令和4年11月1日(火)、在ホノルル日本国総領事公邸において、米国における日本語教育の推進及び、日米間の平和友好交流の促進に貢献された実績により、令和4年外務大臣表彰を授与された東花書道講師、ピーターソン・ひろみ氏への表彰伝達式が行われました。
ピーターソン・ひろみ氏は、日本語教師として30年の歳月をかけて米国における中高生用の日本語教科書「アドベンチャー日本語」1~5巻を同僚の日本語教師と共に編纂されました。広島原爆の被爆二世でもある同氏は、家族の被爆体験のほかに、ハワイの日系人が戦中に強制収容所に連行された史実など戦争や平和を考えるテーマも教科書に取り上げ、平和学習と関連づけた日本語教育を推進されました。また、2009年に「広島平和スカラシップ」を設立し、以後毎年、当地の高校生を広島市へ派遣し、原爆の被害や平和の尊さを伝える取り組みを支援されるなど、次世代の平和継承に多大な貢献をされています。
伝達式では、井澤首席領事から祝辞を述べ、続いて外務大臣表彰状の授与、そしてピーターソン氏からのスピーチがありました。ピーターソン氏は、これまでの自身の活動の基盤には、プナホウスクールが生徒のためにより良い教育を提供しようとしたことがあると述べ、教科書の共著者である先生方、日本とハワイの約100人にも及ぶボランティアの方々、そして、これまでの活動を常に後押ししてくれた亡き夫君への感謝の意を表し、今後ともピースビルダーの育成に携わっていきたいと述べられました。