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ハワイ日米協会教育プログラム・ディレクター 宮沢貴子

 

ハワイで日米の懸け橋となる子どもたちを育てたい。

 

高校卒業後、ハワイ大学に入学したのがハワイに来たきっかけです。そのまま大学院へ進学し日本宗教を中心とする宗教学を研究しました。宗教に興味を持った理由は、高校生のときに地下鉄サリン事件が起き、なぜ宗教があのような思考になってしまうのか疑問に思ったからです。

 大学時代はクラスメイトから日本の思想や文化を聞かれることが多くありました。それが日本にいたら見つめ直さないようなことを考える機会となって、やがて日本を多くの人に知ってもらいたいと思うようになりました。

受けていたハワイのゴミ問題を改めて考えたりするうちに、自然にも体にも優しいことを、自分ができる範囲でしてみようと思うようになりました。

 

ハワイでやりたいことと合致する職務に

   卒業後、ホノルル美術館でのインターンを終えて日本へ帰国。国際協力関係団体で働き、政府奨学金による発展途上国からの留学生受け入れ業務を担当しました。2年後に国際交流基金のニューヨークオフィスへ。現地で日本語教育の推進業務を3年間行いました。そして2015年、結婚を機に再びハワイへ来ました。

 翌年1月にハワイ日米協会で働き始めました。前職で全米各地にある日米協会の存在を知り、自分の経験を生かしながらやりたいことをするのに最適だと思ったからです。

 現在は、主に幼稚園生から高校生を対象とした教育プログラムを担当しています。焦点を置いているのは、日本の文化や習慣に触れ、違いを体験しながら、それらに正解や間違いはないのだという『多種多様な視点』を教えることです。

 プログラムは年代別に実施しています。例えば、小学5〜6年生向けの『アジア太平洋こども会議(APCC)』は、6カ月の研修やワークショップを経て日本でグローバルキャンプに参加するプログラムです。中高生には、毎年春と秋に『ジャパンデー』として、習字や空手、生け花、折り紙などを体験してもらいます。高校生対象の『ジャパン・ウィザード・コンペティション』は、日本文化に関するクイズに答えて、入賞チームは日本研修旅行で実際に日本を体験できる大会です。

 コロナ禍では日本に行くことも集まることもできなかったので、オンラインを活用しました。参加人数を増やせるなどのメリットもあるので、オンラインは今後も生かしていきたい手段です。一方で、直接会って話して、共に体験するからこそ深まる交流もあるので、早くそれができるようになることを願うばかりです

 

多文化共生のハワイで次世代リーダーを!

 1年中さまざまなプログラムを提供するので、ゆっくり休まるタイミングはなかなかありません。特に『ジャパン・ウィザード・コンペティション』の前は何百というクイズ問題を作るので結構な労力です。毎年なんとか大会当日を迎えるわけですが、入賞チームを発表したときの生徒たちの笑顔を見るとその苦労は飛んでいってしまいます。こうした子どもたちの反応が私の原動力です。

 プログラムに参加した子どもたちが、家族全員でボランティアとして別のプログラムを手伝ってくれることも多々あります。このようにつながりを保ちながら、共に日米の懸け橋となる次世代のリーダーを育成することも、私たちのゴールの一つです。

 多民族社会のハワイは違いを受け入れる体制が整っていて、子どもが育っていくのにすばらしい環境だと感じています。私自身、5歳になる娘をハワイで育てられることを嬉しく思います。彼女にも、人種やバックグラウンドが違う人たちと触れ合って、いろいろなことを受け止められるようになってほしいと思います

 

 

みやざわ・たかこ◎栃木県出身。カリフォルニアのコミュニティーカレッジを経てハワイ大学、大学院へと進学。2007年に宗教学修士号を修了。ホノルル美術館で1年間リサーチアシスタントのインターンをした後に帰国。国際協力関係団体で2年間勤務し、2011年夏に国際交流基金ニューヨークオフィスへ。3年後の2015年、結婚を機にハワイへ移住。2016年1月にハワイ日米協会へ就職。事務全般を担当後、現職へ

 

※このページは「ライトハウス・ハワイ 2022年5月1日」号掲載の情報を基に作成しています。

 

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