今や、ハワイ島ヒロの観光名所にもなった「ビッグアイランド・キャンディーズ」。連日、観光客が殺到するビッグアイランド・キャンディーズのハワイ島ヒロ本店で、アラン・イカワ社長に、人気の秘密を伺った。イカワさん、どうしてこんなに美味しいんですか?
長方形のクッキーの斜め半分にチョコレートがディップされた独特の形。今では、その形を見ただけで口の中に甘みを感じるほど、ハワイの「美味しさの定番」になったのが、ビッグアイランド・キャンディーズのショートブレッド・クッキー。マカダミアナッツをたっぷり使ったサクサクのクッキーは、「ハワイ島ヒロでしか買えない」逸品として、グルメファンに愛されてきた。
「お客様のご要望に応えるため、最近オアフ島に出店しましたが、1977年の創業以来、”1つの工場”という原則を守り続けています。ハワイ島ヒロの地元産の材料も多く使い、この30年以上、まったく同じことを続けています。それは、真心で真面目に奉仕すること。すべて手作りという方針は変えませんし、どんなに人手がかかっても、クオリティー=品質の管理は徹底します」
とビッグアイランド・キャンディーズのイカワ社長。チョコレートを扱うお菓子職人だったイカワ社長が、試行錯誤の末に開発したショートブレッド・クッキーがビッグアイランド・キャンディーズの歴史の始まり。製造行程から原料に至るまで、創業当時からほとんど変わらない。しかし、実は同じことを維持することは大変難しい。それがイカワ社長の言う「クオリティー」なのだろう。
「我々のクオリティーは、真面目に、真心を込めて仕事をすること。従業員たちは、仕事に誇りを持って取り組んでくれています。お客様にクッキーやチョコレートの美味しさを楽しんでいただければ、我々はハッピーなんです」
イカワ社長は日系3世。日本人にポピュラーなサキイカやあられにチョコレートをトッピングしたビッグアイランド・キャンディーズの製品などは、日系人ならではの発想だろう。「日本人のお客様に喜んでただけるのは、私にとって、最高にうれしいことです」と笑う。ビッグアイランド・キャンディーズのヒロ本店の入口では、訪問客に「アロハ」の声と共に、チョコレートやクッキーが差し出される。これも、同社の〝真心〟の一環なのだろう。何より心のクオリティーが、美味しさを生み出している。話を伺っていて、そんなことを感じた。
住所:585 Hinano St., Hilo(ハワイ島)
☎ 808-935-8890
▶ 営業時間:8:30am~5:00pm(工場 ~3:45pm)
▶ ビッグアイランド・キャンディーズの公式Webサイト:www.bigislandcandies.com
ビッグアイランド・キャンディーズ アラモアナセンター店
住所:1450 Ala Moana Blvd, Honolulu(オアフ島ホノルル・アラモアナセンター1階)
☎ 808-946-9213
▶ 営業時間)月曜日~土曜日:午前9時30分~午後9時/日曜日:午前10時~午後7時
(’Eheu Autumn 2012号掲載/Photo: Dana Edmunds)
ビッグアイランド・キャンディーズの新作など、最新情報を紹介します。
2019年5月、ビッグアイランド・キャンディーズは、日本の料理家として知られる栗原はるみさんとのコラボレーションを発表。栗原はるみさん監修のハワイアンソルトを使った新作「Harumi’s Hawaiian Salt Cookies」は、過去何年にもわたるビッグアイランド・キャンディーズと栗原はるみさんとの友情のたまもの。
栗原さんがずっと大切にしている素材、ハワイアンソルトをバランスよく配合したクッキーの共同開発に成功したビッグアイランド・キャンディーズは、栗原はるみレシピによるクッキーを12個入り$18.95で発売。クッキーは、青と白のストライプに、はるみさんのサインが施されたギフトボックス入り。
ビッグアイランド・キャンディーズは2019年4月に2つの新作を発表。
ショートブレッドの新作は「マッチャ・アズキ・ショートブレッド・アソーテッド・コンボ」で、日本の伝統食材であり、ハワイでの人気の抹茶と小豆を使用。注目はショートブレッドのデザインで2つの素材が持つ魅力が混ざわり合っている。ギフト用に、一枚一枚個別包装したクッキー合計19枚 (マッチャ・アズキ:10枚、ホワイトデップ・マッチャ・アズキ:9枚)入りの箱で販売される。
もう1つのビッグアイランド・キャンディーズの新作が「チョコレート・モチ・ブラウニー」。柔らかく噛み応えがある満足のいく逸品で、伝統的な餅と同じように噛み応えがあり、グミのような食感のこの商品。購入から2週間以内が新鮮で一番の食べごろで、一度食べたらやみつきになること間違いなし。