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アメリカではだんまり、すぐ謝るは、損ですよ。

 先日、ロータリークラブのスピーカーとして抜擢されました。日本人がアメリカ人約300人を前に話すスピーカーとして選ばれることは初めてでしょう。緊張の中、スピーカー役を無事に終えることができてほっとしています。スピーチを考えていたとき、なぜ私が選ばれたのかとよく考えてみました。ハワイの人は日本のことに興味を持っている人が多いのですが、安倍首相のハワイ訪問、東京オリンピック等が、更に興味をそそる理由になっているようですね。
 スピーチでは日本の憲法に絡むことや天皇陛下のこと等、深い内容も話しました。アメリカ人のツボにはまったようで、喜んでいただきました。参加者からはたくさんの質問も受けました。北海道雪祭りのこと等、軽い内容の事柄もありましたが、中には、「どうやってアメリカのことを勉強してるのか?」と聞いてくる人もいました。物静か、奥ゆかしい、はっきり言わない、そんなイメージの日本人と私は違っているので不思議に思ったのでしょうね。
 私が長年のアメリカ生活で学んだことは、言葉を発しないで静かにしていると、意見がない人、何も考えてない人と思われ、軽く見られるだけということです。なので、日頃から日本とアメリカのニュースを欠かさずチェックして、会話に入れるように努力しています。
 話は変わって、ホノルル警察署の人が教えてくれたことですが、レンタカーを運転する日本人観光客を警察が路肩に停めさせると、日本人は窓を自分で開けて真っ先に「I am sorry.」と言うのだそうです。まだなぜ停められたのかも分からないうちにそう言ってしまうのは良くないことです。日本人は「手を合わせて謝れば許してもらえると」という甘えを感じるそうですよ。
 例えば、その事故が人身事故だったら、怪我をした相手に花を持ってお見舞いに行こうとするのは日本人だけだそうです。アメリカの「保険会社のみが相手との交渉をする」というシステムに従わなければ、物事が悪い方向に発展する場合があって危険だと言います。
 私が前号で話した交通事故は、当たり屋に引っかかってしまったという見解になりました。ハワイもカカアコの開発等が進み、大都市だけに起こるような事件が増える傾向だそうです。いつまでも、のどかなハワイと思っていてはダメですね。
 事故の時、救急車が来ても車の中でじっと静かにしていたのは、私らしいことではなかったのですが、車を蹴ったり叩いたりして責め立ててきたグループに、怖さもあったけれども、結局何も言わなくて良かったと思いました。車対自転車の場合は、車の方が責められるのが常識なのだそうですよ。
 このような常識も知りつつ、静観する必要もありますが、それはやはりアメリカのことをちゃんと勉強していればこそなのです。日頃から心に留めておきましょうね。

(2017年3月16日掲載)

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