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~お受験嫌いなママが明かす「ここだけの話」~第247  【新学年の迎え方】

■公立校の年間スケジュール
 今年のハワイの公立校は8月5日から新学年が始まります(一部トラック制の学校などを除く)。アメリカの学校の典型的なスケジュールは、9月~5月は学校、6月~8月は3カ月間の長い夏休みですが、公立校ではイヤー・ラウンドと呼ばれるスケジュールが全島で採用されており、夏休みは5月最終週から7月末までの約2カ月と短く、その代わりに秋休み1週間、冬休み2週間、春休み1週間があり、それぞれの休みを挟んで1学年4学期制になっています。レポートカード(通知表)も年4回発行されます。まだ暑い8月はエンジンがかかりにくいかもしれませんが、新学年を順調にスタートしたいものです。
■オープンハウス
 新学年のクラス替えは、学校が始まる数日前に発表されます。希望する先生に当たったり、仲の良い友達と同じクラスになったりならなかったり…。新学年のスタートですから、子どもたちが楽しく学校に通い始められるよう、大いに激励してあげたいものです。
 学校が始まるとすぐオープンハウスが行われます。オープンハウスでは、まず学校全体で集会が行われ、スタッフや学校行事などの説明があり、その後各学年やクラスごとに分かれて懇談会が開かれます。そこで担任の自己紹介や年間カリキュラムの説明があり、質疑応答の時間が持たれます。オープンハウスは夕方から行われ、仕事を持つ親も参加しやすくなっています。その年の学校行事や担任の学級運営を知る年始の大事な会合なので、スケジュールを調整して必ず参加してください。このときに、クラスペアレント(学級委員)や遠足の付き添い、チューターなどのボランティアも募りますから、積極的にサインナップしてみましょう。学校行事に参加すると、子どもの学校での様子を知ることができるだけでなく、先生や他の親とのつながりもできるので、できるだけ参加されることをおすすめします。
■スクール・サプライ
 日本と違って、ハワイの公立校では教材費は徴収しません。その代わり、スクール・サプライという教材リストが配布されます。スクール・サプライに載っている教材は、夏休み中に親がそろえておき、新学期に持参します。最初はリストの内容に戸惑うかと思いますが、わからないときは先輩ママや学校のオフィスなどに聞いて、そろえてみてください。ロングスやウォルマートといった大型量販店や文具専門店のフィッシャーズでは、7月~8月にかけて、バック・トゥ・スクール・セールが開催されて、文房具からバックパックまでが種類豊富にそろいます。衣類や靴などもセールになるので、新学年に合わせて新調すると気分がいいものです。
 また日本と大きく違うのは、そろえた文房具は全て初日に持って行き、学校に置きっぱなしにすることです。毎日時間割を合わせて教科書や教材をランドセルに詰める日本と違い、親がチェックできませんので、鉛筆などは大量にそろえて持っていかせても、折れたり紛失したり削れてなかったりと、机の中はびっくりするような状態になっていることも。低学年の間は、お迎えのときに時々チェックしてみると良いかもしれません。
 ちなみに夏のセールが終わると、全て定価に戻って高くなりますし、バックパックなどは選択肢が無くなるので要注意。年の途中で補充が必要になりそうなものは、余分にそろえておくと安心です。では新学年が充実した一年になりますように。

スピアかずこ
1964年愛媛県生まれ。大阪•京都•オレゴンで学生時代を過ごす。京都女子大学短期大学部卒業。88年ハワイに移住し結婚。ハワイの公立校で教育を受けた長女は現在アメリカ本土で大学院生、次女はハワイ大学へ通う。雑誌やウェブでの執筆活動を精力的に行っている。共著に『ハッピー•グルメ• ハワイ』(双葉社刊)

※このページは「ライトハウス・ハワイ 2024年7月」号掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。

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