ハウ・オリ・マカヒキ・ホウ!(ハワイ語で明けましておめでとう!)
新年歌初め、ハワイ発「熱い男たちの音楽」を特集します。今年もハワイ音楽を発信し続けるスタジオリムハワイをよろしくお願いします。
ハワイローカルボーイズの音楽を言葉で例えるなら「優しい」「癒し」「懐かしさ」であると思う。ちなみにハワイでは、年齢に関係なく、尊敬の念を持って呼ぶ呼称として「ローカルボーイズ」という表現が用いられる。この呼び方は、いわば、彼らの「永遠のエンブレム」なのでぜひ覚えていてほしい。というわけで、今回は、年の初めに相応しい、ローカルボーイズの作品をご紹介したい。
まずは、ハワイ島出身日系ヒロボーイのヴァンス率いるヴァンスKバンドの「For Always」。もともと、ハワイのKKBG-FM でナンバーワンDJとして活躍していたヴァンスは、20年前の夏に来日。今では、日本語も堪能でラジオDJ、ミュージシャンをはじめ数多くの肩書きを持つマルチローカルボーイとして活躍中である。
そのヴァンスが4年前に結成したバンドの新譜がこれ。リードトラックの「バック・トゥ・ヒロ」はヴァンスの故郷のヒロタウンの様子が描かれていて微笑ましくも感じる一曲。
ハワイ島ヒロ出身、日本在住20年の人気ラジオDJ、VanceK率いるアイランドミュージックのバンド。Vance K (Vo, Ukulele)、キンちゃん(Gtr, Vo)、Kiwi (Bass, Vo)、アンサン (Perc)の4名で3年前に結成。VANCE Kは現在、FM YOKOHAMAやINTER FMで人気DJとして活躍中。
www.facebook.com/vancekband
続いては、昨年、初の日本ツアーを成功させたカワカミファミリーの父子バンド、マノアDNAの「Sweet Embrace」。東日本大震災被災地を慰問した際に、被災者の方々がひたむきに復興に向かって頑張っている姿にインスパイアされ、「思わず、優しく抱きしめたい」とできたアルバム。ジャケットに描かれた木は、ハワイ語で家族や友達を意味するオハナのファミリーツリー。その木に芽吹いた1枚の葉について、グラフィックを担当したニックいわく、「これは皆さん一人一人です。ここから協力しあって青々と繁る木となり森となる願いを込めています。」
サウンド面を担当したアレックスによると、人生や日常生活を音楽で表現した楽曲を収録したとのことだが、スカロック、バラード、ポップスとバラエティーに富んでいてユニーク。日本人女性に大人気のパパのロイドの声も健在で、夫人のカーラさんがライナーノーツを手がけるなど、カワカミファミリーのアロハスピリットがぎっしり詰まった仕上がりとなっている。
オアフ島マノア在住の親子バンド。パパ・ロイドのDADのD、長男NICKのN、次男ALEX のAでDNA。親子(=遺伝子DNA) という意味も持つ。創業60年の老舗アパレルメーカーイオラニを経営。現在は「IOLANI ON KONASTREET」と名を変え、進化したアロハウェアを展開中。オアフ島での定期ライブもあり。
www.manoadna.com
最後は、最近では珍しい大所帯ローカルボーイズバンド、カパラ。カニラウのキモ・アーティス、カラパナやエグザイルのサポートメンバーとしても活躍中のザヌーク・リンゼイほか、音楽キャリアのあるローカルボーイズ6名で3年前に結成されたバンド。各人が多忙な中、早く2枚目のアルバム『LEGACY』をリリース。タイトル通り、子供の頃から親しんだアイランドミュージックにまつわる人や音楽がテーマとなっている。メンバーが神奈川県茅ヶ崎市を訪れた時にインスパイアされてできた曲「CHIGAZAKI」は、ハワイ人から見た日本が表現されていて、必聴である。ローカルボーイズの奏でる音楽。熱いけど、優しい。不思議なマジックが潜んでいる3作品をぜひ聴いていただきたし!
音楽ファミリーに育ち、音楽キャリアの長いKIMO ARTISとLANCE ARTIS兄弟、ホノルル消防局に勤務する2足のわらじ的アーティストLOPAKA HO’OPI’I、カネ(男性)フラダンサーのRICHARD HEIRAKUJI、パーカショニストAdj Larioza、幅広いジャンルをカバーするアーティストZANUCK LINDSEY。以上6名のローカルボーイズからなるバンド。
www.kapalamusic.com
www.studiorimhawaii.com
ラジオDJ、MC、ライター、イベントディレクターと様々な顔をもち、ハワイ在住13年。豊富なネットワークを持っているのも特徴。国立新潟大学理学部卒業の経歴をもつ。
ハワイ生活つぶやきブログ
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(’Eheu Winter 2013号掲載)
※このページは「’Eheu Winter 2013」号掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。