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ハワイ食べある記

  • 2017.11.21

パイ・ホノルル

    移民問題のことを思う度に、僕はいらだちを感じる。実際、民族は国境を越えて移動しているのだから、みんな国境のない世界に住めればどんなにいいだろう。ヨーロッパの民族はかつて一定の地域に住んでいたが、戦争で移動を余儀なくされあちこちに移り住んでいった。だから、今の移民の中にはどの人種の血を引いているのかわからない人たちもいるという。 僕は、中国に旅行するときにビザを取得するのをうっかり忘れてしまいそうになる。だから、どこかに住むのに査証申請が必要だなんて考えられない。ドラえもんやスーパーマンは、どうやって居住査証を取得したのだろう。彼らこそ本物のエイリアンではないか。なの […]

  • 2017.10.20

ラ・ヒキ・キッチン

    物に対する見方というものは、些細なことで突如一変してしまうことがある。たとえば髪の毛。スタイルやカラーひとつで、魅力的になったり、若く見えたり、モードになることもあるが、下手したら老け込んだり、まるで過去に取り残されてしまったかのようなルックスになることもある(僕の友だちは、今だに80年代に流行ったビッグヘアーで通しているが、僕にはそれを指摘する勇気はない)。 同様に、ビュッフェに対する観念もちょっとしたことで変わる。品数が少ない、料理がありふれている、高過ぎる、見た目が冴えない、味が物足りないとやはり流行らない。今の世の中、過剰消費が支配した時代は終わり、人々はも […]

  • 2017.10.17

スクラッチキッチン&ミータリー

    僕ら男たちは幸運だと思う。妊娠、出産、乳がん検診、生理など、女性であるがために経験しなければならないを考えるたびに、僕は彼女たちへの畏敬の念に打たれる。トイレに行く度に座らなければならないのも厄介な話だ。おまけに、妊娠中はお造り(特にカジキとマグロ)やタルタルステーキ、コーヒー、コーラ、生乳チーズ、ジャンクフード類はダメ。お酒も飲めないなんて最悪だ。僕には到底考えられない。 さて、外食の多い僕はときどき、自分が“妊娠している”あるいは“本気でヘルシーになろうと決心している”という状況を仮定し、もしそうならどこへ食事に行くだろうかと思いを巡らせることがある。 ダウンタ […]

  • 2017.10.5

焼肉コリア・ハウス

  今更ながら、レストランというものは実にありがたい存在だ。出かけて行くにしても、宅配にしても、食べたいと思うものをすぐにでも食べられるとは、なんて僕らは恵まれているのだろう。野生の動物たちは、過酷な生存競争を続けながら生きている。選り好みできるような、そんな生易しい状況ではない。そして、たとえばハワイのように人間が食物連鎖ピラミッドの頂点にいられる土地に住む僕らは、餌食を探し求めるライオンが突如現れ、死に物狂いで逃げなければならないという危機にさらされることもない。 僕らの食習慣にまつわる問題は、行列に並ばなければならないとか、人より先に予約を入れるとか、せいぜいそんなところだ。野 […]

  • 2017.10.5

K & D ベーグル

  ファーマーズマーケットというコンセプトは、1700年頃からあったらしい。最初は農家の生産者たちが集まって自分たちが作ったものを売っていたが、時代とともによそから仕入れたものも取り扱うようになっていった。そういう流れから、いまどきのファーマーズマーケットで、果物や野菜等の農産物だけでなく、出来合いの食べものやベイクドグッズが販売されているのも納得できる。ただ、ファーマーズマーケットに行って、つまらない小間物や大量生産のジャンクを売っている店を見つけると、本当にがっかりする。コストコで大量買いしたものを包装し直して、右から左に流しているだけのファーマーに至っては最悪だ。 世界中どこに […]

  • 2017.10.6

12th アベニューグリル

  僕の味覚が子どもの頃と比べて劇的に変わったように、食べ物の多様性も時代とともに著しく進化した。例えばニューアメリカン。移民たちが持ち込んださまざまな食文化を融合させた新しいスタイルのアメリカ料理だが、これは、スパゲッティーやハンバーガー、ホットドッグ止まりだったアメリカ料理の様相を変えた。僕が幼い頃好きだった料理は多くがヨーロッパにルーツを持つものだった。しかしニューアメリカンは、地中海、東南アジア、中東の影響を受けている。まず、芽キャベツ、ケール、ビーツ、キヌア、ゴートチーズ等、食材自体が違うし、味付けにはハリッサ、ターメリック、コリアンダー、柚子胡椒等が使われる。どれも子ども […]