夫と出会い、仲間は家族同然に サーフィンは人生に欠かせません
思えば人生の半分はサーフィンをしています。2000年にハワイ大学へ編入してきたのですが、ハワイに来て初めて買ったものがショートボード。校内のショップで175ドルで買ったのを覚えています。
それから毎日海へ通う生活で、当時の友達はほぼ100%がサーファーでした。特に仲の良かった友人がサーフショップをオープンし、そこでボードを削るシェイパーをしていたのが今の夫です。その後、ますますサーフィン一色の人生になりましたね。
サーフィンは生活の一部なので1日の流れの中にあるもの。性格的に、この技をクリアしたい! とかアグレッシブにするわけではなく、無理なく楽しく続けてきました。海の中では頭が柔軟でいられて、ストレスフリーになれるんです。行けば必ず仲間がいて、長年の付き合いのある彼らは家族のような存在。海は安心できる居場所でもあるのです。
2010年に息子が生まれ、今は毎朝彼を小学校に送った後、出勤までの2時間は、波をチェックしたり、海に入ったりするのが日課。夫やサーフィン仲間は「今日の波どう?」と私に聞いてきます(笑)。
昨年9月、カカアコに念願のセレクトショップを友人と二人でオープンしました。ファッション業界一筋で働いてきたので、その集大成となるショップです。場所柄、アーティストの方たちがフラッと立ち寄ってくれ、サーファー以外の友人が増えたのも嬉しいことです。
そんな新しい生活も楽しみつつ、今後もずっとハワイでサーフィンを続けていけたら幸せです。父の転勤で幼稚園から大学までそれぞれ2つの学校に通うほど移動の多い人生でしたが、やはりサーフィンを始めて、夫と出会ったハワイは特別です。 まったく同じ波はありませんし、サーフィンは一生極めることができないスポーツ。ゆっくり進化しながら楽しんでいきたいと思います。
🏄♀️お気に入りサーフスポット
Mayo Kawamura
1978年千葉県生まれ。幼少期は父親の転勤でインドネシア、日本、フィリピンなどを4年ごとに引越しを繰り返す。1996年、オハイオ州の高校に編入し、卒業後はミシガン大学へ。2000年にハワイ大学ファッション学部デザイン科に編入。2002年卒業後、サーフアパレル系ショップ、ブティックなどで販売やバイヤーなどを務める。2017年9月『Here.』をカカアコにオープン。
(2018年6月16日掲載)
※このページは「ライトハウス・ハワイ 2018年6月16日」号掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。