1)2023年7月27、28日、ホノルルにおいて、ハワイ日米協会(JASH)は、「私たちをつなぐ絆」をテーマとして、日本ハワイ姉妹サミットを主催しました。日本とハワイの間において姉妹友好関係を有する日本の6道・県、16市区町の県知事、市区町長又はその代理、そしてハワイ州知事、ホノルル市・郡長、カウアイ郡長、マウイ郡長、ハワイ郡長が参加。将来の交流に向けた出発点となる地方政府・自治体間の交流を促進させることを目標に据え、これまでの交流事業について情報交換を行い、姉妹・友好関係を深化・強化させるための共通の課題について探求しました。
2)日本とハワイは、とても特別な関係にあります。ハワイは地理的に日本と米国本土の架け橋となっていることに加え、150年以上前の日本人移民のハワイ到着から始まり、戦後から今に至る数十年の間に育まれた深い友情の歴史を共有しています。その姉妹・友好都市関係は、日本人移民とその子孫によってハワイに作られた同郷会が基礎となっていたり、文化、フラとウクレレに例示されるような共通の情熱、自然、スポーツが共通することを基礎としている他、教育交流を目的として実施されているものもあります。さらに、第二次世界大戦の厳しい経験を経て、平和を希求する双方の思いから開始されたり、悲惨かつ不幸な海難事故を機に生まれた交流から始まった姉妹・友好都市関係もあります。
3)対面での交流が行えなかった新型コロナウイルス感染症のパンデミック期にはバーチャルでの交流の努力を続けてきたましたが、姉妹サミットが示すように、今や、対面での交流が再開し、その重要性や意味が再確認されました。また、この姉妹サミットを通じ、参加者は、共に新たな交流を推進しつつ、既存の関係を更に発展させるためにどのように尽力するかを議論し、この目標に向かって共に努力することを確認しました。
4)姉妹サミットでは、それぞれの地域が直面している共通の課題として以下の4つのテーマについて議論を行い、姉妹友好関係を通じた協力の可能性を探求しました。
(1) 持続可能なエネルギー
再生可能エネルギー技術、新規又は既存のプロジェクトへの資金調達へのアイディア及び姉妹友好関係にある地方自治体間の協力に向けた道筋を中心とした議論。
(2) 教育
指導者育成のためのグローバル教育及び教育分野の交流の価値及び重要性、並びに教育交流による日本とハワイとの関係強化への貢献について探求。
(3) 持続可能な観光
日本とハワイが、持続可能性の実践を通じて、どのように観光業が経済と社会に与える影響のバランスを取るかを掘り下げました。また、姉妹関係がどのように州・県・市区町間でのバランスの取れた経済と観光業との共働を手助けできるかについても検証しました。
(4) ビジネス・経済
国境を越えたビジネスの機会及び持続可能で収益をもたらす農業ビジネスをはじめとした様々な産業について議論し、ベスト・プラクティスやアイディアを共有。
5)姉妹関係にあるハワイ州と日本の6道・県、姉妹友好関係にあるハワイ州の各市郡と日本の市区町はグループに分かれて会合を持ち、日本とハワイが双方にとって力強い観光産業を構築するためにお互いに何ができるかを議論しました。これに加え、これまでそれぞれが行ってきた交流事業について情報交換を行い、議論しました。今後、定期的に情報交換を行い、交流活性化に向けて、可能な限り協力するとともに、場合によっては、関係を更に強化するために、それぞれのカウンターパートがハワイ又は日本を訪問する際には会談することが確認されました。
以上、ホノルル総領事館からのプレスリリースより。ライトハウスハワイでは9月号『マラマハワイ』において取材記事を掲載する予定です。