2020年3月に開業したハワイ唯一の日本酒を生産する「アイランダー酒」は、これまでカカアコにあった酒蔵をハワイ島に移転することになった。それに伴い同社は、酒蔵に併設されていた大人気の「蔵キッチン」を、アイランダー酒の小粋な離れ(別邸)「Hanale by Islander Sake」として、ホノルル・ダウンタウンにオープン。いよいよ2022年2月24日(木)に営業を開始する。 Hanale by Islander Sakeは、完全予約制で月曜日から土曜日まで営業、カカアコの「蔵キッチン」で大好評だった寿司ディナー($120)を提供する。日曜日は定休日となる。また、酒を作る際に使う麹や酒を作った後に残る酒粕を用いて、健康を意識した食品の生産も手がけている。 1800年代に移民してきた日本人が初めて上陸したホノルル港から1ブロックほど山側に上ったノースキング通りとヌウアヌ通り近くのエリアは、その昔多くの日系人が生活した場所でもあり、「人と時代のクロスポイント」をコンセプトとしたHanale by Islander Sakeにとっては、何か不思議な縁を感じさせる地域でもある。 |
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これまでハワイでは味わうことのできなかったフレッシュな醸造酒を作り出す女性杜氏として、テレビや新聞でも取り上げられ地元ハワイですっかり有名になった創業者の高橋千秋氏は、Hanale by Islander Sakeにかける思いを、次のように述べた。 「夢を抱いて船を降りた日系移民たちは、この地に根を下ろし、商売を始め、家庭を持ち、たくましく生きていました。時代は流れましたが、私も同じような憧れや想いを持ってハワイに来て、ビジネスを始めました。大切なお客様や取引先との一期一会の出会いに感謝し、日本とハワイの融合を通して新しい文化の創造を目指します。また、ハワイがいつまでも平和で美しくあるように、私たちは環境にやさしい、健康を意識した食事を提供して行きます」 |
![]() また、カカアコで稼働していた酒蔵は、2022年初夏にハワイ島で再稼働する予定となっており、より広く風光明媚な新天地での酒造りに、アイランダー酒ファンの期待も高まる。 |