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新春特別インタビュー 木梨憲武

ハワイ大好き! サイクリングしたり、ベトナム料理を食べたり、ボランティアしたり・・・
木梨流ハワイのごし」を教えちゃいます

ハワイ好きの芸能人は多い。一昔前なら、石原裕次郎さんに美空ひばりさん。そして、ホノルルマラソンにも出場した郷ひろみさんが思い浮かぶ。のびのびとした環境で子育てしたいと花田美恵子さんや吉川ひなのさんはカマアイナの仲間入り! 弊誌のコラムで活躍中のつんくさんもその一人だ。そんな中、今回はアーティストとしても活躍の場を広げる超ハワイ通の木梨憲武さんに「木梨流!ハワイの過ごし方」を語っていただいた。

思い出のホノルルマラソン

 20代の半ばにテレビ番組の撮影で訪れたのがハワイデビューです。それこそ皆さんが見てくれていた『とんねるずのみんさんのおかげです』の中の「仮面ノリダー」のマウイロケやカラカウア通りでの撮影でした。タレントさんもスタッフもみんなハワイに行きたいから、ロケ場所にハワイを選んでいたような感じ。それぐらい、当時の僕らのハワイに対する憧れは強かったですね。

 20代の思い出は、フジテレビの『ホノルルマラソン』という番組で、ドリフターズの皆さんとヘリに乗りながらコース紹介の撮影をしたり、マラソンに参加したりしたことです。普通、マラソンに出場するなら、日本で身体を鍛えてからハワイに乗り込むものですが、何もしないで、いきなり参戦です。

 ホノルルマラソン前日は、出場できるのがとにかくうれしくて、加藤茶さんや志村けんさんとお酒を飲んで大はしゃぎ。結果は、いかりや長介さんのタイムより遅かったです。自分は25歳で長介さんは当時50代。そのとき言われたのが「ダメだこりゃ」(爆笑)。

 レース終了後は、ホテルの自分の部屋からレストランに行くだけでも、足を引きずる状態。ワイキキの街中を足を引きずって、5〜6センチずつ動く感じでした。途中ひざや足首を痛めながらも走り切ったホノルルマラソンが素晴らしき20代のハワイの思い出です。

 それ以降、結婚する前も結婚してからも、子どもができてからも、毎年、夏とお正月に来るほどにハワイにハマりました。今でも撮影や展覧会などで、ロスやニューヨークに行きますが、その合間には必ず、ハワイに寄っています。

気の向くままに過ごせるハワイ

 ハワイでは、朝日と共に起きて、小鳥と一緒にゆっくり歩くのが定番の過ごし方。でも、今回はそのスタイルを変えて、早朝6時にカピオラニ公園からワードまで約30分のサイクリングを楽しみました。到着地のスタバでアイスコーヒーを買って飲み干しながら、「来すぎたな〜」と体力の消耗を実感。タクシーに乗ろうかと迷いましたが、知り合いの自転車を置き去りにすることもできず、また漕いで帰りました。

こんな風に毎日、自分でスケジュールを立てて自由に動くことができるのがハワイの良さですね。それとハワイでは睡眠が深くなる。なんでかわからないけど、昼寝も含めてこっちに来ると深い眠りに落ちます。また僕らの年代になるとなぜか走りたくなる。ストレッチもしたくなります(笑)。何よりも深呼吸が大きく深くできるのがハワイの良さ。そんなことをあれやこれやと味わい尽くすためにハワイに来てるのかもしれません。

 ハワイでは友達とも会いますが、別に約束して集まって何かするわけじゃなく、みんな自由。「暇だったら一緒に飯食う?」ぐらいのノリ です。「今日は家でゆっくりしてるわ」って断っても何の嫌味もない。東京では「飯食いに行こう」と誘ってもななかなか来ない息子たちが、なぜかハワイなら一緒に来る。そんな感じが心地良いんです。

 よく出没する場所は、あまり教えちゃうとみんなが来ちゃうんで秘密にしたいけど、木梨家ではベトナム料理が今、ブーム。1位は「ハレベトナム」。ここと「バックナム」がずっと1、2位の争いです。そこに入ってきたのが、「東仙閣」と「チェンマイ」です。

アーティストとしての過ごし方

 いくらハワイが好きと言っても、ハワイから帰れば、すぐに日本モードに戻ってしまうので、逆に変に持ち込まないで、ちゃんとハワイを味わいにこっちに来ています。

 ところで、常々思っているのですが、日本から見て、ぶっちぎり人気のハワイに、男女が付き合ってすぐ来るのはいかがなものかと。僕のデータによるとハワイでテンションがマックスになると、日本に戻ってすぐ別れる。夢の島ハワイでは何でも素敵に見えるけど、日本に戻ると現実が見えてくる。日本でマックスを迎えずにハワイで結婚するのは、1番気を付けなきゃいけないというのが僕の持論ですね(笑)。人によりますけど⁉

 ハワイでは、絵を描かずハワイに散らばる素敵な色を見ながら、色の組み合わせを感じて過ごしています。ハワイで色だけを感じ取り、カタチにするのは日本です。今、各国で開催している僕の展覧会にもハワイコーナーがあって、いくつか絵を飾っています。そこは、明らかに周りと色味が違っています。ロンドンやニューヨークでもやった展覧会の締めは、ぜひハワイでやりたいですね。

今後のハワイとの関わり方

 先輩がハワイシニアライフ協会の会員で、被災地の子どもたちをハワイに招待する活動をしています。会員になるならないではなく、僕で何かできるなら参加させてもらって、お手伝いしたいですね。自分もシニアの年代に近づいているので、何か役割があれば、どんどん関わらせていただきたいです。昨年は、東北の被災地からハワイに来た子どもたちと一緒に写真を撮ったり、お土産をあげたりできたので本当に良かったです。

 今後の仕事に関しては、年齢に見合う番組があれば、テレビだけでなくて、映画や展覧会、本の出版もやっていきたいと思います。『木梨憲武って』という、ハワイの話も入った本を昨年発売したので、ぜひ読んでください。

 それから、僕は祖師ヶ谷大蔵の自転車屋の長男なんで、そこもしっかり跡を継がなきゃと思ってます(笑)。パンク修理も含めて、空気入れも自分でやってます。でも、他のスタッフに頼んでくれた方が、何でも速いですけどね。

 ここ1〜2年でハワイの自転車事情は変わりましたね。シェア自転車『ビキ』が走り始めたので、ものすごく気になっています。ハワイは自転車で逆走がダメだったり、お母さんたちの乗るママチャリも走ってないし、日本と違いますよね。日本も昔と違って二人乗り禁止です。以前なら、高校生が二人乗りして、女の子が後ろに立ち乗り。付き合っている証しみたいな(笑)。自転車の話が続きましたが、自転車屋の長男としてはいつか、『木梨サイクル』の2号店をハワイに出して、ハワイとつながっていきたいですね。

 最後になりましたが… 新年、あけましておめでとうございます! ハワイに住んでいる皆様にとって、素晴らしい1年となりますよう心よりお祈りしています。ローカルの皆さんには、いろいろディープなハワイを教えていただければと思います。

 そして今年は、ハワイ好き芸能人の1位に君臨する長嶋一茂さんを追い抜いて名実ともに、「ハワイ好き芸能人ランキング1位」になりたいと思います(笑)。

きなし・のりたけ◎1962年東京都出身。世田谷区立千歳中学校卒業後、1977年に帝京高校へ入学。高校卒業後の1980年、帝京高校の同級生、石橋貴明氏とコンビを組み、1981年、『お笑いスター誕生!!』に出場。コンビ名「とんねるず」として、その後は、『オールナイトフジ』『夕やけニャンニャン』の出演などで若者のカリスマ的存在となり、一気にスターの階段を駆け上った。俳優や歌手としても活躍。2018年4月より、アーティストとして個展『木梨憲武展Timing -瞬間の光り-』開催中!

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