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大人も子どもに混じって学びましょう。

 先日、茨城県の中学生18名が国際交流をするためにハワイを訪れ、その全お世話役を致しました。カイルアの私立校Le Jardin AcademyやワヒアワのWheeler Schoolで生徒や先生方との交流等、実に充実したプログラムでした。ワヒアワの学校は軍の基地内にあるので、軍の方が一人一人に「Certificate of Appreciation」という賞状を作って来てくれ、手渡してくれました。子どもたちにとって素晴らしい思い出になったと思います。

 最終日には、イゲ州知事の奥様であり元教頭のダーン夫人も来てくださり、ハワイ州も国際交流を重要なものと考えていることを痛感しました。ハワイは多人種地域なので、小さい頃から異文化交流に慣れているとはいえ、今や子どものグローバル教育は大人が常に意識しているべき観点なのだと改めて認識しました。

 子どもの教育を考える時、学校選びも重要です。良い学校かということもしかり、子どもに合った学校かというのも大切です。小学校まではどこの公立学校でも良いと思いますが、中学生位になって子どもの個性が見えてきたら考慮するべきでしょう。我が家の場合、長女は主軸がしっかりした性格で、本人の希望で高校まで公立に行きました。その代わり、当事の高校はドラッグの問題等で荒れていたので、娘の友人関係にはいつも目を配っていましたよ。下の男の子の方は、ちょっと手がかかり、小学3年で私立に転校させました。その学校はモンテッソーリ的な教育で息子にはとても合っていたようで良かったと思っています。

 息子が私立に転校前は、彼がいじめられたり何か起きる度に、学校のカウンセラーが出てきてお話を頂いたものです。担任の先生が対応するのではなくてカウンセラーという専門の人が各学校にいて、中立の立場で動いてくれるほうがうまくいくものですね。とても良いシステムだと思います。学校には他に、Parent-Community Networking Center(PCNC)という部門があり、担当者は学校と家庭と地域の繋ぎ役をしています。学校の意思決定の時、保護者と学校の意見交換の場作りをしたり、地域や他の学校との交流のために動いたりします。茨城県の子どもたちが交流した時もPCNC担当が来ていました。保護者ボランティア集めもPCNCの役目なので、学校のボランティア活動に加わりたい時はここに連絡すると良いですよ。

 このように学校にはシステムが整っているので、両親も学校にどんどん関わりましょう。子どもを学校に送迎したら終わりではダメですよ。授業参観やPTA集会に行くのはもちろん、何も問題等がなくてもカウンセラーに子どもの様子を聞いたり、ボランティアに参加して学校の事情を知るように努めることが大事です。子どものことで勤務時間に影響が出ることを職場にもちゃんと理解してもらいましょう。どんどん学校に混じって、子どもだけでなく自分も一緒に学んで成長したいですね。

(2016年12月16日掲載)

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