バイクシェア・ハワイという非営利団体が始めた自転車シェアサービス『Biki』。水色の自転車に乗っている人々をよく見かけるようになりましたね。約100カ所のBikiステーションに約1000台も設置してあるそうです。最寄りのステーションで借りて、目的地のステーションに返すというシステムは、お散歩感覚で利用する人から、日常の移動手段としている人まで、幅広い人が利用するようになってきているようですね。私が出社する朝、ダウンタウン方向へ向かってBikiを走らせている人々をよく見かけるようになりました。通勤や通学に利用している人もいるのでしょう。たくさんの人々がBikiという新しいシステムをどんどん使いこなしていて素晴らしいですね。
しかしながら、私の老婆心から言わせてもらうと、車を利用している私たちもこの新システムに慣れなければいけませんね。これまでホノルルでは自転車を見かけることが少なかったので、車の運転手は自転車と道路をシェアすることに慣れていません。私もその1人で、最近自転車の存在を恐ろしく感じたことがありました。私が実感したことは、自転車は走行が早く、急に現れたり、いつ車道に入ってくるかわからないということです。バイクレーンを2列になって話をしながら走行している人もいます。レーン外に出てはいないのですが、運転手の目線からは非常に車側に寄っているように見えるので、最近、右端の車線を走行しないようにしています。
ずっと車を運転していた人が自転車に乗ると安全走行に気をつけます。なぜなら車の運転手から見た自転車の怖さを知っているからです。でもめったに車を運転しない自転車がメインの人は、無茶な走行をしてしまうようですね。道路はみんなの物ですから、「シェア」という概念を全員が考えるべきでしょう。
そして、道路のシェアといえば、出来たばかりの条例「Distracted Walking Law」。道路横断中の「歩きスマホ」禁止令です。この条例による禁止物はスマホだけに限らず、タブレット端末やゲーム機、デジカメなどの画面を見る行為も含まれていますから、観光で来ている皆さんもお気をつけください。違反すると罰金を払わなければなりません。
実際、スマホを使いながら歩いている男性が、ベビーカーに勢いよく衝突して、乗っていた赤ちゃんが転げ落ちたのを目撃したことがあります。スマホを使いながら歩く『スマホ・ゾンビ』の人々は、スマホに目と耳が奪われていて外の世界に気が付けないようです。本人はほんの数秒と思っていても、思っているよりも時間の経過も早いのです。ぶつかるまで「ぶつかる」ことに気が付けないのですから、周りの人にケガをさせたり、最悪の場合は交通事故に発展します。
普段気を付けるべき「安全対策情報」も互いにシェアをして安全な毎日を過ごしたいものですね。
(2017年12月16日掲載)