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2017年大注目のロコボーイミュージシャン、アレックス・カワカミはお正月生まれの日系4世
アレックス・カワカミ日系父子バンド「マノアDNA」のバンドマスターでソングクリエーターのアレックス・カワカミがソロ活動をスタートしてから3年目を迎える今年。ハワイ、日本、米国本土と確実にファンを増やし、ハワイ発「アイランドコンテンポラリー」というジャンルが、ワールドワイドに認知される楽しみな年になりそうな予感。音楽家アレックス・カワカミの音楽エピソードをご紹介します。

ハワイでは、家族や友人が集うパーティーが頻繁に行われますが、その祝宴の席で結成されるバンドが少なくありません。つまり、パーティーのステージで客に大受けしたので「バンド始めちゃう!」と自然ななりゆきで正式な音楽活動を始める方々が多いのです。11年前にアルバムデビューしたマノアDNAもそのひとつです。イオラニ・スポーツウェアという会社のオーナー&音楽家だった父ロイド・カワカミが息子ニックとアレックスと共に結成。アルバムは通算6枚リリースされ、ハワイを代表するバンドのひとつです。マノアDNAの音楽のほとんどの楽曲制作を担当し、バンマスを務めているのが次男アレックス。3年前、ソロ活動を正式にスタートし、音楽の拠点をロサンゼルスに移しました。当時から私は、同バンドの日本ライブ活動のマネジメントをしていましたが、彼へ贈った言葉は「めざせ、グラミー」でした。ハワイにはたくさんの優れた音楽家がいますが、人口140万人のハワイ州のマーケットでは音楽ビジネスで成功するのは至難の業、パイ自体が小さいのです。私がハワイ発のラジオ番組で、ハワイの音楽家の活動を応援するために、コンサートに足を運んだり、アルバムを購入したり、好きな音楽家の音楽人生を学んで応援してほしいと呼びかけ続けているのはその理由です。

アレックス・カワカミの音楽との出会いは5歳。地元のロイ・サクマ・ウクレレ教室ママ・カーラに連れられ、通い始めます。左利きは普通左利き用にチューニングされた弦のウクレレを使用しますが、レフターであるアレックスは、初日から、右利き用のウクレレを軽やかに弾いたそうです。つまり、弦の配置は逆さまのまま、コードを見事に弾いたので「音楽神童誕生か」と思ったと、父ロイドは当時を振り返り、語っています。しかし、当のご本人は、ウクレレ教室の帰りにママ・カーラが買ってくれるカパフル通りのレインボー・ドライブインの名物ドリンク「スラッシュ・フロート(シャキシャキドリンクにバニラアイスがのっている)が楽しみで教室に通い続けたとのこと。カワカミ父子の微笑ましいエピソードです。そして恵まれた音楽環境で育ったアレックスは、ハワイ大学観光学部在学時、マノアDNAのバンマスとなり、ハワイ観光局のプロモーションソングを手がけたことで、日本のファンを多く獲得し、自身のルーツである日本での活動をスタートしました。アレックスが作詞作曲を手がけたPR ソング「デスカバリー・アロハ・ウィズ・ミー」「アワ・ハワイ」、NHK『みんなのうた』の「アロハ・ユー・絆」は日本のハワイファンにはお馴染みの楽曲です。彼の楽曲の特徴は、わかりやすい英語の表現でキャッチーだということ。日本人も気軽に歌うことができる英語詩ですので、英語の勉強にもおすすめです。

ライズ&シャイン

そして、昨年、満を持してリリースした初のソロアルバム「ライズ&シャイン」は、ハワイに憧れる米国本土や日本のアイランド音楽ファンに「アロハスピリットのフレーバーがたくさん詰まったアイランド楽曲集」と感じてもらえるような内容です。ラスト曲の「スマイル」は愛妻でフラダンサーのサラさんとの結婚披露宴のファーストダンス曲として発表した曲。ハワイ挙式カップルやハネムーナーに特におすすめです。SO LOVELY!!

ライズ&シャイン

Rise & Shine/Alx Kawakami

初ソロアルバムは、聞くだけでハワイのビーチや太陽、優しいローカルの人々を思い出すような不思議なパワーを感じるオリジナル10 曲。ファーストシングル「ファイヤーナイフ」、セカンドシングル「スマイル」他、兄ニックとの共作「クローズ・ヨア・アイズ」も逸作。ハワイのお土産に大推薦。スタジオリムハワイ( ハイアットリージェンシーワイキキ3階)で販売中。
www.alxkawakami.com

 

徳重玲子(STUDIO RIM HAWAII代表)

徳重玲子◎ハワイ在住16年目。ラジオDJ、MC、ライター、イベントディレクター、ビジネスコンサルタントと多方面で活動中。ハワイについての講演会も行っている。イオラニ宮殿の日本語ドーセント。国立新潟大学理学部卒業。
www.studiorimhawaii.com
facebook.com/reiko.rogers
twitter@PELEREIKO

(’Eheu Winter 2017号掲載)

※このページは「’Eheu Winter 2017」号掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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