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ハワイアン音楽の素晴らしい作品とその制作エピソード

ハワイアン音楽によって、心が癒され、優しい気持ちになります。神々と尊んでいる自然、アロハ・スピリッツ、先人に対する敬愛など、様々なエッセンスが加わる「その制作過程」に秘密が隠されています。素晴らしい作品とその制作エピソードをご紹介します。
 

映画「ザ・ハウマーナ」サウンド・トラック

毎年、世界各国から、約200本以上の映画が出品されるハワイ国際映画祭。33回目を迎える今年のハイライトのひとつは、現役のカネ(男性)フラダンサーである舞台俳優のケオ・ウールフォードが、初監督&脚本を手がける映画「ザ・ハウマーナ」(ハワイプレミアは10月20日)。構想から完成までに6年間を費やしたこの映画は、男性のフラハラウ(教室)を引率することになったフラダンサーの話ですが、この映画のサウンド・トラックも素晴らしい作品となっています。収録曲「アロハ・マイ、アロハ・クウ」は、ケオ・ウールフォード監督と共にクムフラ、ロバート・カジメロの元で学び、現在は、ハラウ・イ・カ・ベキゥのクムであるラナキラ・キャスパングの詩にケオがメロディを加え、2人の師匠であり、ハワイ音楽界の大御所でもあるロバート・カジメロが歌ったスーパーコラボ作品であると共に、音楽作品としても鳥肌ものの逸品です。

THE HAUMĀNA

THE HAUMĀNA/Various Artists

5月に開催されたロサンゼルス・パシフィック・アジア映画祭で大絶賛を受けた映画「THE HAUMĀNA」(ハワイ語で生徒という意味)のハワイプレミアが10/20に開催。映画の内容もさることながら、サウンドトラックの完成度も素晴らしい。また、この映画上映が、カネダンサー増加や、フラの師弟関係のあり方など、日本のフラ・コミュニティに及ぼす影響高し。
www.facebook.com/TheHaumanaMovie

 

サラ・ノイルの初フラDVD

続いて、一昨年のメリー・モナーク・フェスティバルのミス・アロハフラで4位に入賞したサラ・ノイルの初フラDVD。ワイキキ、マウナレオ、グリーン・ローズ・フラ、アイナハウなど、8曲の人気フラソングを披露しています。サラいわく、「フラは人生そのもの、肉体の一部であり、家族でもある。自分の故郷ハワイとフラに対して抱く愛情やアロハスピリットを感じてもらいたい」。また、同大会のアウアナステージで、サラのために美声を披露し、マノアDNAのバンドマスター、ソロアーティストしても大活躍中のアレックス・カワカミが全曲を歌唱。最近では、フラ・ソングを歌う機会の少ないアレックスだけにレアな作品ともいえる。また、11月後半から12月に開催されるマノアDNAの日本ツアーもお楽しみに!

Love to ♡Hula

Love to ♡Hula/Sarah Noyle

ハーラウ・イ・カ・ベキゥ所属のフラダンサー、サラ・ノイルの初フラ作品。収録曲は、 Waikīkī(ワイキキ)、Ipo Lei Momi (イポ・レイ・モミ)、Green Rose Hula (グリーン・ローズ・フラ)、Love and Honesty (ラブ&オネスティ)、PuaHone (プア・ホネ)、Hawaiian War Chant(ハワイアン・ワー・チャント)、Maunaleo (マウナレオ)、’Āinahau (アイナハウ)全8曲。美しいサラ・ノイルのフラとアレックス・カワカミの歌声が絶妙なコンビネーション。ハワイの風景と共に踊るサラ・ノイルの美しい表情も学んで頂きたし。
https://www.facebook.com/SarahKamalei

 

ニコラス・ジョン・ナバレスのデビューアルバム「フォー・オール・ゼネレーション」

最後にニコラス・ジョン・ナバレスのデビューアルバム「フォー・オール・ゼネレーション」。今年、ハラウのウニキを終え、前述の映画「ザ・ハウマーナ」のサウンド・トラック」にも参加しているニコラスが、マウイ島ハナ出身の奥様クキさんと制作したアルバム。4歳の息子さんと2歳のお嬢さんと奥様と共にマノア谷に開いたクムオラ・ファーム(タロなどのハワイ固有種の植物を植樹し、ハワイを学んでもらうという教育プロジェクト)をフィーチャーした「アノ・アイ」やハワイの新たなウェディングソングになることを願って作った「ナウ・オエ」など、ハワイのぬくもりを感じる11曲が収録されています。コンセプトは、おじいちゃんやおばあちゃん世代、自分の世代、そして子供世代のために。ハワイアンの人生の場面を語り継ぐストーリー・テラー的な意味をもっているとニコラスは語ってくれました。

for all generations

for all generations/Nicholas Jon Navales

2007年のメリー・モナーク・フラ大会で、ハーラウ・イ・カ・ベキゥのカネダンサーとして総合優勝を果たしたチームの一員。今年、ウニキを卒業。今作は、収録曲中の8曲を奥様のクキさんと共同作詞作曲。希望のエネルギーをこのアルバムから感じてほしいと日本のハワイ音楽ファンへメッセージを送り続ける。

 

徳重玲子(STUDIO RIM HAWAII代表)

徳重玲子www.studiorimhawaii.com
ハワイ在住13年。ラジオDJ、MC、ライター、イベントディレクター、コンサルタントと多方面で活動中。最近では、ハワイについての講演会も行っている。豊富なネット・ワークを持っているのも特徴。国立新潟大学理学部卒業。http://facebook.com/reiko.rogers
twitter@PELEREIKO

(’Eheu Autumn 2013号掲載)

※このページは「’Eheu Autumn 2013」号掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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