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日本の高校生に負けず環境問題を考えよう!

 先日、名誉あるオファーをいただきました! 本誌で掲載された私の環境問題の記事を読んでくださったある方から突然連絡があり、「ぜひ静岡県藤枝市が主宰する『次世代環境リーダー育成事業』プロジェクトのメンバーに選ばれた高校生に向けて、ハワイの環境問題について講義をしてくださいませんか」という依頼が舞い込んできたのです。6名の高校生は、日本の環境問題について小論文を書いて選ばれた優秀な生徒たち。5月16日号の「ハワイの環境問題について知っていますか?」を題材に、付き添いの先生2名も含め、講義をさせていただきました。
高校生に伝えたハワイの現状
講義内容は、ハワイは絶滅危惧種の宝庫であり、モンクアザラシやカメなどの絶滅危惧種を保護する法律が存在すること。その絶滅危機の原因の1つである地球温暖化に対して、太陽、風力、地熱、太陽熱などの再生可能エネルギーを用いたハワイ大学の取り組みなどを紹介。さらにはオアフ島の鉄道「ホノルル・レール・トランジット」や自転車シェアサービス「ビキ(Biki)」、電気自動車の普及を含む交通機関の取り組みなども網羅した1時間を超える講義となりました。
意識の高い日本の高校生たち
熱心に私の話を聞いてくださった生徒さんたち。多い人で4〜5枚、ぎっしりメモを取ってくれていました。講義が終わり、質疑応答。「日本における食品ロスについて知っていますか?」と質問した男子生徒がいました。彼によると、日本人が捨てている食品の量は世界でも最悪のランクに入り、とても深刻な環境問題になっているそうです。
次は、「ハワイでもバイオマスへの取り組みが進んでいますか?」という高レベルの質問。廃棄物を「直接加熱」したり、「ガス化」するなどして発電する動きがハワイでも起きていると答えました。先生からは「ソーラー発電の普及率について」聞かれました。20年前は高価なソーラーパネルでしたが、ハワイという太陽光の多い場所で、ソーラー発電により高い電気代を節約できることにようやく気がついたソーラーパネルの会社がたくさんできたこと。またHECOによる自宅で必要のない余剰電力の買取システムが始まり、屋根全体にパネルを貼る家もあると答えました。 全く知らなかったことばかりだったようで、とてもわかりやすかったという感想をいただきました。日本の高校生の環境に対する意識の高さに驚くと共に、私の書いた記事からこのような形で日本の皆様と交流でき、心から嬉しかったです。これからも多くの方が、環境問題について意識を持ってくだされば幸いです。

(2018年10月1日掲載)

 

 

 

 

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