アロハ・ステーキ・ハウス

 

 

僕の両親は投資の下手な人たちだった。8トラックカートリッジテープやベータマックステープレコーダー、さらにはヒロの辺鄙な場所に土地を買うなど、まったく賢くない運用ばかりしていた。最近、今は亡き継父が僕に残してくれたそのヒロの土地を買いたいという人が出てきたのだが、オファーはわずか数千ドルにも満たなかった。資産家が亡くなると相続をめぐって大もめになることが多い。家族が崩壊してしまったという話もよく聞く。だから僕はそれを羨ましいとは思わない。

 

財産のない家に生まれ育ったおかげで、僕は勉強に励み、一生懸命働く大人になった。少なくとも自分的には、おおかた自力でここまで来たと自負している。自分で勝ち取った成功は、もらったものよりずっとうれしい。ただ、そういう生い立ちのせいか、美食を愛するにもかかわらず、いまだにミシュラン3つ星レストランや“世界のベストレストラン50”入りした店で食事をした際にお金のことが気になってしまうのだ。だから、ルワーズ通りの以前カプチーノ、そしてキムカツ、直近ではアガリコのあった場所にオープンしたファミリーフレンドリーなレストラン「アロハ・ステーキ・ハウス」のような店がとてもありがたい。ルースズ・クリスやウルフギャングステーキハウスの贅沢熟成ステーキは確かに素晴らしい。しかし、その半額あるいは3分の1の値段で美味しいステーキが食べられるなんて実に魅力的だ。

レストランの入口を飾るウォールアートを披露するゼネラルマネージャーのケニー・シザワさんと料理長のケイゴ・ヨシモトさん。

 

アペタイザーメニューはややランダムなセレクションで、ミニアメリカンドッグ、スパイシーチキンウィング、ローカル野菜のチーズフォンデュ、ビーフカレー、アサリのガーリックバター蒸し、ガーリックシュリンプ、フレンチフライが含まれる。メインコースは当然ながら、リブアイ、USテンダーロイン(フィレミニョン)、USカットステーキ(キューブステーキ)などのステーキが中心。

 

リブアイは3つのサイズ(1/2ポンド、1ポンド、1.5ポンド)があり、値段は$26から。テンダーロインは、ハーフポンドが$30、3/4ポンドはプラス$9になる。最もアフォーダブルな2/5ポンドUSカットステーキは$17。どれもライスまたはグリーンサラダが付く。

 

2ポンド+の超特大トマホークステーキは$88で、これはホノルル内の他店と比べて破格値だ。熟成肉ではないが、塩加減完璧・風味満載の柔らかなステーキで、ポン酢風のマウイオニオンソースが肉の旨味を引き立てていた。付け合わせのミックスチーズマカロニ&チーズ、マッシュルームのバターソテー、舌触りなめらかなマッシュポテト、クリームスピナッチは、どれもステーキとの相性抜群だった。敢えて難を言うなら、ほうれん草にナツメグとクローブをもう少し加えてほしかった。

バターがとろけるリブアイとカリカリガーリックを絡ませた殻付きエビのコンビネーション“リブアイステーキ&ガーリックシュリンプ($33)”

 

リブアイステーキとガーリックシュリンプ4尾をセットにしたサーフ&ターフ、またステーキ以外ではサーモングリル 特製タルタルソース添えなどもある。僕が来店した時はまだなかったが、何種類かのサラダとジャガイモでとろみを付けたスイートコーンのスープもはじめるとのこと。

 

デザートには、緑のワッフルコーンにチョコチップをちりばめたスイカアイスクリーム(グリグリ・アイスにかなり似ている)、ゴルゴンゾーラチーズ独特の香りがツンとするずっしり濃厚なゴルゴンゾーラとハチミツのチーズケーキ ハニーコム添え、そしてベリー風味のチョコレートにパイナップル、イチゴ、バナナ、マシュマロ、シュー皮がよく合うマノアチョコレートのフルーツチョコフォンデュが用意されている。

 

勘定書を見て、おそらく良い意味でびっくりするだろうと思う。通常ステーキハウスでの食事は一人$100はするものだが、この店では$50くらいで収まる。多額の財産を相続し、高級ステーキハウスでしょっちゅう食事ができる人たちが羨ましくないわけではないが、僕の継父は僕にとってかけ替えのない人だった。よく働き、家族を大事にした。それは何ものにも代え難い。僕はそんな彼の信条に従ってこれからも生きていこうと思っている。

 

 

アロハ・ステーキ・ハウス/Aloha Steak House (A.S.H.)
320 Lewers Street., Honolulu
☎808-600-3431
▶営業時間:火~日 11:00am – 11:30pm(6月24日以降/それ以前の時間は店に確認)月曜営業も検討中
▶ 取扱クレジットカード:ビザ、マスターカード、JCB、アメリカンエキスプレス、ダイナースクラブ

ショーン・モリス

ショーン・モリス◎ マーケティング会社社長。ハワイ随一のグルメ通として知られている食いしん坊。
ソーシャルメディアも発信中
Twitter: @incurablepicure
Instagram: @incurablepicure

(2019年6月16日掲載)

※このページは「ライトハウス・ハワイ 2019年6月16日」号掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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