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ハワイの選挙を全く知らないと困るでしょうね?

8月11日、ハワイ州のPrimary Election(予備選挙)がありました。General Election(本選挙)は11月6日です。選挙権をお持ちでない読者もいると思いますが、ハワイに住んでいたら、ローカルの人との選挙の話の際に、基礎的なことをある程度知っておかないと、恥ずかしい思いをするかもしれませんね。
そこで、今回はハワイ州の選挙のことを、私が知る限りの知識で、少しでも読者の皆さんが「ハー、なるほど」と、思えるところまで話してみようと思います。私は政治の専門家ではないので、アメリカ人の知り合いから聞いたことなどを元にお話ししますね。まずは、身近な事柄から説明しましょう。
車を運転していても、歩いていても見かけたと思いますが、立候補者が自ら、もしくはその人のサポーターたちが看板を持って運転中や道ゆく人々に手を振っていますね。私も、知人の候補者がいるときは、目があうように一生懸命に手を振り返し、応援の意思を示しています。
ところが、この「看板」には規制があります。ハワイ州には〝屋外広告禁止法〟があり、プラカードを地面に刺すことは禁止されています。手で持っていれば違反になりませんが、地面に固定されると屋外広告と見なされるのです。もしそれが、公道ではない私有地であれば、固定しても良いことになっています。使うプラカードのサイズにも規制があり、フリーウェイの緑の道路表示より大きくてはいけません。
これから本選挙に向けて、看板やプラカードの数はさらに増えていくでしょう。何故なら、候補者が2名に絞られたので激しい票の取り合いになるからです。
なぜPrimary Election(予備選挙)とGeneral Election(本選挙)があるのでしょう?
予備選挙の目的は、支持する政党を決めるためです。なので、英語では〝Single Party Primary(直訳=一つの政党予選)〟と言います。しかし無所属もあり、どの政党にも決められなかったという私の友人は無所属の候補者に投票していました。
予備選挙では、投票所に行くと、Democrat(民主党)やRepublican(共和党)などの党ごとに分かれている中に、各ポジションの候補者がリストアップされている投票用紙をもらいます。もし、自分が民主党を選んだとしたら、共和党や他の党にいる候補者を交差して選ぶことはできません。この場合、Governor(州知事)は共和党の候補者から、State Representative(州下院議員)は民主党の候補者から選ぶということはできないのです。
今回の予備選で、例えば州知事なら、民主党の中ではイゲ氏が、共和党の中ではトゥポラ氏が票を勝ち取ったので、本選挙ではこの2人の戦いになります。これで無所属を含む6つある政党も民主党か共和党だけの2つに絞られました。
任期もポジションによってまちまち。
今年の選挙で選ぶのは?
House of Representatives(連邦議会)
U.S. Senator(上院議員)
アメリカの各州ごとに2人ずつ選出。任期は6年。選挙は2人の改選期が重ならないように行われます。
U.S. Representative(下院議員)
アメリカの各州ごとに2人ずつ選出。任期は2年。州内2区の選挙区から1人ずつ、毎回全員の選挙をします。
州のポジション
State Senator(州上院議員)
25の選挙区から1人ずつ選びます。任期は4年。政策執行の安定のため2年ごとに半数が改選されます。
State Representative(州下院議員)
51の小選挙区から1人ずつ選びます。任期は2年。毎回全員改選されます。
Governor(州知事)と
Lieutenant Governor(副州知事)
州行政の最高責任者。任期は4年。
郡・市のポジション
Council Member(市議会議員)
ホノルルは、Ⅰ〜Ⅸの9つの選挙区から1人ずつ選出。任期は4年。2年ごとに半数が改選されます。
次のポジションの選挙は2020年。
Mayor(市・郡長)
ハワイ州内で4人選出。任期は4年。州知事と同時に変わらないように選挙年がずれています。
U.S. President(大統領)任期は4年。
この他、選挙の年でなくとも、空きポジションが出たときに、特別選挙が行われることがあります。
District(地区)とは?
投票できる候補者は限られている?
候補者は地区ごとにそれぞれいるので、例えば、私の娘はアイエアに住んでいるので、私の住むハワイカイとは地区が違うため、候補者が全く異なります。選挙に参加するということは、自分の地区の候補者のことを知っておくことなのです。
左のチャートは、選挙の基本的仕組みです。投票所には日本語表示は無いですから英語で作りました。これで選挙が分かるでしょう。

(2018年9月1日掲載)

 

 

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