先日、海外初開催の「スーパーブレイントレーニング(SBT®)3級資格取得講座」を受講しました。私は脳科学者の茂木健一郎の本も全て読んでいるぐらい、常日頃から脳と意識のつながりのことに興味があるんです。今回のトレーニングは、5時間かけて「意識的な脳のコントロール」の仕方を詳しく勉強できるものでした。仕事の上でも、プライベートでも、人間関係をうまくしていくには、信頼を得ることが大切。この辺を科学的に学びたいと思いました。なによりこの講座では資格が取れるし、日常ではできない脳のエクササイズをしてもらえるのも良いと思って参加しました。
講師は能力開発向上フォーラム代表の吉岡眞司氏。SBT®は大脳生理学と心理学に基づいて考案、確立された「成功のためのプログラム」。今までにない画期的な脳のトレーニング法です。脳の仕組みは誰も同じで天才になれる脳を持っているそうで、能力の差が生じるのは心理面(脳がどう考え、どう思うか)が原因。これをコントロールすることによって驚異的な能力を発揮することができるようになるそうです。
【脳の仕組み】
脳は3層に分かれています。
●大脳新皮質—5感から来る刺激で、分析・判断・データを記憶。これをもとに目の前の状況に対して、最も効果的な行動をとらせます。
●大脳辺縁系(感情脳)
喜怒哀楽などの感情を司ります。快・不快の感情が発生する部分。
●脳幹(反射脳)
必要に応じて、いろいろなホルモンを血液中に放出し、脈拍や呼吸、血圧、体温などの生命活動を調整。
3層は互いに隣接しているため、大脳辺縁系でネガティブな感情を抱くと、全ての部分がネガティブとなるので、感情は、思考や体調も決めるのだそうです。
人は昔、危険なことを学んで繰り返さないようにしなければ生き延びられなかったため、無意識のうちにマイナス面に関心が向くそうです。
従って、人は「自分はここまでの人間」「これ以上は無理」「できるわけがない」とブレーキをかけてしまいます。過去の経験・体験などによっても無意識のうちに否定的なデータを呼び起こし、行動を起こすときにブレーキをかけてしまうんです。結果、それが能力の差となるんですね。
成功のためには、脳を常にポジティブに持っていくこと。脳は理屈よりも感情に強く影響されるので、プラス思考になろうとしても感情がマイナスであればダメなのです。
「成功を生む感情」とは? 続きは次号でお話しいたします。
(2018年3月1日掲載)