前回からご紹介している、能力開発向上フォーラム代表の吉岡眞司氏による「スーパーブレイントレーニング(SBT®)3級資格取得講座」。 成功のためには、脳を常にポジティブに持っていくこと。理屈よりも感情に強く影響される脳のコントロールのために「成功を生む感情」を作り出すのにはどうするべきか?の続きをお話しします。
朝すっきり起きて、どんなに調子よく1日をスタートしても、外部からの想定外の刺激でマイナス思考になってしまうことが誰にでもあると思います。そんなときは、やる気や集中力が続かなくなり、「自分はどうしてできないんだろう」と思ってしまいますよね? でも心配ありません。そんな自分を変えるイメージトレーニングがあるんです。
そもそも、何ごとでも、成功の裏には、成功までのプロセスが楽しかった、興味深かったなど、ワクワク感があると思います。成功してワクワクするのではなく、ワクワクし続けていたから成功するのだそうですよ。ワクワクし続けるためには、目標を決めて目標達成を日々イメージし続けることが大切なのですが、どんなことが起きてもポジティブに、プラスに考えることをプラス思考とは言わないそうです。
「真のプラス思考」とは、最悪を分析し、最善をイメージできること。計画を実行に移す前に危機管理ができているかどうかなのだそうです。その上で、実行中は何があっても最善を求め続けます。そして、実行後は、問題点の徹底チェックを行う。常にこのような訓練をしておくことで、次に何か起きたときに脳が経験を呼び起こしてくれるので、行動する前に事前準備ができていることになります。
しかしながら、この「真のプラス思考」を実践できる人がとても少ないので、周囲にはネガティブ思考の人ばかりいるのが通常でしょう。脳の中にある「扁桃核」は「快・不快の脳」とも呼ばれ、ネガティブな言葉を敏感に感じ取ります。どんなに自分がポジティブでいようとしてもネガティブな影響を受けた感情は、なかなかコントロールできません。だから、「言葉」とは非常に気をつけて使うべきものなのですね。
でも脳は、〝感情よりも言葉〟、〝言葉よりも動作〟の影響を受けやすいということをSBT®トレーニングで教わりました。なので、ネガティブなことを聞いたり、言ってしまったときは、すぐにポジティブな言葉に直して言うことです。3秒で切り替える〝3秒ルール〟で訓練するのです。3秒以内に「ありがとう」などと言って、自分の脳をプラス思考にしましょう。言葉が難しくても、〝言葉よりも動作〟ですから、自分の決めている1つのプラスの動作を行うことです。例えば、「ワハハ!」と笑うことでも良いのです。ハグや握手などもポジティブですね。
次号では、以上のことを常に実行するためのヒントについて、更にお話しいたします。
(2018年3月16日掲載)