ハワイ現地発！最新生活情報＆おすすめ観光情報サイト
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日本初の海外パッケージツアーブランド『ジャルパック』。今ではハイエンドツアーからリーズナブルなツアーまで、その選択肢を広げ、変遷を遂げてきた同社ハワイの社長、栗田甲一郎さんに人生の転機を伺った。
北海道北部の羽幌という町で生まれ、千葉のローカル線小湊鉄道が走る田舎町で育ちました。遠い存在であった海外へ興味を持ち、海外パッケージツアーを扱うジャルパックに就職しました。
東京本社に配属され、１年半はヨーロッパ方面のツアーコンダクターをしました。その後、大阪支店で予約やセールス、東京本社でハワイツアーの企画、経営管理部門へ。異動を繰り返す中、やはりJAL、そしてジャルパックといえばハワイ…いつかハワイで勤務したいと思っていました。入社15年目、念願叶ってハワイへ赴任しました。
ハワイ赴任で仕事もプライベートも初めて尽くし
39歳で初めての海外勤務。任されたのは人事総務・システム全般の責任の重い仕事。文化も考え方も違う現地ハワイと、日本の間でバランスを取ることは容易ではありませんでしたが、正直に、ずるいことはせずに職務を全うしました。思えば親の教えの通り（笑）。何より現地スタッフのサポートのおかげでした。
プライベートでは、ヘビースモーカーだった私が人生初の禁煙に成功！ 禁煙法施行により、飲食店でも喫煙禁止となったのが良い機会でした。あっという間に体重が10kg増え、ジョギングを始め、その爽快感にも目覚めました。ホノルルマラソンには２回出場。10kg分減量できました。
その頃に仕事で最大のピンチが。アメリカ本土の持ち株会社との事業統合の際に、億単位の税金をジャルパックハワイが負担させられることが発覚。突然の事態に驚きながらも専門家と調査を重ねました。そんな中、２０１１年に日本異動の辞令が出て、その案件を持ったまま帰国。最終的に回避できることが正式に確定し、安堵した一件でした。 ここで学んだのは、諦めないこと。不安に思う時間があるなら、どうすべきか考える時間に使う。また、考えても事態が好転しないことは、勤務時間外には考えない。頭をフレッシュにして翌日に臨む方が効率が上がります。
一難去ってまた一難。日本へ異動したのは、国内旅行専門のジャルツアーズと海外専門のジャルパックの統合初年度。組織もシステムも全く違う二社統合後、人事総務部で、人事制度や規程類の再整備、出会ったばかりの社員が半数を占める中で人事を行い、課題は３６５日山積状態。公正公平、誠実さが求められ、地道な業務が続く仕事に対し、元来、外に出て人と接することが好きな自分には向いていないのではと思うこともありました。このときも、気持ちを切り替えながら進めました。
そしてハワイ・グアムの商品造成部門を経て、今年３月、まさかの２度目のハワイ異動が発令されました。
できると思うことがミッション達成への道
ハワイへ戻ってこられたのは喜ばしいことですが、旅行スタイルが変わり、非常に厳しい旅行会社間の競争もある中で、大きなミッションを抱えての着任です。会社の仲間たちと、諦めずに考え続ければ必ず方策を立てることができるはず。５年、10年後の将来像を作り、当社とバス会社等を合わせ約１４０人の底力を発揮させられるように、その環境づくりをしていくことから始めたいと思っています。
くりた・こういちろう
◎1966年北海道出身。１９90年立教大学文学部卒業後、ジャルパック入社。東京本社ツアーコンダクター、大阪支店で予約セールス部門、東京本社でハワイツアー企画、経営管理部門を経て、200５年にジャルパックハワイへ赴任。2011年に東京本社の人事総務部へ異動。2018年ハワイ・グアム企画担当へ。2019年５月ジャルパックハワイへ社長として着任。
(2019年6月16日掲載）
※このページは「ライトハウス・ハワイ 2019年6月16日」号掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
