環境意識の高まりも人生設計もサーフィンが大きく影響しています
昔からスノーボードをしていたのですが、夏にできることがないなぁと思って、24歳のときに始めたのがサーフィンでした。スノーボードに近い部分もありますが、波をつかまえたときにグングン加速するスピード感はサーフィンにしかない独特の感覚。それが楽しくて、すぐにはまり、東京から神奈川県の鵠沼海岸に通っていました。
ヘアサロンをアメリカでオープンさせるため、2015年にハワイへ引っ越してきました。日本では冬でもサーフィンをしていましたが、ハワイは暖かいし、海はきれいだし、海がすぐ近くにあるし、すばらしいところですね。
もともと環境に対しての意識は持っていましたが、ハワイに来てから、より一層強く「この美しい海を守っていかなくてはならない」と思うようになりました。美容師の仕事はあまり環境に良いとは言えないからこそ、シャンプーやコンディショナーなどは、ケミカルが強いものは使用を避けています。近い将来、もっと人にも環境にも優しい良質なプロダクトを自分で作りたいと思っています。
車の音も街の音も聞こえない、広大な海の中で波を待ちながらいつも考えるのは、今後の人生設計です。美容室が飽和状態の日本で、一流のレベルで働いている美容師たちの、海外での受け皿となるようなヘアサロンを作ることが僕のゴール。できればロサンゼルスにも店をオープンさせたい。アジアの人も多く、需要が多いハワイとロサンゼルスで、日本人美容師が活躍できるような場所を提供したいんです。どちらもサーフカルチャーがある土地というのも魅力なのですが(笑)。
ファッションや生活スタイルも含めて、サーフィンは僕の人生で大きな部分を占めています。仕事での目標に向かいながら、サーフィンで今この瞬間を楽しむことも大切にしていきたいと思っています。
🏄♂️お気に入りサーフポイント
さくらい・じゅんや
◎1988年生まれ。東京都出身。2006年美容専門学校に進学。2008年表参道のヘアサロンへ就職。2015年に退職し、同年10月にハワイへ移住。ヘアスタイリストとして勤務。2017年1月にJunya Sakurai LLCを設立
(2018年3月16日掲載)
※このページは「ライトハウス・ハワイ 2018年3月16日」号掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。