アラモアナセンターの向かいのピイコイ通り沿いに、2月2日に、すし「魚神」がオープンします。ハワイの人気和食店「凛花」で働いていた寿司職人の 辻大志(ひろし) さんが開店するもので、辻職人は、地元石川県の金沢の老舗である浅田屋旅館で修業し、その後日本で20年余り腕を振るっていた料理人です。
店はカウンター7席のプライベートな空間。店名の「魚神」については、石川県ではノドグロのことを「魚神」と呼んでいたといいます。そんなノドグロを含む寿司はもちろん、前菜から始まり、焼き物、寿司、汁物からなる16品で150ドルのおまかせコースのみ。
多くを彼の地元石川県をはじめ、日本から取り寄せる他、ハワイ島コナ、カリフォルニア、ワシントンから空輸しています。シャリは、ササニシキとななつぼしのブレンド米を使用し、3 種類の赤酢を混ぜた酢飯。わさびは静岡からの生の本わさびを丁寧にすりおろしています。昆布、鰹節、みりん、島根県井桁の中濃濃口醤油をじっくり煮詰めた煮切り醤油は、多くのネタにひと塗りして素材の味を引き立てています。海苔は九州の有明海苔を使用しています。
食感と味わいのバランスが絶妙で、一品ずつにアイデアがあふれる中、「和」という軸はぶれずにとことん寿司を楽しめる16品のコースとなっています。
一品目は「もずく酢」。石川県のシャキシャキの岩もずくにミル貝と鮮やかな緑色のオクラ、生姜をトッピング
「魚神スタイル最中」。香ばしく焼いた最中に、しそ入りトロたく、ウニ、キャビアをトッピング。サクッととろ~り、コリコリという食感と、芳しい香り、磯の甘みと旨みと深みが押し寄せる逸品
ヒラメに塩漬けにした桜の花びら、そして梅・貝・カツオと酒によるジュレをのせた握りは「春をイメージした」という
中トロの握りに、煮切りしょうゆをさっと塗って寿司下駄の上に。
サッと炙った大トロを漬けにして、さらにウニを丁寧にのせて…。

6品目は白子。肉厚で新鮮な生わかめになめらかな白子、もみじおろしとゆず皮をのせて。
出汁で柔らかく煮た牡蠣を丁寧に半分に切って、シャリの上に重ね、佃煮風にしょうゆで煮た有明のりを上にトッピング。
炙って脂が十分に引き出されたノドグロの上に煮切りしょうゆをサッと塗った握り
シャリにカニ味噌、カニ、さらにこぼれんばかりのいくらを目の前でポロポロとのせた贅沢すぎる丼
ブリとシャリをほんのり甘くしょうゆで味付けした薄切り大根で包み、3滴ほどゆず味噌を垂らしたブリ大根の握り
ハワイ島コナ産アワビをスチームして旨みとコクが詰まった肝ソースと一緒に
シマアジの握りはそっとシソを敷いて、しょうゆをサッと。静岡の本わさびが気品高くきいていた
キンキ、ノドグロ、ズワイガニ、ミル貝で出汁をとったお吸い物
有明のりにご飯、かずらむき後に細切りにしたキュウリ、アナゴ、甘辛だれとともに
平貝の握りにシソガーリックバターをのせ、
バーナーで炙って・・・
ラストを飾ったのは、チーズスフレ卵焼き。ふわっとチーズを感じるデザートのように楽しめる見事な締めくくり
オーナーでもある辻職人は、「質の高いお寿司を楽しんでいただきたいのですが、リラックスしながらも陽気な雰囲気の中で、行き届いたサービスで私の料理を味わっていただきたい」という通り、楽しそうに寿司を握り、笑顔で寿司下駄に丁寧にのせる様子に、ゲストはここでしか堪能できない食体験を心から楽しんでいました。
リポート:ライトハウスハワイ
436 Piikoi St suite A Honolulu Hi,96814
808-853-7097
info@sushigyoshin.com
Dinner:17:00ー19:00
19:30ー21:30
Closed on Monday and Sunday
https://www.sushigyoshin.com
※掲載の内容は2024年1月25日現在の情報です。
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