30年以上にわたって地元で愛されてきたカリヒの與平寿司が、カハラのクオノマーケットプレイス内に『Yohei Sushi KAHALA』をオープンしました。
そのコンセプトのテーマとなるのは「敬意と恩返し」。創業者の寿司職人、小原一人氏が広島出身であるように、ここハワイには日本人移民の150年の歴史があります。そんな先駆者への敬意と、移民を受け入れてくれたハワイに対する感謝への恩返しが、この店のコンセプトです。加えて、小原氏からこの與平寿司を引き継いだ広島マツダを筆頭としたヒロマツホールディングス株式会社は、「ハワイには広島と共通する歴史がある。戦後の広島の復興と、ハワイで日本人移民が試練を乗り越えた希望は共通するものであり、優しさ溢れる未来の一助となる店としたい」といいます。
目指すのは、日本の寿司店ではなく、「日本の最高」をベースにハワイとの文化の融合によって、新しい食体験を、地元ハワイの人に提供する店。コースとペアリング($70)、アラカルトなどを楽しめます。
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まずは、きめ細かな泡の日本のアサヒドラフトビールを切子グラスで喉を潤し、おまかせのコース「KINOHI」($280)のスタートです。最初は、カツオのふくよかな旨みが閉じ込められた「渾身の一番だし」から始まります。
そしてシャンパンとともにいただく「マグロ&サーモン」へ。
粒マスタードをのせた本鮪の握りや、からりと揚げたライスペーパーに包まれたポケ、塩〆ビーツでピンクに鮮やかに色づいたサーモンの握りが、テンポよく、黒のマヨネーズで「鮪」と書かれた皿にのります。
続いてロゼワインと共に提供されるマカダミアナッツが入った「オーガニックサラダ」はグアバドレッシングで。コナ産アワビが隠された「カリフラワーのすり流し」は胃袋が喜ぶ優しい味わいです。
BIHO純米吟醸、玉川純米、九平治 別誂という豪華日本酒のフライトを嗜みながら味わうのは、「和タパス8寸仕立て」。野菜、揚げ物、和牛、刺身、太巻き、握り、卵焼きサンドイッチが木箱に丁寧に並べられた心躍る詰め合わせ。
続く「壱の寿司 三貫」は、イカにとびこと胡麻をトッピング、石鯛の昆布〆にはプチッと弾けるフィンガーライムを合わせて。真鯛は胡麻和えの握りとなって登場しました。
次は「バターフィッシュ(西京焼き)またはポークスペアリブの瞬間燻製」。蓋を開けると、気品高く一筋の煙が立ち上るというプレゼンテーションも完璧。ボジョレーの赤ワインとの相性も抜群です。
「弍の寿司 五種」は、旨みと脂の甘みが押し寄せる本鮪の大トロ、そしていくら醤油漬けとろろ仕立てはスプーンでいただきます。
北海道産ウニは、リゾットとなって登場。まろやかなウニのコク、カラスミの塩梅、パルメザンチーズとのバランスが絶妙でした。
さらに、広島名物の穴子の握り寿司
〝カウアイの宝石〟エビはサクッと揚げられ手巻きで登場しました。
「締めの一品」は一番だしを使った寿司職人のアイデアから生まれたラーメン。その後、照明が落とされ「心のデザートタイム」というサプライズの「時間の贈り物」が…。そして、自家製抹茶ブラウニーなど2品のデザートによってフィナーレとなりました。
與平寿司の新たなスタイルでもありつつ、ハワイと日本のおもてなしから受ける温もりは変わらぬ『Yohei Sushi KAHALA』。 席についた瞬間から、料理と空間のプレゼンテーション、日本とハワイの食文化によって、五感が驚き喜ぶ体験の連続が待っています。大切な日に大切な人と訪れたくなる、そんな新たな地元のレストランの誕生です。
リポート:ライトハウスハワイ
Yohei Sushi KAHALA
Kū’ono Marketplace
4210 Waialae Ave, #102, Honolulu, HI 96816
Phone:(808)-425-4143
https://yoheisushi.com/kahala/
※掲載の内容は2024年1月28日現在の情報です。