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~お受験嫌いなママが明かす「ここだけの話」~第272  【公立校の学区制度と学校評価】

  就学前のお子さんのいるご家庭では、自分の住む地域の学校の評判が気になるかと思います。希望する学区への引っ越しや物件購入を考えている場合、予算と教育環境のバランスを見極めるためにも、必ず周辺学校のスコアを調べておくことをおすすめします。今月は公立校の学区制度と学校評価についてご案内します。
 ハワイの公立校は、ハワイ州教育局(DOE:Department of Education)が定めた学区制度で成り立っています。一つの高校を中心に、中学校と複数の小学校が集まってコンプレックスを形成しています。例えばハワイカイエリアならカイザー・コンプレックスとなり、地域一体となった教育が行われています。
 学区制ですので、住所により「ホームスクール」が自動的に決められます。自分のホームスクールを知りたい場合は、DOEの公式サイトにあるSchool Finderというツールを使えば分かります。子どもを通わせたい学校に合わせて家探しをする場合、このツールで周辺の学校をチェックすることから始めましょう。
 ホームスクールがわかれば、その学校の評価が気になるところです。DOEにはStrive Hawaiiという学校の成績表のようなものがあり、ホームページで学校名を検索すると、英語や数学の習熟度など、詳細なレポートを閲覧できます。またアメリカには米国教育省が優秀な学校に与えるブルーリボン賞があり、受賞歴がある学校を調べてもいいでしょう。 民間サイトになりますが、グレートスクールズ(Great Schools)やニッチ(Niche)などでも学校の評価が検索可能です。グレートスクールズは1〜10のスコアで学校評価を行なっており、テストの点数だけでなく学力の伸び率や大学進学の準備度を含んだ総合評価になっています。ニッチの場合は、A〜Fランクで評価し、生徒の多様性や先生の質、課外活動に焦点が当てられています。
 こうした情報をもとに、自分のホームスクールが満足のいく学校だと判断できればよいのですが、どうしても違う学校に通わせたい場合は、GE(越境)を申請することも可能です。ただしGEの申請期間は毎年1月1日〜2月28日(翌年8月に入学)のみで、受け入れ枠がある場合に限り認可されます。上の子がその学校に通っている、または親の職場が近くにあるなど、明確な理由がある家庭が優先的に認可されます。希望者が多い場合は抽選になることもあるので、不安な場合は複数の学校に越境申請しておくとよいでしょう。
 公立校の中にはチャータースクールも含まれます。チャータースクールは州の資金で運営されているため学費は無料ですが、独自のカリキュラムを持つことが認められているため、STEMに強い学校やハワイ語で授業を行う学校など、個性豊かな学びの場を提供しています。学区に関係なく応募できるのが魅力ですが、学校ごとに応募方法が違うのでホームページをチェックしてください。
 ホームスクール、チャータースクール、GEのいずれにしても、公立校のレジストレーションには以下の書類が必要です。
①居住証明:宛先の住所が記載された電気代や水道代の請求書や賃貸契約書が2通必要。
②健康証明(Form14):ツベルクリン陰性証明や予防接種の記録をアメリカの小児科で専用用紙(Form14)に記入しています。
③身分証明:アメリカの出生証明書。日本国籍の場合はパスポートとビザまたはグリーンカード。
 日本のように自動的に就学通知は来ないので、自らホームスクールへ出向いて入学前にレジストレーションをするのもハワイならでは。しっかりと準備を進めていきましょう!

スピアかずこ
1964年愛媛県生まれ。大阪•京都•オレゴンで学生時代を過ごす。京都女子大学短期大学部卒業。88年ハワイに移住し結婚。ハワイの公立校で教育を受けた長女は現在アメリカ本土で大学院生、次女はハワイ大学へ通う。雑誌やウェブでの執筆活動を精力的に行っている。共著に『ハッピー•グルメ• ハワイ』(双葉社刊)

※このページは「ライトハウス・ハワイ 2026年9月」号掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。

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