入りたくない人もOKだ。まさに気軽に味わえる「ジョーズ恐怖体験」。夏に体験すれば、スリルで冷やっとして避暑になるかも。(加藤)
場所はホノルル市街から車で約45分、西オアフのカポレイ。木々が茂る静かな道を進むと、突如異様な建物が現れる。ここがF1レーサーさながらの本格レースが楽しめるゴーカートスタジアム、「ポーディアム・レースウェイ」である。中に入ると、室内なのかと目を疑うほど広い。
レースに参加するには、まずパソコン上で生年月日やレースネームを登録してチェックイン。次にカウンターで受付。顔写真付きのメンバーカードを作ってもらえば、割引も受けられる。
ここでは、チェックインしたグループごとにレースができる。最小2名から参加できるので、パパと子供でレース、ママはカメラで撮影なんてことができるのも嬉しい。また、コースの周りにはエアホッケーやパットゴルフ、ゲームセンターやホットドッグバーなどもあるので、混雑時の待ち時間も飽きることがない。
ここでのおすすめは、ナイトタイム限定の「コズミックレーシング」。夕方6時を過ぎるとコースは一転、ブラックライトとネオン、スモーク、そしてダンスミュージックに包まれる。光と闇の中をハイスピードで駆け巡るのだ。
急旋回時に体にかかるGは、力強くハンドルを握っていないとコース外に吹き飛ばされそうなほど。うまくカーブを曲がるコツは左右の足のアクセルとブレーキを巧みに使い分けること。ブレーキで調節することで、きれいな湾曲を描くことができる。ここで大きくGを感じることができれば、立派なレーサーだ。運転に自信がないなんて人には、なんとリモートシステムが用意されている。係員が無線でコントロールしてくれるので、アクセルを踏んでいるだけでレーサーのようにコースを進めるのだ。
運転免許を持たなくても、レーサー気分になれるのがゴーカート。ハンドルを握ると性格が出ると言うが、普段おとなしい人がスピードをぐいぐいあげていく様子も見ていて面白い。(中村)
とても魅力的なアクティビティーに出会った。その名も「グロー・パドル」。裏側にLEDライトを装備したパドルボードをこいで、夜の海へと繰り出すのだ。
ツアーのスタートは午後7時頃。集合場所は、その日の風の強さなどを考慮した上で指定されるワイキキ付近のビーチ。まず始めにパドルボードの乗り方をインストラクターがレクチャーしてくれる。右へ進みたい時は、パドルを左側に持って両手でこぐ、逆もしかり。とてもシンプルで、海に出てからもそばについてアドバイスしてくれるので、初めての私でも不安を感じることはなかった。
沈み始める夕日を見ながら、海に入り、沖の方へと向かう。ボードの上では座ったままでも良し、少しスリルを味わいたいなら立っても良し。ただ波に身を任せても良し、パドルをこぐ手を速めてスピードを上げても良し。心地よい海の風を感じているうちに心も落ち着いてくる。
日が暮れるにつれて、グロー・パドルの光がより深くまで海中を照らし出し、魚たちが泳ぎまわるのが見える。時には、魚がボードの上にジャンプして驚かせてくれる。ワイキキの華やかなイルミネーションと、グロー・パドルが映し出す海の中。本当に幻想的で静かな時間が流れる。
これだけでも十分に贅沢な体験なのだが、ぜひおすすめしたいのは、金曜日の夜にツアーに参加すること。ちょうど辺りが暗闇に包まれる頃、目の前の海上にヒルトンの花火がドーンと上がる。人ごみから離れ、波に揺られながら、自分だけの特等席で見上げる花火は格別だ。花火の後はのんびりとビーチへ戻り、1時間ちょっとでツアーは終了。光るパドルボード、サンセット、きらめく夜景、泳ぎ回る魚たち、月明かり、そして間近に上がる花火…すべてがキラキラッの体験。こんなにも贅沢でお得なツアー、なかなかないのでは?(元戎)
ミニチュアの世界が広がる子供の国
触って、見て、聴いて、体験しながら自然に学べる施設
一見博物館風だが、ここの施設はどれを触って遊んでもいい、子供にとっては夢のような場所。施設内には、消防署やレストラン、ボートや車などすべてが子供サイズに作ってあり、大人の社会を疑似体験しながら遊ぶことができるレジャースポット。遊びながら得た体験は、子供の成長に役立つことだろう。
常夏ハワイで本格的なアイススケートを体験
クラスやプログラムも充実のスケートリンク
1982年にオープン以来、ハワイのローカルに親しまれている場所。小さな子供もお父さんも家族みんなで自由にスケートを楽しむのもいいし、フィギュアスケートやアイスホッケーを習うこともできる。ギアショップやスナックショップもあって施設は充実感たっぷり。
気分は戦場で闘う勇敢な戦士
チームで対戦する本格サバイバルゲーム
戦場のようなフィールドで2チームに分かれ、ペイントボールを使った射撃対戦。制限時間内に一発でも玉が当たったら負けという緊張感とスリルがたまらない。フィールドも3つあり、森や要塞など雰囲気も抜群。ゴーグルやガンのレンタルあり。
幼児から大人まで、安全に楽しく
トランポリンエクササイズができる施設
最近カイルアにオープンしたこのスポットは、特別仕様のトランポリンを備え、バランスを崩しても落っこちたりしない。だから小さなお子様でも安心して好きなだけ1日中ジャンプしていられる。パーティールームや幼児向けの遊びエリア、ドッジボールやバスケットボールもできる、おすすめのレジャースポット。
歴史好きで、飛行機好きの人におすすめ
パールハーバーの太平洋航空博物館
太平洋領域の航空について、歴史とともに振り返りながら、知識を得られるこの博物館は、建物内に所狭しと様々な飛行機の実物が展示されている。飛行機好きの子供にはたまらないだろう。家族で学びながら有意義なひとときはいかが?
イルカたちがみんなが来るのを待っているよ!
バーベキュー、スノーケルと充実のファミリークルーズ
ハワイ・西オアフの海岸に生息するイルカは、生まれた時から人間と海を共有してきた。だからとってもフレンドリー。行けば、彼らが愛嬌を振る舞って楽しませてくれる。家族みんなで会いに行こう。
四輪バギー、映画村バスツアー、乗馬などなど、
東オアフの大規模牧場はアクティビティーの宝庫
自然の地形を上手に利用したクアロア牧場は、バスに乗って映画のロケ地ツアーしたり、四輪バギーで壮快ドライブを楽しんだりできる絶好のレジャースポット。小さな子供向けのプログラムもあるので、問い合わせてみよう。
(Lighthouse Hawaii 2014年7月1日号掲載)