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第7回【備えあれば憂いなし! ペットの防災対策について】

来院したミルキーちゃん、

天疱瘡に苦しんでいたミルキーちゃん

 

 最近はいろんなところで気候変動による自然災害が深刻化が叫ばれています。マウイ島ラハイナの山火事や大雨による土砂災害や洪水被害など、ハワイと日本では今年の夏、特にたくさんの災害に見舞われました。残念ながら多大な人的被害を起こす災害などは、ほとんどのケースで人のそれを上回る被害がペットたちに降りかかってしまいます。今回は、被災してしまったペットたちのこと、そして平時だからこそ僕らにできる防災対策について説明します。
 ラハイナの山火事や秋田の土砂崩れなど、突然降りかかる緊急事態に、残念ながらペットたちは二の次と考える人たちも少なくありません。逆に愛犬愛ネコを家族の一員のように愛していても、急な状況の変化に怯えて逃げ出してしまうペットたちもいます。2011年の東日本大震災時、飼い主とはぐれてしまったワンちゃんたちは、他の理由で飼い主の元を離れることになってしまったワンちゃんたちと比べてストレスホルモンの数値が10年経った後も高いというデータもあります。人間でいうPTSDのような症状が出るペットもいることが報告されています。やはりペットと飼い主、両者のためにも一緒に避難できるのが理想ですよね。
 ペットたちの安心と安全のために一番重要なのが、しっかりと事前に計画を立てて準備しておくことです。もし家から避難しなければいけない場合、ペットたちと安全に過ごせる場所を決め、そこへの避難ルートも確認しておきましょう。ペットの移動に必要なキャリーバッグやクレート、リードに首輪の予備なども準備しておけば避難がスムーズに進みます。もちろんペットたちが普段必要になるもの(水、フード、薬など)の予備も忘れずに。上記の防災キットや計画を紙にまとめて大事にしまっておくと、いざというとき役に立ちます。
 もしも万が一、ペットたちとはぐれてしまった場合に備えて、普段からワンちゃんネコちゃんへのマイクロチップの装着および登録をしておくことをお勧めします。加えてペットたちの写真などを紙、デジタル両方で持っておくと、必要な情報を提供しやすくなります。
 日頃のトレーニングも効果的です。ペットがリードに慣れているか、キャリーバッグに入ることに抵抗がないかなどの訓練を行っておくと、緊急時にスムーズに対応できます。
 最後に大切なのは、近隣の人々や友人、家族にペットの存在と防災対策を伝えておくことです。これにより、万が一の際にサポートを受けることができます。また、地域の動物保護団体とも連絡を取っておくと、安全な場所や支援を受ける手助けになるでしょう。
 災害に会うことなく平穏に毎日を過ごせる方がいいに決まっています。ですが、いざというときに、ペットたちと自分たちの安全を確保するために、今のうちにできることをやっておくことをお勧めします。

Dr. Makoto Sakamoto
獣医師(D.V.M)。大阪府出身。タフツ大学・獣医大学卒業。2023年共同オーナーとして『アイナハイナ・ベタリナリー・クリニック』を開業。


アイナハイナ動物病院
Aina Haina Veterinary Clinic
820 W Hind Dr. Ste, 1224 
Honolulu
TEL 808-453-5000
診療時間
https://ainahainavet.com

※このページは「ライトハウス・ハワイ 2023年10月」号掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。

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