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数字の12に僕はいつも混乱させられてきた。丸めた数字が好きなタイプの人間なので、10はもちろん20、30といった10の倍数がしっくりくる。ところが食の世界では、ペストリーであれ卵であれワインであれ、1ダース単位で売られていることが多い。とは言えすべてがそうなのではなく、ホットドッグは1パック10本、バンズは1袋8個入りだったりする。ややこしい話だ。人を困らせるためにわざとそうしているのだろうか。残り2本のホットドッグをどうしろと言うのだ?

そんな矛盾だらけの世の中がこんなに長い間機能し続けてきた訳を考えて悶々とするのだが、客の人数に応じて料理を作ってくれる「ザ・マンダレイ」のようなレストランがあるおかげで、僕は夜ぐっすり眠ることができる。外食に関しては、長らく店内での食事が10人までに制限されてきたせいで、今では丸められたキリのいい人数で食事をすることにすっかり慣れている。

以前ダウンタウンのアラケアストリートにあったこの店のことを覚えている読者も多いかと思う。パーティーやファンドレイザーの会場として広く利用されていたが、現在はワイアラエアベニューに移転し営業している。隣接するSalz Lock & Safe前の駐車場が使えるので便利だ。豪華メニューがたくさんあって飛び込みでも十分に楽しめるのだが、多めの人数なら事前に予約しておけば、一層素晴らしい料理を用意してくれる。

今年の春に移転オープンして以来、僕は12回くらい通ったのだが、毎回香港人の友だちが先に料理を注文しておいてくれた。揚げ餃子やチャイニーズチキンサラダ、酸辣湯、魚のネギ生姜香味蒸し、ハニーウォルナッツシュリンプ、カンパオチキン、ソルト&ペッパーポークチョップ、魚香茄子、モンゴリアンビーフ、ビーフ&ブロッコリー、北京ダック、揚州炒飯、ブラックビーンビーフチャウファン、麻婆豆腐など広東をはじめとするポピュラーな中華料理や限られた数の点心が揃うが、僕は特別に注文しておいた料理に一層感動させられた。

例えば、叉焼。これは至極の逸品だった。ホノルルで普通に見かけるものを僕はあまり好きでないのだが、この店のにはすっかりハマってしまった。ホームページを見ると、店名の下に“Home”と“Char siu”の2つの小見出しが掲げられているから、自信作に違いない。注文は、予約して店内で食事する場合は2オーダーから、テイクアウトの場合は4オーダーからとなっている。豚肉をタレと香辛料に最低8時間漬け込まなければならないので、少なくとも48時間前までの申し込みが必要とのこと。巷によくあるガラスの保温器に並べられたものは乾燥しがちだが、ここではオーブンから出したてホカホカを供してくれる。

このほかレギュラーメニューに含まれないアイテムでおすすめしたいのは、例えば、まるごとのホタテ貝柱またはまるごとの海老と刻んだキノコを詰めて揚げたタロパフ。サクサクのタロ芋の衣の中に入ったしっとりとした具から、海の幸が香り立った。また、2つに割って叩き伸ばしたダックを一晩マリネしてから焼き上げたピパローストダック(琵琶鴨)もジューシー+風味満載の仕上がりだった。

鶏肉、ジャガイモ、タマネギ、ニンジンがゴロゴロ入ったチキンカレーは、ゴールデンソース仕立て。 海老の湯葉巻き揚げは、醤油味のタレが相性抜群だった。そして、椎茸とキクラゲと野菜を柔らかく煮込んだ仏さまの好物とも呼ばれるジャイは、僕が今まで出会った中でトップクラスの逸品だった。ニラのイカしらす炒めは、程よい塩味とシャキッとした歯応えが絶妙。箸が止まらなかった。バター滴る、絶品ロブスター 伊麺添えもある。

店内での食事を予約するときは、料理を事前に注文しておくのが一番。ロイヤルハワイアンセンターのベイジン(北京海鮮中華)で長年活躍していた腕利きシェフが、ハワイ屈指の広東料理を作ってくれる。あと、予約の際に一人当たりの費用をオーナーのラリー&リンダさんに伝えておくこと。そうすれば、予算に合わせたメニューを組んでくれる。アルコールはBYOB。プライベートパーティーの予約は4人から受け付けてくれる。しかし、大皿仕立てなので、やはり10人をおすすめする。ハワイにもそう遠くない将来、12人での会食が許可される日が訪れるかもしれない。それは、特に半端な数字が好きな人にとってうれしいニュースだろう。

The Mandalay

ザ・マンダレイ

Phone:  (808) 525-8585

Website:  www.mandalayhawaii.com

3008 Waialae Avenue

【営】水~日 11:00am – 6:00pm(4名以上のプライベートパーティー:6:00 – 8:00pm)火曜定休日

【取扱クレジットカード】ビザ、マスターカード、アメリカンエクスプレス、ディスカバー

ショーン・モリス

◎ マーケティング会社社長。ハワイ随一のグルメ通として知られている食いしん坊。
ソーシャルメディアも発信中
Twitter: @incurablepicure
Instagram: @incurablepicure

※このページは「ライトハウス・ハワイ 2021年12月1日」号掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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