S&S タイ・キッチン

 

コロナ禍のせいで僕らの生活は激変した。まず服装が変わった。家でも外でもTシャツx短パンという気楽ないでたちが普通になった。それはいいのだが、外出する際の持ち物が増えたのが厄介だ。ほんの半年ほど前までは、財布、携帯、キー、名刺くらいを持てば済んだのだが(それでも忘れ物をして取りに戻ることがしょっちゅうだった)、今ではマスクにウェットタオル、ハンドサニタイザーまで持参しなければならない。だから、何回出たり入ったりを繰り返すことやら。

 

しかし、僕はそれよりも、収容人数を通常の半数に絞って営業することを命ぜられ、絶大な打撃を受けているサービス業の人たちを気の毒に思う。特にレストランは、たった1日の通知でダインインサービスを停止せねばならず、(閉店・休業しなかった店は)至急テイクアウトサービスへの転向を余儀なくされた。そして日持ちのしない食材をいかに無駄なく使い、損失を最小限に抑えるか策を練らなければならなかった。

 

5月初めにホノルルからカポレイに移転オープンしたカジュアルタイレストラン「S&S タイ・キッチン」は、今回のパンデミックの影響を多大に受けた飲食店の典型的な例だ。タイミングから考えて、おそらくパンデミック発生前にリース契約をしたのだろう。突然まったく予期しなかった事態に直面した同店は、即テイクアウトサービスに転向するしかなかった。やがて最初のステイアットホームオーダーが解除され徐々に客が集まりはじめたのが、それも束の間。またもやロックダウンに。

ようやく家族・同居人の店内飲食が許されるようになった今は、新天地での市場拡大に向けて全力を傾けている。ちなみに店名のS&Sは、タイ語の“som(成功)”と“sak(幸福)”の頭文字をとったものだそう。エバビーチ在住のオーナーのジェイソン・ヴォングプラチャン氏は、地産の食材をふんだんに取り入れた化学調味料無添加のヘルシーなタイ料理とラオス料理を提供していくとのこと。実際、使用しているパパイヤ、ロングビーンズ、バジル、オニオンほか多くの果物・野菜類はカフクの自家農場産のもので、その他の材料も信頼できる地元生産者から仕入れている。しかも7割がオーガニックだそうだ。メニューには、そんな新鮮な上質食材が活かされた60種類ものアイテムが並ぶ。

まずアペタイザーは、フライドエンジェルシュリンプ、カラマリフライ、スパイシーフライドチキンといった揚げ物、各種春巻き、そしてフィッシュパテ、ラオスポークソーセージ、豚アゴ肉のグリルのようなストリートフード類。

スープは好きな肉またはシーフード(あるいは野菜/豆腐)が選べ、定番のトムヤムクンはもちろんのこと、タイスキやタイフォー、自家製ヌードルを使用したラオスの汁麺まで揃う。

カレーはレッド、イエロー、グリーン、パナン、マッサマン、イーヴィルエンジェルカレー、パイナップルカレーの7種類。麺類・御飯類には、パッタイ、パッドウンセン、ラートナー、パッキーマオ、パッシーユ、3種類のフライドライスなど充実した選択肢が用意されている。

炒め物の品揃えも豊富だ。サラダは、異なったプロテイン(チキン、ビーフ、ポーク、シーフード、魚、エビ、またはイカ。ヴィーガンは野菜および/または豆腐)を使った9種類が揃う。

大皿のハウススペシャルは、2通りのホールフィッシュ(ライムガーリックソース仕立て または スパイシーソース仕立て)と、緑野菜たっぷりのタイ版サムゲタンみたいなジンセンホールチキンスープがある。デザートのブアロイ(ココナッツミルクで煮た米粉の玉)とマンゴースティッキーライスも見逃せない。

大方の料理は辛さレベルを0~5の間で指定することができるので、リスク自己負担で決めて。また、タイ風(カレー、ココナッツミルクを使用した濃厚味)よりもラオス風(塩分多め、あっさりライム味、魚醤)が好みなら、そう言えば希望に合わせてもらえる。

店内はテーブルと椅子を設置したカジュアルなテイクアウトカウンター風だが(もちろんカウンターでテイクアウト注文できる)、着席してウェイターサービスを受けることも可。たまたまだったのかもしれないが、パンデミック時代を生き残るには、テイクアウトとダインインを合わせたコンセプトを選んだのは賢かったと思う。僕はこのコラムを書き終えたら早速また来店するつもりでいるなのだが、困ったことに車のキーをどこにおいたか思い出せない。

 

 

 

S&S Thai KitchenS&S タイ・キッチン 
www.sandsthaikitchen.com
Phone:  (808)670-2724
カ・マカナ・アリイ(キッキン・ケイジャンの隣)91-5431 Kapolei Parkway, Suite 424
【営】月~土 10:00am – 9:00pm、日 10:00am – 8:00pm
【取扱クレジットカード】ビザ、マスターカード、アメリカンエクスプレス

ショーン・モリス

ショーン・モリス◎ マーケティング会社社長。ハワイ随一のグルメ通として知られている食いしん坊。
ソーシャルメディアも発信中
Twitter: @incurablepicure
Instagram: @incurablepicure

※このページは「ライトハウス・ハワイ 2020年11月1日」号掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

 

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