75年前の9月2日に降伏文書の調印式が行われた戦艦ミズーリ号で、「ヒロシマ・ナガサキ原爆・平和展~Of Silhouettes and Ash: The Atomic Bombings of Hiroshima and Nagasaki~」が開催されています。
戦艦ミズーリ保存協会、広島市、長崎市が主催するもので、広島、長崎両市は、核兵器廃絶を目的に被爆の実相を広く伝えるため、1995年から19カ国51都市で同展を開催。被爆75年の節目となったこの夏、開戦と終戦の歴史が息づく真珠湾での初開催を実現させました。
広島平和記念資料館と長崎原爆資料館とともに戦艦ミズーリ保存協会が収集した被爆者の遺品や資料、写真パネルの他、被爆した佐々木禎子さんが12歳で亡くなる前に「生きたい」と願って折り続けた折り鶴も展示されています。
8月13日に行われたセレモニーでは、広島平和記念資料館の滝川卓男館長のメッセージが、「新生児から高齢者まで20万人以上の貴重な命が奪われました。この展示を通じて、核兵器による恐ろしい被害の現実を知って核兵器のない世界で永続的な平和へ向けた取り組みの重要性を感じていただくことを願っています」と紹介されました。
また、戦艦ミズーリ記念館のマイク・カー会長兼CEOは、「この特別展示は、訪れる方に日本とアメリカの強い絆とパートナーシップを感じさせるものです」と語りました。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、当初の予定より約1カ月遅れて始まった展示は、期間限定で、2020年11月30日まで開催されます。
<戦艦ミズーリ記念館>
住所 63 Cowpens St., Honolulu(パールハーバー)
営業時間 水~日曜日 8:00am~4:00pm
入館料 $29.99(大人)、$13.99(4~12歳)
在住者&ミリタリー:$23.99(大人)、 $11.99(4~12歳)
TEL 808-455-1600
https://ussmissouri.org/jp
※掲載は8月14日時点の情報です