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ハワイ在住日本人のための犯罪情報・防犯ガイド2025

アメリカに住む日本人にとって、犯罪情報・防犯知識は必須です。

全米の中では治安が良いとされるハワイであっても

他州同様にコロナ禍を経て、社会の変化と共に発生する犯罪の種類も変化しています。

在米邦人が知っておくべき最新の犯罪情報をはじめ、その対策

交通事情や運転時の心構えなどをまとめました。

協力:在ホノルル日本国総領事館、ホノルル警察

Introduction

データで見るハワイの犯罪状況と傾向

ホノルル警察によるオアフ島の犯罪統計   https://www.honolulupd.org

 FBI(米連邦捜査局)が昨年発表した最新データで、2024年1月〜6月までの第1/2四半期をまとめた「2024四半期統一犯罪報告書」によると、前年に比べ、報告された殺人や強姦、強盗(被害者がその場にいる)、暴行などの「暴力犯罪」は10・3%減少、強盗(被害者不在)、窃盗、車両盗難、詐欺などの「財産犯罪」も13・1%減少しました。

 一方、ホノルル警察の最新の24年度データによると、ハワイ州でも、「暴力犯罪」、「財産犯罪」は、ほぼ横ばい、または減少傾向にあります。

 ホノルル警察ではウェブサイトで、左の図ようなオアフ島内の犯罪データや犯罪マップなどを公開しています。全ての犯罪が報告されているわけではありませんが、参考情報の一つとなりえます。ハワイに暮らす上でハワイの犯罪傾向・防犯対策を知っておきましょう。詳しい内容は、在ホノルル日本国総領事館「安全の手引き」に記載されています。

(https://www.honolulu.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/anzen_manual.html)

Part 1

総領事館が注意喚起
最新の詐欺犯罪の傾向

 ホノルル警察が提供するデータによると、2024年1月から2025年1月までに報告された詐欺事件は3759件で、そのうち905件が、インターネット上(ウェブサイト、SNS、メールやチャットのやりとりなど)で行われていました。

 アメリカに住む日本人、特に留学生や駐在員、永住者、短期滞在者などを狙った詐欺も年々巧妙化しています。日本語を使って不安をあおるケースも多く報告されています。

 こうした中、在ホノルル日本国総領事館にも詐欺被害の報告が複数寄せられ、注意を呼びかけています。アメリカ在住日本人を狙う最近の犯罪傾向を、在ホノルル日本国総領事館の協力でまとめました。

 特に多発しているのは、銀行員、郵便局関係職員及び警察官や、日本の総領事館を装った電話詐欺で、口座凍結や逮捕を示唆し、不安をあおって、金銭を騙し取ろうとする手口です。以下の事例に類似した内容の電話やテキストメッセージがあった際には落ち着いて対応し、必要に応じて警察へ相談しましょう。

 不動産賃貸契約振り込め詐欺

 インターネットの不動産広告サイトを利用した賃貸物件探しなどにおける詐欺被害です。

 犯人が架空の広告を出して、入居希望者や代理人による物件の下見の依頼を巧みな言い訳で拒否し、手付金や予約金、1〜2カ月分の家賃を、銀行口座(不正取得した口座)に振り込ませた後、音信不通に…。

 大手広告サイトであっても、賃貸料金の支払いや契約について、借り主と貸し主が直接取引し、サイトの運営会社が一切関与しないケースは十分な注意が必要です。金銭振り込みの前に必ず物件の下見や大家との面会を行うなど、間違いなく実態のある広告であることを確認する必要があります。

 不動産に限らず、広告サイトを介した中古自動車などの個人間売買取引の場合も同様です。

 住所の誤りで荷物の配達

 手数料を請求する特殊詐欺

 郵便局(USPS)から「荷物が届いているが住所の情報に一部誤りがあり、郵便局で荷物を保管している。配達するのに少額の手数料が必要」などとテキストメッセージが送られ、クレジットカードやデビットカードなどの番号を入力させるという手口です。

 郵便局や銀行、クレジットカード会社、公的機関が電話やテキストメッセージで金銭を求めることはありません。金銭を要求された際には、詐欺の可能性が非常に高いと判断しましょう。

 「犯罪に巻き込まれている」と

 総領事館・警察を装う特殊詐欺

 ホノルル在住者に対し、在ニューヨーク日本国総領事館の職員を名乗る人物から「あなたが何らかの犯罪に巻き込まれている(または加担した疑いがある)ので、日本の警察からの電話を待つように」と電話がかかってきます。その後、日本の警察を名乗る者からの電話があり、ビデオ通話への切り替えを要求され、個人情報を聴取、最終的に金銭の送金を要求されるという詐欺です。

 日本の大使館や総領事館、日本の警察や税関職員が国際電話などで犯罪捜査や行動監視をすることはありません。ビデオ通話で警察バッジや証明書などを見せられた場合には、名前と識別番号などを控え、何らかの理由をつけて一度通話を切り、管轄の警察署で、実在する警察官かどうかを確認してください。

詐欺被害に遭わないための対策

○詐欺グループは被害者を焦らせ、 正常な判断ができなくなるよう仕 掛けますが、一旦通話を切って、必 ず親族や知人に相談しましょう。

○仮に着信画面が実在する正規の電 話番号と同一であったとしても表 示番号が偽装されているケースも あるので安易に信用しないように 注意しましょう。

○知らない番号からの電話には出な い。なお、電話番号をインターネッ トで検索すると、「スパム」との書 き込みがある場合もあります。

○何度も電話がかかってくるようで あれば、「こちらから総領事館また は警察に折り返す」と言って電話 を切る。犯人が名乗った先(総領 事館など)に直接電話をかけて、  事実関係を確認する。その際、着 信履歴にかけ直すのではなく、公 式な情報から電話番号を確認する。

○相手から要求されても、金銭(銀 行送金など)や個人情報(クレ  ジットカード番号、銀行口座番号 やソーシャル・セキュリティ番号  など)を絶対に提供しない。

○SNSなどインターネット上に自 身の個人情報を掲載しない。

 

 不審な電話を受けた場合や、万が一、金銭や個人情報を提供してしまった場合は、直ちに警察へ通報・相談の上、総領事館にも連絡をしましょう。 

在ホノルル日本国総領事館に報告された特殊詐欺

事例

 銀行員を名乗る者から、「米国本土において、あなたが所有するクレジットカードで武器の購入が行われた履歴がある」と電話があり、スーパーバイザーを名乗る者に電話が転送された。さらに「最悪の場合、犯罪者として扱われることになる。2時間以内にポリスレポートを取得し、早急に手続を行う必要がある」などと警察官を名乗る者へ転送。リモートで調書を作成するための取り調べとして、スカイプを利用したビデオ通話へ促され、ビデオ通話で警察バッジおよび証明書の画像を見せられた。そして氏名や旅券、IDなどの個人情報を聴取され、最終的に金銭を振り込むようにと誘導された。

在ホノルル日本国総領事館ウェブサイト「注意喚起 銀行員、郵便局関係職員及び警察官を装った電話詐欺」より抜粋

Part 2

注意! 在留邦人が狙われやすい犯罪例 

 これまでの被害報告によると、ハワイで日本人が被害に遭いやすい犯罪として以下が挙げられます。防止策を徹底することはもちろんですが、治安の悪い・犯罪率の高いエリアには近づかないことも重要です。

 車上荒らし・自動車盗難

 ビーチ、観光名所、ショッピング・センターなどの駐車場から自動車が盗まれるケースや、車内から金品が盗まれるケースが頻発しています。わずかな時間であっても被害が発生しているため、たとえ短時間の駐車でも、貴重品やバッグ、サングラスなどの小物も絶対に車内に残さず、必ず施錠してください。

 置き引き・ひったくり

 ワイキキなどの繁華街の他、各所で発生しています。特に女性が被害に遭うことが多く、奪われたバッグなどを取り返そうとし、暴行を加えられる事案もあります。丈夫なショルダーベルト付きバッグを斜め掛けにしたり、ウエストポーチを使用したり、またリュックを背負うときには肩ベルトを両肩にかけるなど、犯人が「ひったくりをしづらい」と思うような方法で荷物を携行しましょう。

 この他、レンタル自転車「Biki」の前輪上部の簡易カゴ上にバッグなどを置いて信号待ちをしている間にひったくり被害にあった事例もあります。リュックを使用するなどカゴには荷物を置かないでください。

もしも被害に遭った場合の注意

 自力で被害品を取り返す行為は、金品だけでなく命まで奪われかねず、非常に危険なため絶対にやめましょう。犯人が銃器や刃物を隠し持っている可能性も念頭におき、まずは、安全な場所まで早く逃げてください。

 その後直ちに警察(911)へ、自ら、または近くの人にお願いして通報しましょう。

 侵入盗・空き巣・侵入

 不在中の空き巣、家屋の敷地内への侵入、物色も多く発生しています。特に被害が多い傾向にあるのは一戸建てです。

 玄関先に鍵を隠さない、住居への出入りやエレベーターに乗る前には、不審な人物がいないか、周囲を確認する。中長期間留守にする場合は、不在であることを気付かせない工夫をするなど、日頃から防犯を意識した行動をとりましょう。

スキミング防止カード(手前の紺色のカード):使用している財布に入れるだけ。価格も安価です。オンラインで購入可能。

住まい選びの際には

安全対策をしましょう

 住居を決めるときには、地域の治安状況を慎重に見極めることが必要です。

避けたい環境

○道路にゴミが散らかっていて、壁などに落書きが多 いところ

○昼間なのに大人が所在なげにたむろしているところ

○庭の手入れが悪い家が多いところ

○表通りから見えない、出入口が樹木に覆われている など、外部からの死角が多い家

○夜間、周辺の照明が十分でない家

賃貸するときのチェックポイント

○介在する不動産業者や家主の信頼性

○他の入居者の状況(コンドミニアム)

○ガードマン、管理人など駐在の有無

○玄関・ガレージなどの出入規制状況(コンドミニアム)

○玄関扉や通用扉の施錠設備(一軒家)

○警報装置、火災報知器の有無

空き巣対策

一時帰国などで留守にする際は事前に申請を!

郵便物保管サービス

 郵便物を一時的に止めたいときは、郵便局の「ホールド・メール・サービス」を利用すれば、最短3日から最長30日間まで郵便物を保管してくれます。30日間を超える場合は「フォワード・メール・サービス」に登録する必要があります。申し込みは、ウェブサイト(https://www.usps.com/manage/hold-mail.htm)で30日前から受け付けています。

ホノルル警察がアドバイス! 自宅の防犯対策

貴重品を見えるところに放置しない

ガレージや車庫に無防備に置かれている工具、草刈り機、芝刈り機、ゴルフクラブは泥棒にとっておなじみのターゲットとなっています。

ガレージの扉を閉める

ガレージであっても不在時は扉を閉めて鍵をかけましょう。ガレージ内の物品だけでなく、家へのアクセスも許してしまいます。ガレージから家に通じる扉は外扉として意識してください。

照明を活用する

侵入者は照明が嫌いです。周囲·屋外の照明は、モーションセンサー付きのライトなどを設置しましょう。暗闇は侵入者の隠れ場所となります。不在時は、いくつかの室内のライトをつけたままにしたり、タイマーによる照明器具の自動点灯を設定しましょう。

植物·植え込み·塀·フェンスに注意!

ドアや窓が通りから見えない状態であれば、侵入者も見えないということ。木や植え込みは低く刈り込むか、ドアや窓から離して植えましょう。塀やフェンスは侵入者にとって障害物ですが、同時に隠れ場所にもなります。塀やフェンスのデザインはそれらを考慮してください。

警報装置(アラーム)を設置する

警報システムは効果的な犯罪抑止手段です。信頼できる複数の警備会社から見積もりを取り、自分のニーズと予算に合ったシステムを選びましょう。

ドアロックは防犯に強いタイプを選ぶ

両面シリンダー式のデッドボルト錠(両側に鍵が必要なタイプ)が、最も安全性の高い鍵です。ドア枠に取り付けるストライクプレートは3インチ(約7.5cm)のネジでしっかり固定。デッドボルト(かんぬき部分)は1インチ(約2.5cm)以上ドア枠に差し込まれるように確認してください。

⚠️ 注意: 両面デッドボルトを使用する場合、緊急時にすぐ外に出られるよう鍵を近くに置いておくようにしましょう。

ドアスコープ(のぞき穴)を設置する

玄関の近くに窓がない場合は、ドアスコープ(のぞき穴)を設置しましょう。知らない人が来たときは、ドアを開けずに用件を尋ねてください。見知らぬ人には絶対にドアを開けないことが大切です。ドアチェーンの設置も効果的です。

引き戸式のガラスドアや窓には補助鍵を

引き戸式のガラスドアや窓は、レールから持ち上げられたり、こじ開けられたりする可能性があります。木製のバーや持ち上げ防止プレートを上部のレールに取り付けたり、補助鍵を付けたり、ドアや窓の鍵を複数設置しましょう。

ルーバー窓(羽板ガラス窓)は対策必須

ルーバー窓は換気用に設計されているもので、防犯用ではありません。ハワイでは、空き巣が家に侵入する最も一般的な方法は、ルーバーガラスを1枚ずつ取り外すことです。シリコングルーやエポキシ接着剤でルーバー枠に接着して強化できるので、業者に相談しましょう。

金庫を有効活用

金庫を使用することは、銃器、現金、宝石、そして日常的に使用しない物品を保管するために有効です。金庫自体が盗まれないように、床や基礎に固定することが重要です。

所有物の目録を作成

万が一盗難にあった場合に、持ち物の特定や返還に役立つ手段として、工具、電子機器、家電製品などのメーカー名、型番、シリアル番号を記録しておきましょう。宝石類については、詳細を書き留め、可能であれば高価なものは写真を撮っておくとよいでしょう。番号、日付、イニシャルなどを刻印しておくのも効果的です。刻印用ツールは安価で購入できる他、警察署で貸し出している場合もあります。

近所の人や車を把握

不審な人物や車両を見かけた場合は、すぐに警察(911)に通報しましょう。地域の皆さんで自分たちを守ることを意識しましょう。

Part 3

習慣/法律の日本との違いを把握
加害者・犯罪者にならないために

 家庭内暴力

 家庭内でパートナーから暴力(言葉や態度による暴力を含む)を受けた場合は、我慢することなく早めに関係機関に相談しましょう。

<ドメスティック・バイオレンス・アクション・センター/Domestic Violence Action Center(DVAC)>

TEL 808-531-3771

通話料無料 800-690-6200

※日本語が可能な相談担当者も配置されています

加害者にならないめの注意

○たとえ夫婦げんかであっても暴力 を振るった場合、ドメスティック・ バイオレンスとして警察に逮捕さ れるなど厳重に処罰されます。悪 意の無視や怒鳴り声などでも、周 囲が通報し、日本人が逮捕される 事案が発生しています。

○18歳未満の子どもに対する暴力な どは、しつけのつもりであっても 児童虐待とみなされ、警察に逮捕 されるなど厳重に処分されること

 があります。また 14歳未満の子ど もに対し育児放棄と見なされた場 合、罰金または懲役が課されます。

○米国小児科学会は 12 歳くらいま での子どもに対し大人による監督 を推奨している他、ハワイ州では 無人の車内に子どもを放置するこ とが禁止されています。ハワイは 日差しが強いため、日中は車内の 温度は急速に上がります。また、 治安も良い場所ばかりではありま せん。

 薬物事犯

 ハワイにおいても薬物事犯は数多く発生しています。ハワイ在住歴が長くなると、周囲の人が大麻(マリファナ、カンナビスの他、ウィード、ポット、ジョイントなどの無数の俗称があります)を吸引しているのを目にしたり、パーティーなどで周囲の人から勧められたりすることがあるかもしれませんが、大麻の吸引は違法です。安易な気持ちで薬物に手を染めることがないように注意してください。

 また、ハワイ州においては、医療用大麻が合法化されていますが、日本の大麻取締法上では所持や譲受(購入を含む)などについては、引き続き違法行為・処罰対象とされています。日本では2024年12月12日から「改正大麻取締法」が施行され、すでに禁止されている「所持」「譲渡」に加え「使用」が禁止となりました。単純所持罪の罰則は「7年以下の懲役」です。これは日本国内のみならず、海外において行われた場合であっても適用されることがあります。在留邦人や日本人旅行者は、日本の法律を遵守の上、絶対に手を出さないでください。

ホームレス増加における注意点

 ハワイにおけるホームレス問題は深刻な社会問題です。対策や取り組みも行われていますが、ホームレス人口は増加傾向にあり、アメリカ合衆国住宅都市開発省の2024年の報告によると、ハワイ州のホームレス人口は1万1,637人でした。前年の約6,223人と比較すると、約87%増となります。また、人口1万人あたりのホームレス率は80.5人で、これは米国平均(約22.6人)を大きく上回ります(一斉調査時点)。薬物乱用や精神的健康問題など複雑な要因も多いため、ホームレス人口が多いエリアでの徒歩は避ける、不用意に近付かないなど注意も必要です。

Part 4

無事故・無違反で!万が一の場合の対処法は?

 

 交通違反

 日本と同様に、交通違反は切符処理などによって取り締まりが行われます。また、ハワイで非常に厳しく取り締まっているのは、横断歩行者妨害です。主な道路交通法は以下の通りです。

○歩行者であっても、赤信号での横断や、横断歩道以外の場所を横断すると取り締まりを受けます。

○飲酒運転に関しても厳しく取り締

 まりが行われています。「飲んだら乗るな。乗るなら飲むな」。

○シートベルトの未着用。全ての座席でシートベルト着用が必要です。

○7歳以下の子どもの補助シートの不使用。4歳未満の子どもを同乗させる場合、チャイルドシートの使用が必要。4歳〜7歳はチャイルドシートまたはブースターシー

 トの使用が必要です。

○道路横断中の電子機器の使用、画面を見る行為(オアフ島)。オアフ島内全域で歩行者が道路を横断中にスマートフォン、その他の電子機器類(携帯電子ゲーム機、ノートパソコン、タブレット端末など)の画面を見る行為は禁止されています。

○赤信号無視(オアフ島)。オアフ島内では2022年末より段階的に赤信号無視を取り締まるカメラが導入されています。

警察官から、運転中に停止を求められたら

○落ち着いて、道路脇に車を寄せましょう。

○車のエンジンを切り、室内のライトを点け、窓を一部開けて、両手をハンドルの上に置き、警察官が来るのを待ちましょう。

○慌ててポケット等から免許証を取り出そうとする行為は、武器を隠し持っていると誤解される原因となります。また、警察官の許可無く、勝手に車両から降りる行為は、 逃走や抵抗と見なされ逮捕される場合があります。

○交通切符を渡されたら、内容を確認し、切符に署名しましょう。警察官の主張する違反に異議がある場合、日本とは異なり、違反現場で議論するのではなく、後日行われる裁判所で争うこととなります。

交通事故に遭った場合

○けが人の有無、自分のけがの有無などを確認してください。

○自身および他者の安全確保・二次被害防止措置をできる限り行いましょう。

○警察(911)に通報します。けが人がいる場合は救急車も要請してください。

○相手の情報をメモする。

 ❶氏名、住所、連絡先、運転免許証番号

 ❷保険会社名、保険証番号

 ❸プレートナンバー、車種、ボディカラー

○目撃者がいれば、その氏名、連絡 先などを聞いてメモしましょう。

○立ち会い警察官から、事故証明書を受領します。

○自分が契約している保険会社(またはエージェント)に連絡してください。

ホノルル警察による2024年の交通事故統計

「死亡事故の64%が飲酒・薬物運転」

 交通事故によるオアフ島の2024年の死亡者数は56人でした。そのうち36件はアルコールまたは薬物が関係していて、20件はスピード違反が関係していました。死亡者の内訳は、歩行者が18人、オートバイ運転者が12人、自動車の同乗者が12人、原付バイクの運転者が5人、そして自転車利用者が6人です。

 同じ期間中に、ホノルル警察は飲酒または薬物の影響下での運転(OVUII:Operating a Vehicle Under the Influence of an Intoxicant)で1,509人の運転者を検挙しています。

 酩酊状態で車を運転することは絶対に避けてください。ライドシェアを予約する、あらかじめしらふの運転手を決めておく、またはその場所に泊まるなど、安全に運転できない状態であれば必ず代替手段を取りましょう。

緊急時の連絡方法

1)緊急の事態が起きた時は「911」を回す

2)オペレーターが出たら、通報内容が「警察」「消防」

        「救急(病院)」のどれかを伝える

3)緊急かどうかを告げる

※日本語で話したい場合は、『ジャパニーズ・プリーズ』など と伝えて日本語通訳サービスを介して通話する。

警察、消防、救急車   緊急時:911(公衆電話ではコイン不要)

※ 緊急以外の問い合わせや相談は、地元警察に電話をしましょう。

【ホノルル市郡警察:オアフ島】

ホノルル市郡警察本部 :(808)529−3111

ダウンタウン支部 :(808)723−3310

ワイキキ支部 :(808)723−8562

ワヒアワ警察署 :(808)723−8700

パールシティ警察署 :(808)723−8800

カネオヘ警察署 :(808)723−8640

カイルア支部 :(808)723−8838

カフク支部 :(808)723−8650

カリヒ警察署 :(808)723−8207

カポレイ警察署 :(808)723−8400

ワイアナエ支部 :(808)723−8600

在留届を提出しましょう!

総領事館では、緊急時事態の発生時などに、Eメールを活用した情報発信を行っています。これらは必要な情報を入手するために役立ちます。滞在予定の期間に合わせて「在留届」、または「たびレジ」を登録しましょう。

<滞在予定が3カ月以上の場合>

旅券法の規定により、海外に3カ月以上滞在する場合は、管轄の在外公館に「在留届」を提出することが義務付けられています。提出方法は在ホノルル総領事館のホームページで確認できます。

→https://www.honolulu.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/zairyu_todoke.html

<滞在予定が3カ月未満の場合>

たびレジを登録しましょう。→https://www.ezairyu.mofa.go.jp

関連記事「アメリカ防犯ガイド2021」

アメリカ生活における犯罪や、被害リスクを回避するための方法、被害者の実際の体験談を紹介しています。

2021年6月16日号オンライン記事:https://bit.ly/3Woy77V

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