ハワイ随一のグルメ通 ショーン・モリスさんの人気連載【ハワイ食べある記】 7/1号をアップしました!【リトル G カフェ by ガリバルディズ】

 

 

 

 

この世の多くのことは、とかく改善の一途を辿る傾向がある。それは良いことであり、また悪いことでもある。たとえばビデオ録画技術は、ベータマックスからVHS、レーザーディスク、DVD、ブルーレイへと進化し、今では動画配信という便利なサービスで映画が観られるようになった。ありがたい限りだ。車もガソリン車から電気自動車(EV)へと移行している。この先どんな新動力源が出現するのか興味津々だ。その一方でありがたくないのは、最新の製品を買ってウキウキするのも束の間、さらに進んだテクノロジーを搭載したものが出現することだ。おそらくiPhone 12を購入した消費者は、この秋のiPhone 13発売のニュースに苛立っているに違いない。自分が買ったものが最後の発明であってほしい、なんてつい思ってしまう。

今回ご紹介する「リトル G カフェ by ガリバルディズ」は、旧態からの脱皮と新たな挑戦への意気込みなしに存在していなかっただろう店だ。オーナー・ピッツァ職人のジャレッド・ブラウンさんは、彼の伯父・伯母であるカーミン&フランセス・ガリバルディさんへのトリビュートとして開店したと言う。“ガリバルディズ”の名で営業していたオハナ・ハレ・マーケットプレイス店では、ぽってりとふくよかなフォカッチャを使用したシチリア風のピッツァを売り物にしていたが、808センターへの移転を機に、ニューヨークスタイルに切り替えることに。若い頃にビッグアップルでおぼえたピッツァを、彼なりのひねりも加えて再現した。「ハワイには、標準的なことをしなければならないというプレッシャーはなく、新しいことをしてもいいという空気があります」と彼は言う。重箱の隅をつつくようなミシュラン評価システムや何かと難癖を付ける大物料理評論家からのプレッシャーがないことが、彼にニューヨークにインスパイアされた独自の薄生地ピッツァを作る自由を与えてくれた。

 

全粒粉、精白粉、そして乾煎りにして香ばしさを引き出した粉の計3つの小麦粉を使用していることが、この店の生地の特徴。48時間冷蔵発酵させた後、気温と湿度に応じて、さらに1時間あるいはそれ以上室温で寝かせる。ジャレッドさんは、スライスを半分に折ったときに、コルニチョーネ(縁)の真ん中できっちり折れる“たれない”クラスト作りに力を注いだ。そして見事、底側はかすかにパリッ、上はもっちり柔らかで、しかもトッピングの重みに耐えられるしっかりとしたテクスチャーを持つ、ピッツァ職人なら誰でも垂涎するだろうクラストを完成させた。

 

ソースには、サンマルツァーノプラムトマトと塩で味付けたマルゲリータのようなシンプルなピッツァ用の素朴なタイプから、より手の込んだパンローステッドコーンピッツァのスパイシーバジルソース、潰したトマトとガーリックを牛骨、タマネギ、赤ワインとともにじっくり煮詰めた、ソーセージやサラミの旨味を引き立てるソースまで、いろいろな種類の自家製を用意。多くはトマトベースだが、アロマティックなあさりとガーリックピッツァのベースになる贅沢なホワイトクリームソースやブルークラブピッツァのコンフィガーリックソースなどもある。

トッピングも、シンプルなカチョエペペから、より凝ったカポコッロ(ペペロンチーニ、バジル、レッドオニオン)まで幅広いチョイスが揃う。ただ、マルゲリータ以外は大半が週ベースのローテーションになっており、一回に提供されているのは概ね5・6アイテム。先日耳にしたところでは、あまりの好評につき、近くマンスリーローテーションに切り替えるかもしれないとか。また、ポークチョップなどピッツァ以外のメインディッシュを含むフルメニューもはじめるそうだ。

 

BYOB制を継続する予定で、今後もお酒を持ち込めるのはうれしい。たったひとつ困るのは、ジャレッドさんは思い付きで閉店する傾向があるので、当日に電話で確認をするのがベスト。僕は彼の絶品ピッツァにすっかりハマってしまっている。だから、テクノロジーみたいに、彼がどんどん新しいフレーバーを考案してくれているのはありがたい。だがその一方で、おかげでさらに膨れはじめてきたウエストラインが気になるので、やっぱりそろそろこの辺でストップしてほしいかなとも思う。いやもしかしたら、僕の大きな体がフィットするEVワゴンがそのうち発売されるかもしれないから、そんなに心配することもないか。

 

 

 

Little G Café by Garibaldi’s

リトル G カフェ by ガリバルディズ

Phone:  (808) 699-9116

808 Sheridan Street

 

【営】火~土 4:00 – 9:00pm、日 1:00 – 6:00pm

【取扱クレジットカード】ビザ、マスターカード、アメリカンエクスプレス、JCB

 

ショーン・モリス

ショーン・モリス◎ マーケティング会社社長。ハワイ随一のグルメ通として知られている食いしん坊。
ソーシャルメディアも発信中
Twitter: @incurablepicure
Instagram: @incurablepicure

※このページは「ライトハウス・ハワイ 2021年7月1
日」号掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

 

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