第15回【オーシャンビュードライブ】ダイアモンドヘッドの裏にもう1つ火口が

大海が鮮やかに見える道。その名のとおり、この道沿いの家からはオアフ島南東側の海がパノラマ画像のように見え、現在のようにコオラウ山脈の斜面に高級住宅地が続々と造成される以前、カイムキの丘の東斜面は、空気の澄んだ日にはラナイ島やマウイまでも見渡せる1等地だったのでしょう。オーシャン ビュー ドライブは、カピオラニ コミュニティー カレッジの裏手から、H1フリーウエイのココヘッド出口近くのパホア通りまで続く細い道です。

ダイアモンドヘッドからコオラウ山脈の稜線に向って、カイムキの丘が亀の甲羅のように続いています。ダイアモンドヘッドから北に向かって幾つか続く火口の1つから流れ出た溶岩でつくられた丘で、ハワイ語では「カイムキー」と少し伸ばして発音します。

オーシャン ビュー ドライブをH1フリーウエイに向かって北へ進むと、エヴァ側(西側)にプウ オ カイムキーと云う名の公園の表示が目に入ります。酸化して赤く変色したむき出しの溶岩に沿って細い通路を上ると、見晴らしの良い平らな公園に出ます。東側にはカハラから遥か遠くのココヘッドやモロカイ島まで、南はダイアモンドヘッド、西はワイキキのビル群から遠くのワイアナエ山脈まで、そして北側には眼下のカイムキ消防署からワイアラエ通りの向うに広がる住宅地とコオラウ山脈の峰、そしてパロロの谷の奥まで、オアフ島南東部が360度見渡せます。この丘が、カイムキの楯状の丘を作り出した粘性の低い溶岩を多量に噴出した火口です。オアフ島が生成されてからしばらくして2次的に起きた割れ目噴火で、割れ目の列はそれぞれ違うものの、東のハナウマ湾とココヘッド、ホノルル中心部のパンチボール、ホノルル空港近くのソルトレークなどとともに、オアフの美しい風景を作り出している噴火口の1つです。現在ハワイ島東部で起きている溶岩噴出と、事象を重ね合わせて考えてみると分かり易いかもしれません。

プウ オ カイムキー。「プウ」はハワイ語で丘のこと。「カイムキー」は、ティーの葉の、地中のオーブン。正に、地中の釜がここにあったのです。

この火口を北側から見ると、レストランも多く建ち並ぶワイアラエ通りから、ココヘッド通りをダイアモンドヘッド方向に向かい、突き当たりに在るカイムキ消防署の真裏にあたります。消防署の駐車場には溶岩が上昇した跡とも見て取れる岩もあり、ダイアモンドヘッドと共に、この小さな公園は、地学の勉強の場としては穴場かもしれません。毎年、この公園にはクリスマスツリーを模した電飾が置かれます。

(2018年11月1日掲載)

執筆 David

◎ ビショップ博物館ドーセント
旅行会社勤務時代よりビショップ博物館でドーセントのボランティアを開始。2003年より同博物館の会員代表機関 Bishop Museum Association Council の唯一にして初の日本人メンバーに。ハワイの歴史、文化の研究に取り組む

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