ハワイの海で学んだ〝調和〟が生きるヒントにつながりました
子どもの頃から毎年冬は家族全員で雪山にこもってスキーをしていました。本格的にスノーボードもするようになっていた20歳のとき、夏休みに海へ行き、「サーフィンも似てるからできるだろう」とチャレンジしたのが初めてのサーフィンでした。
いきなり始めたのはショートボード。スキーやスノボとはまったく違って地面(海)は動くし、斜面ではないので勝手に滑ってはくれない! 今まで体験したスポーツの中で一番難しく、夢中になりました。スノボを止めて、冬も海へ通いました。独学で3カ月間でなんとか波に合わせて横に滑ることができるようなりました。
八丈島、種子島、バリ、スリランカなどいろいろな海に入りましたが、中でもハワイは天国です。水がきれいで温かく、波の形も大きさも良い。そして海にいる人たちがアロハスピリッツを持っている。2014年にハワイに移住し、ハワイでサーフィンをするようになって、自分の人生は大きく影響を受けました。ハワイの海にいることで〝調和〟することの大切さを知ったのです。人間は自然の一部だと感じる自然との調和。自分の技術、体調に合わせたポイントを選んで行くことも調和の一つ。その海にいるすべての人と波をシェアしようと思う気持ちは人との調和です。以前は一回でも多く波に乗りたいと思っていましたが、今はみんなで楽しみたいと思っています。サーフィンは個人スポーツであると同時に、その場にいるみんなが楽しめるものだと、ハワイが気付かせてくれたのです。
仕事、友達、家族に対しても、自分だけという考え方ではなく、周りを見るようになりました。みんなが幸せでいられるように調和を意識することは人生すべてにおいて言えることです。
サーフィンにとって波は宝物。いつか無人島をジェットスキーでめぐり、そのときの自分にとってベストな波を見つける宝探しの旅に出るのが夢です。
🏄♂️お気に入りサーフスポット
ささざわ ゆうご
◎1978年東京生まれ。2001年チューリッヒ保険入社。2014年に同社を退社。2014年にハワイへ移住し、語学学校へ通う。2015年にJALPAKへ就職。現在、ハイアット リージェンシー ワイキキ リゾート & スパ内のツアーデスクで責任者を務める。
(2018年12月16日掲載)
※このページは「ライトハウス・ハワイ 2018年12月16日」号掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。