2024年8月3日(土)、ホノルル市ワイキキのハワイ・コンベンション・センターにて、ハワイのグラミー賞とも称されるナ・ホク・ハノハノ・アワードが開催されました。ハワイ・コンベンション・センターでの開催は5年ぶりとなり、ハワイのエンターテイメント界の大御所から新人までが一堂に会し、また会場には多くのハワイの音楽ファンも集まり、ハワイアン音楽の祭典を享受しました。
今年は、32部門のアワードと8部門の審査員カテゴリー賞において、ハワイ音楽界における優秀アーティストをはじめとする音楽に携わる人びとに各賞が授与されました。
今年は、ハワイの歌姫、ライアテア・ヘルムが、最優秀アルバム賞、最優秀女性ボーカリスト賞など5部門を受賞しました。受賞アルバムの「A Legacy Of Hawaiian Song & String Volume One」は、王政時代の音楽に捧げた作品です。
最優秀男性ボーカリスト賞は、ショーン・ナアウアオが受賞し、ソロとして9回目の受賞となりました。最優秀グループ賞のエコルは12回目の受賞。最優秀新人賞は、新人ながらも最優秀アルバム賞や最優秀男性ボーカリスト賞にもノミネートされたシェーン・カオノヒオカラ・カハレハウが受賞し、これからの活躍が期待されます。
その他にも、毎年コンスタントに実力をつけているカラエ・カマリヨは最優秀シングル賞と最優秀ミュージックそしてビデオ賞最優秀楽曲作曲家賞を受賞、日本で人気のワイプナは最優秀アイランドミュージックアルバム賞を受賞、すっかり中堅どころとなったブリトニー・パイヴァは最優秀器楽曲作曲家賞を受賞しました。
オンラインによる一般投票で決定した、お気に入りのエンターテイナー賞は、ベテランのケネス・マクアカネが受賞しました。受賞コメントの最初の一言が「え、どうして僕が?」と会場の笑いを誘っていました。
最優秀インターナショナルアルバム審査員特別賞は、日本から参加のカウラナに授与されました。カウラナの受賞は、2021年から連続4回目となります。
第47回ナ・ホク・ハノハノ・アワードの模様は、地元ハワイのテレビ局 KFVE – Hawaii News Nowがハワイ州に向けて生放送、そしてKFVE – Hawaii News Nowによるライブストリーミングが全世界配信され、日本でも多くの人が授賞式を視聴。授賞式の合間には、さまざまなジャンルのアーティストによるコラボレーションパフォーマンスが繰り広げられ、めったに見られない演奏に観客は大いに盛り上がりました。最後は、今年および過去のアワード受賞者全員がステージに上がり、観客も一緒になってハワイ・アロハを歌い幕を閉じました。
各賞の受賞者は、下記の通りです。(受賞者名は太字、アルバム名/曲名は「 」)
Album of the Year – Producer’s & Artist’s Award (最優秀アルバム賞)
EP (Extended Play) of the Year(最優秀EP賞)
Hawaiian EP (Extended Play) of the Year(最優秀ハワイアンEP賞)
Single of the Year(最優秀シングル賞)
Hawaiian Single of the Year(最優秀ハワイアンシングル賞)
Christmas Single of the Year(最優秀クリスマスシングル賞)
Music Video of the Year(最優秀ミュージックビデオ賞)
Hawaiian Music Video of the Year(最優秀ハワイアンミュージックビデオ賞)
Instrumental Composition of the Year(最優秀器楽曲作曲家賞)
Song of the Year(最優秀楽曲作曲家賞)
Female Vocalist of the Year(最優秀女性ボーカリスト賞)
Male Vocalist of the Year(最優秀男性ボーカリスト賞)
Group of the Year(最優秀グループ賞)
Most Promising Artist of the Year(最優秀新人賞)
Alternative Album of the Year(最優秀アルターナティブアルバム賞)
Anthology of the Year(最優秀名曲集プロデューサー賞)
Christmas Album of the Year(最優秀クリスマスアルバム賞)
Compilation Album of the Year(最優秀コンピレーションアルバム・プロデューサー賞)
Contemporary Album of the Year(最優秀コンテンポラリーアルバム賞)
Contemporary Acoustic Album of the Year(最優秀コンテンポラリーアコースティックアルバム賞)
Hawaiian Music Album of the Year(最優秀ハワイアンミュージックアルバム賞)
Hawaiian Slack Key Album of the Year(最優秀ハワイアンスラックキーアルバム賞)
Hip Hop Album of the Year(最優秀ヒップホップアルバム賞)
Instrumental Album of the Year(最優秀器楽曲アルバム賞)
Island Music Album of the Year(最優秀アイランドミュージックアルバム賞)
Jazz Album of the Year(最優秀ジャズアルバム賞)
Metal Album of the Year(最優秀メタルアルバム賞)
R&B Album of the Year(最優秀R&Bアルバム賞)
Reggae Album of the Year(最優秀レゲエアルバム賞)
Religious Album of the Year(最優秀宗教音楽アルバム賞)
Rock Album of the Year(最優秀ロックアルバム賞)
Favorite Entertainer of the Year(お気に入りのエンタテイナー賞)
Top Ten for Favorite Entertainer of the Year(お気に入りのエンタテイナー賞トップテン)
【審査員カテゴリー】
General Engineering Award(一般エンジニアリング賞)
Hawaiian Engineering Award(ハワイアン・エンジニアリング賞)
Graphics Award(グラフィック賞)
Haku Mele Award(ハクメレ作曲家賞)
Hawaiian Language Performance(ハワイ語パフォーマンス賞)
International Album – Special Recognition Award(インターナショナルアルバム審査員特別賞)
Liner Notes – English(ライナーノーツ賞、英語)
Liner Notes – Hawaiian(ライナーノーツ賞、ハワイ語)
第47回ナ・ホク・ハノハノ・アワード再放送:
第47回ナ・ホク・ハノハノ・アワードの模様は、期間限定でhttps://www.hawaiinewsnow.com/nahoku/にてご覧いただける予定です。
第47回ナ・ホク・ハノハノ・アワードのスポンサー
ハワイ・アカデミー・オブ・レコーディング・アーツについて
ハワイ・アカデミー・オブ・レコーディング・アーツ(HARA)は、ハワイにおける音楽業界と音楽の振興を目的として1982年に設立された非営利団体です。ハワイの音楽と音楽業界の継続、保護、振興、促進そして発展を責務とするHARAは、12名の任意の理事と500名以上の会員から成ります。1978年当時、世界で唯一のハワイアン音楽専門ラジオ局であったKCCN-AMラジオがHARAの前身です。HARAでは、ナ・ホク・ハノハノ・アワードの他にも権威ある伝説的なエンターテイナーに敬意を表するためにライフタイム・アチーブメント・アワード(ハワイ音楽界功労賞)を主催しています。