ハワイトリエンナーレ2023などで知られるハワイ在住の日本人画家シンタカハシのソロ・エギジビジョンが、モイリイリの「HANATABi BY À LA MAISON」で、9月26日(木)〜10月2日(火)に開催される。今回の展示は、シンタカハシと親交の深い「Nature Metal Works」のオーナー兼ジュエリー作家のTomi Bratlandのキュレーションによるもので、ハワイでのアート活動初期の墨絵からパンデミック期間、細胞に着想を得た「Dynamic Equilibrium」やハワイの詩人ウェイン・ウェスレックの詩をアートへと昇華した「Visual Poetry」など、数々の作品が展示される。また、いくつかの新作も初披露となる。
9月27日は、12時から6時までレセプションが開催され、アーティストと直に触れ合えるので、ぜひ足を運んでいただきたい。
About this exhibition:
シンタカハシの作品に出会ったのは2023年6月、ホノルル美術館に隣接したアトリエ兼ギャラリー「ネイチャーメタルワークス」で2人展を開催したときだ。私の自然をモチーフにしたジュエリー作品と彼のフローラシリーズを一緒に展示したのがきっかけだった。その後も親交を深め、過去に描かれた作品にも次第に興味が湧いていった。
シンタカハシの絵の魅力の一つは、時代と共に変化して行く画風とテクニックだと思う。初めて見る作品に対峙するたびに、驚きと発見があるのだ。 たとえば、彼の初期の作品群に墨絵でハワイの自然や動物を描いたシリーズがある。和紙に一筆一筆描かれた葉や木の年輪は、その繊細さの中に彼の当時の心の葛藤や絵を描き続けたいという一途な思いが伝わってくる。
時の流れと共に変わりゆく作風は、最初は違う作家が描いているのではないかと思うほどだったけれど、作品を追ってゆくうち、どの絵も根底にある魂の部分が繋がっていることに気付かされる。そしてそれに気づいたとき、作品と作家の心を理解できたような不思議な悦びが生まれたのだ。ときの流れと共に風化した和紙や画材さえ、時間が与えてくれた醸造酒のように、さらに味わい深い作品となって心に迫ってくる。シンタカハシの作品には、見る側の魂に語りかける不思議な魅力がある。
今回の展示では、普段お目見えしない初期の頃に描かれた墨絵や、パンデミック中に「細胞」に着想を得たシリーズなど、移り変わってきたその時代の作品群の中から、私の心に響いたものの数々を展示する。過去に描かれた作品(Then)、今も描き続けている作品(Now)の両方をご覧いただき、シンタカハシの魂に触れてほしい。
Curated by Tomi Bratland, Nature Metal Works
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SHIN OLA TAKAHASHI〜Then and Now〜
SEPTEMBER 26 – OCTOBER 2
PLACE: HANATABi BY À LA MAISON
2080 S KING ST. UNIT 203 (我が家ラーメン2階)
OPENING RECEPTION: SEPTEMBER 27, 12pm – 6pm
GALLERY OPEN: 12pm – 6pm
shintakahashi.com