〜航海計画の見直しに伴い、日本への寄港は2028年に予定変更〜
ポリネシア航海協会(PVS)は、エルニーニョ現象および気候変動の影響により西太平洋地域で気象リスクの高まりが確認されたことを受け、「モアナヌイアケア環太平洋航海」の西太平洋航路における航海計画を見直すと発表しました。これに伴い、航海全体のスケジュールは約1年間延長され、日本への寄港は2028年に変更される見込みです。
ポリネシア航海協会について
1973年にハワイで設立されたPVSは、伝統的なポリネシア航海術の保存と継承を目的とする非営利団体です。コンパスなどの計器を一切使わず、星や太陽の動き、波や風の変化などによるナビゲーションをもとに海を渡る伝統航海術を用いて、航海カヌーにより1976年にハワイ- タヒチ間の航海に成功し、ハワイアンの先祖たちが偶然ハワイに漂流したという説を覆し、彼らが航路を理解し意図的にハワイにたどり着いたことを証明しました。その後、これまで50年近くに渡り世界中の海を航海し続けています。ホクレアとヒキアナリアを通じて太平洋のコミュニティを結び、環境保護や文化的誇り、そして「地球という一つの島の乗組員である」という意識を世界に広めています。
モアナヌイアケア環太平洋航海について
モアナヌイアケア環太平洋航海は、伝統航海カヌー「ホクレア」の50年間の歴史における15回目の主要航海です。ホクレア誕生の原点にある「探究」の精神―新たな発見や文化・伝統の再興、そして“島としての地球”とのつながりを再生するという理念を受け継ぎながら、本航海はさらにその価値観を深めています。世界一周航海を通じて得た学びをもとに、「探究」や「理解」にとどまらず、「マラマ(思いやり)」と「クレアナ(責任)」を軸に据え、持続可能な未来に向けた選択と行動へとつなげていくことを目的としています。約4年半にわたり太平洋を巡る本航海は、単なる航海ではなく、地球の未来そのものを目的地とする挑戦であり、次世代へより良い世界を引き継ぐためのグローバルなムーブメントです。