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ハワイ食べある記

ハワイ随一のグルメ通として知られるショーン・モリス氏による人気連載コラム『ハワイ食べある記』。毎号、ライトハウス・ハワイの特集記事と絡めたイントロダクションから始まり、ユニークなショーン節でハワイのグルメスポットをチェックすることができます。

  • 2021.10.5

ハワイ随一のグルメ通 ショーン・モリスさんの人気連載【ハワイ食べある記】 8/1号をアップしました!【カロ・ハワイアンフード・バイ・チャイズ】

僕には、屋外席のあるレストランしか利用しない友だち(大半が子持ち)が何人かいる。彼らと会食するときは、エアコンが欲しい自分の希望は二の次にし、あちらのニーズを優先して外で食事をすることにしている。 誤解してもらいたくないが、僕だってアウトドアダイニングには、それなりにロマンチックな魅力があると思っている。ただ経験からすると、欠点がいくつかあるのだ。まずは、風に吹かれて飛んでいく紙ナプキンに振り回されること。慌てて掴もうとしたら、まるで見世物小屋のフリークごときの格好になるし、追いかければ、下手クソなリバーダンサーが舞台を右往左往しているみたい。そんな無様な姿を人前に晒すくらいなら、足跡だらけの […]

  • 2021.10.5

【ヘイデイ】

  人間は、本当に自分勝手な生き物だ。後世の人たちの生存を脅かすことなしに今の自分たちのニーズを満たすというサステイナビリティの意識を編み出さなければならないという事実自体が、いかに僕ら人間が環境への害を考慮せずに貪欲な過剰消費をしてきたかを表している。 この美しい青い惑星を創造し与えてくれた神様あるいは至高の存在が今の地球の状態を知ったらどう思うだろう?おそらく、ティーンエージャーに週末の留守を任せた親が帰ってきたときに発するのと同じことを言うだろうと想像する。“こんなにいっぱい油を溢したのは誰?どうして後始末しないの?”、“サーベルタイガーはどこへ行ったの?みんな死なせてしまった […]

  • 2021.8.30

【オアフ島産のお酒】

        日本人はとかく間違うことを恐れて英語で話すのを躊躇う。恥をかくことへの強い嫌悪感が、一番の妨げになっているのかもしれない。中国人や韓国人はそんなことを気にしないように思える。僕がこれまで経験してきたところでは、彼らは間違うことなんか心配しないで喋るし、こちらも言わんとしていることが理解できなかったことはなかった。ちなみにアメリカ人は、英語が母国語であるにもかかわらず、びっくりするほど多くのスペルミスや言い間違いをする。そんな言語は他にないだろう。 先日、食通の友だちといっしょに島を一周ドライブした際に、オアフで酒造りに励む2人の日本人と1 […]

  • 2021.10.5

【AV Restaurant】

        保険は、自分の不幸に賭ける一種のギャンブルだ。「今月きっと病気になるからとか、絶対に歯が抜けるあるいは虫歯になるに違いないから保険会社に500ドル賭ける」と言っているようなものだ。そして、毎月毎月負け続ければ運が良かったとする。一方で勝てばある程度の支払いが出るのだが、それは治療をしてくれた医者に行く。だから結局のところ、これは断じて勝ちたくないギャンブルなのだ。もし病気になったら、車で木にぶつかってしまおうか、そうすれば医療と自動車の両方の保険金が出るだろうし…なんてとんでもないことを時々思ってしまう。だが自分の病気を資本化するようなそ […]

  • 2021.8.13

【スパイスアップ! ハウス・オブ・インディアン・キュイジーヌ】

    パンデミックが起こったことで、初めてアメリカ人が正しい手洗い方法をおぼえたという事実に僕は正直ショックを受けている。ハッピーバースデーを2回歌って20秒間しっかりとまでは言われなかったが、きちんと丁寧に洗うように教えられて育った。だから、ピザ屋とかのトイレで、用を済ませた男たちが手を洗わずに出て行くのを目撃するたびに、ぞっとさせられてきた。バイ菌に晒しているから最強の免疫力を持っているのだという考えかもしれないが、それは間違っている。   人はそれぞれ、免疫力を上げる方法を自分なりに見つけるようだ。僕の場合、もちろん適切な衛生習慣が大事だが、ウイスキーをた […]

  • 2021.7.30

【カストロズ・キューバン・フード】

    有名な日系アメリカ人パーソナリティーがなぜ少ないのか、僕は不思議に思う。頭に浮かんでくるのはせいぜいヨーコ・オノとウォーリー・ヨナミネくらい。しかしGoogleで検索してみたら、なんとワーナーブラザーズCEOのケビン・ツジハラ、アイアンシェフアメリカのマーク・ダカスコス、“If I can’t Have You”でヒットを飛ばしたイヴォンヌ・エリマン、ジェームズボンド次回作“No Time to Die”を監督するキャリー・フクナガなどなど、数え切れないほどの名前が出てきた。 同じ日系アメリカ人である僕は、異なった国民性・民族性の混合から生まれる素晴らしいクオリティ […]

  • 2021.7.21

ショーン・モリスさんの人気連載【ハワイ食べある記】 7/16号をアップしました!【100 Sails Restaurant & Bar 】

    ワーケーションは、会社経営者の僕にとってすごく馴染みのあることだ。マンスリーリテイナーをもらっているクライアントが多いこともあり、たとえ1週間たりともバケーションに行くことに罪悪感を抱いてしまう。だから休暇中であっても、午前なり午後なり、時間帯に合わせて一日の一部をメールの返信などに費やす。年2・3回のアジアへの商用旅行では、週末に2・3日付け加えて、オセアニアやアジアの他の国にプチ旅行するようにしているのだが、どうしてもクライアントのニーズを無視することができない。だから僕のバケーションは、結局ワーケーションになってしまう。 ハワイに住んでいなかったら、プリンス […]

  • 2021.7.15

ハワイ随一のグルメ通 ショーン・モリスさんの人気連載【ハワイ食べある記】 8/1号をアップしました!【カロ・ハワイアンフード・バイ・チャイズ】

      僕には、屋外席のあるレストランしか利用しない友だち(大半が子持ち)が何人かいる。彼らと会食するときは、エアコンが欲しい自分の希望は二の次にし、あちらのニーズを優先して外で食事をすることにしている。 誤解してもらいたくないが、僕だってアウトドアダイニングには、それなりにロマンチックな魅力があると思っている。ただ経験からすると、欠点がいくつかあるのだ。まずは、風に吹かれて飛んでいく紙ナプキンに振り回されること。慌てて掴もうとしたら、まるで見世物小屋のフリークごときの格好になるし、追いかければ、下手クソなリバーダンサーが舞台を右往左往しているみたい。そんな無 […]

  • 2021.7.21

ハワイ随一のグルメ通 ショーン・モリスさんの人気連載【ハワイ食べある記】 7/1号をアップしました!【リトル G カフェ by ガリバルディズ】

        この世の多くのことは、とかく改善の一途を辿る傾向がある。それは良いことであり、また悪いことでもある。たとえばビデオ録画技術は、ベータマックスからVHS、レーザーディスク、DVD、ブルーレイへと進化し、今では動画配信という便利なサービスで映画が観られるようになった。ありがたい限りだ。車もガソリン車から電気自動車(EV)へと移行している。この先どんな新動力源が出現するのか興味津々だ。その一方でありがたくないのは、最新の製品を買ってウキウキするのも束の間、さらに進んだテクノロジーを搭載したものが出現することだ。おそらくiPhone 12を購入し […]

  • 2021.6.17

ハワイ随一のグルメ通 ショーン・モリスさんの人気連載【ハワイ食べある記】 6/16号をアップしました!【Tlaxcalli 〜トラスカリ〜】

若い頃僕は、ハワイ語というのはわざとハワイアンにしか言えないように作られたものだと思っていた。まるで読みはじめの子供みたいに、音節をひとつひとつたどたどしく発音しようとする外国人のことをよく笑いものにしたものだ。ハワイ語の名前には素晴らしい意味が込められていることが多いのだが、どうも言いづらい。ロコの僕だって、“カラニアナオレ”や“ホノアピイラニ”をとちるし、“フムフムヌクヌクアプアア”、“ラウウィリウィリヌクヌクオイオイ(魚)”なんかは、舌がもつれてしまう。もちろん、タイやスラブの人の名前はお手上げだ。   さて先日僕は、フードトラックからスタートし、その後ククイプラザでカジュアル […]

  • 2021.6.1

ハワイ随一のグルメ通ショーン・モリスさんの人気連載【ハワイ食べある記】 6/1号をアップしました! 【洋食 銀座梅林】

フランスの法律家・政治家のジャン・アンテルム・ブリア=サヴァランはかつて、「君が何を食べるか言ってみたまえ。君がどんな人であるか言い当ててみせよう」と言った。つまり、食べているもので人となりがわかる、ということだ。僕も食はその人のアイデンティティ、すなわち生い立ちや教養、ライフスタイル、さらには気分までも明らかにすると信じているので、特にこの言葉が好きだ。 どんな食べものを選ぶかやどんな料理を作るかは、経験(無性に食べたい味/習った料理)、カジュアルまたはフォーマルあるいはヘルシーまたは贅沢といった好み、時間的制約、また愛や喜びを表現したいまたは悲しみを慰めたい願望が相互に関係し合っている。気 […]

  • 2021.6.1

レストラン燦鳥(サントリー)寿司会席

  サステナビリティは、人類が必要とする未来への指針だ。人間は、一旦開封して食べ出したらやめられず、気付いた時には袋の中は空っぽで後悔と自己嫌悪にかられる、というポテトチップスに例えられる行為を続けてきた。世界中の海で行われている利益主導の商業漁業もそうだ。乱獲・過剰消費が海洋生態系に大被害をもたらしている。 幸いにもここハワイでは、サステナビリティへの取り組みがすでに進められており、新たに開発された養殖場でアバロニ、エビ、ロブスター、カンパチ、また最近ではキャビアまでが育てられている。おかげで、僕らが愛するシーフードの安定供給が確保されるものと期待している。他国でも(おそらく輸出も […]

  • 2021.5.14

いちふじ

  大学はプレッシャーの下で頑張るスキルを身につける助けをしてくれたように思う。割り当てられた教科書をセミスターを通して適度なペースで読んでいけばいいものをサボってしまい、中間・期末試験の直前の週になって慌てて詰め込み勉強をしたものだ。   試験前日は、蛍光ペンでマークしておいた要所だけを読み返し、さらにその中から忘れそうな点を書き留めた。そして当日には、開始寸前までそのメモに何度も目を通した。実際に勉強したのはセミスター中ほんの3・4週間くらいだったにもかかわらず優秀な成績が取れたのは、おそらく大事な情報をどんどん煮詰めていくこのやり方が手伝ったのだと思っている。 そう言 […]

  • 2021.4.2

Pizza Mamo〜ピッツァ・マモ〜

  僕は旅をしたとき、その土地で暮らしたらどんな風だろうと想像してみることがよくある。もしもどこかに移住するとしたら、おそらく食の選択肢がより豊富な大都会を選ぶだろう。醤油と米なしで1週間以上過ごせないから、アメリカ国内ならアジア人人口の多い町。また、旨いピザが好きなのでイタリア人が多く住んでいることも肝心だ。 ピザが美味しい町と言うと、本場のナポリとシシリーを除いて、ニューヨーク、シカゴ、セントルイス、デトロイトなどほとんどがアメリカ本土の都市だが(但し、僕の意見ではセントルイスとデトロイトは最下位)、先日なんとこのホノルルでデトロイトスタイルとブルックリンスタイルのピザを体験する […]

  • 2021.2.19

桜テラス

    マグロ5貫($25) – 赤身、中トロ、ネギトロ、づけ、炙り     最近、仕事絡みの(もちろん完全にプラトニックな)ディナーに僕から誘われた20代の女性ファッションエディターにとって、アラフィフのPRマンである自分はどれほど気持ち悪く映るのだろうかと考えるようになった。そしてそう思うに連れ、次の人生のステージでキャリアチェンジをすべきなのではないかと強く感じるようになった。20代・30代の頃は、やれ食事会だ、飲み会だ、カラオケパーティだと夜中の2時ごろまでどんちゃん騒ぎでエディターやセレブリティの人たちをもてなしていた。 ところがど […]

  • 2021.2.1

寿司バー at 和さびビストロ

毎年バレンタインデーが近づくと、何か特別なディナープランしなければと焦ってしまう。僕ら夫婦がデートし始めた頃は、絵のようなサンセットや海の景色、うっとりするようなキャンドルライトセッティング、超贅沢なテーブルサイドサービスなどが選択の基準だった。しかし、時の流れとともにそれは変化し、今では便利さ、居心地の良さ、あるいは目当ての料理があるかなどで決めるようになっている。ただ一点だけ変わらないなのは、普段よりも豪勢な食事であるということが暗黙の了解であることだ。 機内食並みの料理を集めたコースディナーを提供するバレンタインデーに乗じた商業作戦に飽き飽きしている僕らは、今年は寿司にしようということで […]

  • 2020.12.4

ファームハウス・カフェ

  一年には、バレンタインデー、ひな祭り、母の日、クリスマス、誕生日、アニバーサリーなどなど、女性たちがセンチメンタルに感じる日があちこちに散らばっている。僕ら大方の男たちにとって、それはまるで地雷原を行くようのものだ。中には出逢った日や初デート、婚約記念日、初めていっしょにシャネルの時計を買った日とかまでお祝いしたがる女性たちもいる。これは単に贈り物を買わせるための策略だと僕は思っているのだが、万一忘れてしまおうものなら一生の借りができてしまうので、無視するわけにはいかない。   20年ほど前にアメリカ本土からハワイに移住してきた「ファームハウス・カフェ」のモロッコ出身シ […]

  • 2020.12.1

エタァル

  いよいよホリデーシーズン到来。しかし、本来ならば華やかなはずのクリスマスとニューイヤーのお祝いも、今年はソーシャルディスタンスを厳守して地味に済ませなければならない。僕は、ほとんど誰とも会っていないからクリスマスのプレゼントは親友と家族のみにする、そして自由に使えるお金がないという2点を理由に、今年はけちん坊を通そうと決めている。 さて、先日ローカルスーパーマーケットチェーンのフードランドが新しくオープンしたカハラ・マーケット by フードランドに行ってきた。入ってみるとマヤ、シュレーダー、ガヤ、シャトーオーブリオン、オーパスワンといった高級ワインから、今年の僕の予算に合ったトロ […]

  • 2020.10.30

Off The Wall 〜オフ・ザ・ウォール〜

  大抵の大人にとって、高齢の親との同居には避けられない問題があると思う。親子という確固とした上下関係があり、親にとっては50代・60代になっていても子供は子供であることに変わりなく、ティーンエージャーのような扱いをする(不幸にも認知症にかかってしまうと役割が逆転してしまうが)。 僕の家では、6年前から妻の母親が同居している。彼女もやはり、僕ら(とりわけ妻)をまるでままごと遊びをしている高校生であるかのように扱い、ああしろ、こうしろと自分が長年やってきたやり方をやたら“教え込み”たがる。夜遅くまで外出するな、出掛けるときは必ず火元を点検しろ、風邪を引くといけないから上着を着て行け(ハ […]

  • 2020.8.31

Fooki 〜福囍〜

  激辛通の僕は、“Spicy!”とか“Red Hot!”(炎は赤い部分が一番温度が低いはずなのだが)とか表示された商品を見るたびに笑ってしまう。なぜかと言うと、せいぜい舌がちょこっと痺れる程度の反応しかないからだ。僕にとっては、死神級キャロライナリーパーでも使用されていない限り、いわゆる唐辛子チャレンジは挑戦ではない。   ただ、東南アジアの人にやや辛いと言われた際は、本当に耐えられるレベルかどうか判断できるまでマイルドかミディアムをオーダーすることにしている。入口と出口の両方で辛い思いをするようなことは避けたい。 一方、台湾や中国の人が辛いと言ったときは、それが湖南料理であろうと […]

  • 2020.9.15

1938 インドシン

    僕は概して政治家を信用していない。守る気もない空約束をし、解決どころか問題をより大きくする。そして、必ずと言っていいほど陰に何か思惑を持っている。赤ちゃんにキスしたりし、尊敬に値する立派な人間であるのだとやたらアピールしたがる。しかし僕は考える… 彼らは頂点に至るまでにどれだけの人たちを踏み潰して来たのだろうかと。   どうやらそう疑うのは僕だけじゃないみたいだ。アメリカ国民が抱く政治家への不信感は、ベトナム戦争への軍事介入に繋がったケネディ大統領のラオス政策から、議会をかわして実行したニクソン大統領のカンボジア爆撃に至るまで1960年・70年代のインドシナに端を発 […]

  • 2020.8.14

Pho 97

    COVID-19のせいで、ビジターインダストリーと関わりのある仕事をしている僕は、旅行産業とリテール産業がいかに深く繋がっているかを改めて知らされた。旅行者が来なくなって小売業が不振になり、そしてそれは僕のマーケティングビジネスにも多大な影響を及ぼした。9/11同時多発テロ事件の後、旅行を恐れて誰もハワイに来なくなったとき、僕は最悪の場合は以前やったことのあるウェイターになればいいと思っていた。   自分で言うのもなんだが、僕はなかなかなウェイターだった。だから、今回も鈍った腕を磨き直し、またやってみようかなんてぼんやり考えたりしていたのだが、チャイナタウンの「フォ […]

  • 2019.11.14

Kazuma @ ヴィンテージ・ケーブ

    僕は睡眠障害とまったく縁がない。多分立っていても寝られると思う。そんな僕が一番困るのがシアターだ。アクションとかドキドキさせられる映画が見られるムービーシアターではなく、オペラやミュージカル、演劇などを鑑賞する劇場が厄介だ。どんよりとした空気漂うあの薄暗い空間にいると、知らず知らずのうちに睡魔に襲われる。まぶたがとろ~んと重くなり、意識は朦朧とし、いつの間にか僕の大きな頭はこっくりこっくり。ガクンとビックリして目覚めるのも束の間、同じことを何度も何度も繰り返す。しかし、それに増して恥ずかしいのは、出張旅行の帰りの飛行機の中で自分のいびきに驚いて目覚めることだ。一体全 […]

  • 2019.11.14

アイランド・ヴィンテージ・ワインバー

    僕がハッピーアワーというコンセプトを楽しめることは滅多にない。ましてやそれをよく理解することもできない。第一、ハッピーアワーが開催されている時間帯は大方仕事をしているし、Eメールやレポートに目を通し、ミーティングや撮影を終えた頃には、そういう巷のハッピーな数時間は終わってしまっている。だから、僕にはレギュラープライスを払うしかチョイスがないのだ。第二に、旅行者以外で昼間の2時半に酒を何杯も飲む人なんているのだろうか?もちろんランチで飲むグラス1杯のワインのことを言っているのではないが。みんながみんな8時5時の仕事をしているのではないということは僕だって承知している。 […]

  • 2019.11.14

ジョリーンズ・マーケット

    僕が今仕事でやっていることは、学生時代に得意だったものと随分違っている。本当は英語よりも数学に強かった。ホノルルの小学館アカデミー風の塾でチューターとして子供たちに算数を教えていたことさえあった。しかし、大人になって広告・広報の畑で仕事をしだしてから、事は一転してしまった。今では、年間広告費や歳入の予算編成よりも、プレスリリースやフードコラムのライターとして知られている。それがいいことなのかどうかは今もよくわからない。しかし何れにしても、やりはじめたことがまったく違う結果に収まってしまうことがあるのだということを学んだ。 チャイニーズ・カルチュラル・プラザ内に新しく […]

  • 2019.9.30

和風ダイニング「きくゑ」

    子供の頃、僕にはいろんなルールが定められていた。早寝早起きをし、健康的なものを食べ、ジャンクフードはほどほどにし、絶対に嘘をつかず、人は公平に扱い、夜9時以降は電話もエレクトロニクスも使わないなど、数え上げればきりがないほどたくさんあった。矛盾しているのは、人は大人になると、そういう子供の頃に決められていたルールをほぼすべて守らなくなることだ。実際のところ、僕自身スマホいじりを夜9時前にやめることはまずないし、最後に自分の意思で夜9時前に就寝したのがいつのことだったか思い出せない。考えてみれば、どうも僕には反抗的なところがあるみたいだ。賞味期限を1日過ぎた牛乳はへっ […]

  • 2019.9.20

ラヴィ

    初めてのマイホームを買ったときのワクワク感を僕は今でも憶えている。あの頃の僕らには、大きな夢がいっぱいあった。楽しい“ペンキ塗りパーティ”まで計画していたのだが、やってみると現実は随分違っていた。楽しいどころか、ペンキはあちこちに飛び散るものだということを今更ながら発見。髪の毛や顔や腕にこびりついた白ペンキを垢すりみたいにゴシゴシ擦り取る毎日だった。そして最近はと言うと、わが家の家計は修理・改装に牛耳られている。夢に描いたあの素敵なマイホーム完成への希望は薄れる一方だ。もしも本当にお金持ちだったら、トランプ・インターナショナル・ホテル・ワイキキやザ・リッツ・カールト […]

  • 2019.9.5

オノ2ガイズ

    僕は以前、カマアイナ割引を受けるのにどうして居住証明が必要なのか不思議に思っていた。着古したハワイアンプライドTシャツにボードショーツ、足丸出しのビーサンといういでたちで、ふんぞり返って歩いている姿を見れば、一目でロコだとわかるはずだ。重度の日焼けで真っ赤になった真っ白の肌にでっかいハイビスカス柄の派手なアロハシャツをまとい、ウエストポーチを腰に巻いたペアルックの旅行者とは紛れなく違うではないか。しかしこうして筆を走らせていると、なんかその理由が明らかになってきた。僕はアロハシャツというものをまず着ることがない。なぜかと言うと、メンズバッグを肩に掛けた色白の僕がアロ […]

  • 2019.9.5

ハナ-レイ・アット・22カイルア

    日本人であるということ。それは僕にとって、とめどなく謝り続けることを意味する。相手の過ちであった場合でさえも許しを請うのは、唯一日本文化だけだろう。いつだったか日本のあるカフェで、ウェイトレスの人に勘定書を持ってきてくれるよう頼んだことがあった。彼女は、僕が気づいていなかったテーブルの上に置かれてた勘定書をそっと指差し、「すみません、お見えにならなかったようで。お気づきいただけるように置かなかったことをお詫びします」と謝った。彼女が言わんとしたことはおそらく「あなたはコウモリみたいに盲目で、明らかにそこにあるものが見えないほど視力がダメになってしまっています(つまり […]

  • 2019.8.1

ベセル・ユニオン

    僕は、ガイドつまり手引き書の意味を基本的に理解してはいるのだが、どうもうまく使いこなせない。特にそれがコンピューターとかスマホのガイドだったりすると、設定中に凍結してしまったり、ガイド自体が古くなっていたり、説明がわかりにくかったり、ヘルプボタンを押すと未解決のまま別のページに移動してしまったりする。セルフガイドはばかげている、と僕は思う。そもそも第三者(著者)からの手助けなのだから、セルフヘルプではなく、単なるヘルプに過ぎない。“セルフ”と言うから問題が生じるのだ。自分で何かをするということは、他人のヘルプなしでやるということ。つまり自分でするのだ。   […]