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在ホノルル総領事館とハワイ大学沖縄研究センター共催 首里城のデジタル保存プロジェクトに関するシンポジウム「記憶をつなぐ〜首里城復興に向けて」

 在ホノルル日本国総領事館では、ハワイ大学沖縄研究センターと共催で、「記憶をつなぐ~首里城復興に向けて」と題したシンポジウムを10月22日(土)にハワイ大学ヒロ校(ハワイ島ヒロ)で、翌23日(日)に東西センター(オアフ島)でそれぞれ実施しました。シンポジウムには、ハワイ在住の沖縄関係者を中心に合計約180名(ヒロ・約50名、オアフ島・約130名)が参加し、首里城の歴史や首里城のデジタル復元プロジェクトについての理解を深めました。

このイベントは、対日理解の促進や親日層の形成を目的に、外交活動の一環として日本文化紹介事業として実施したもので、当館とハワイ大学沖縄研究センターは、この度初めて共催でイベントを開催しました。

シンポジウムでは、まずハワイ大学沖縄研究センターの石田正人所長から、「Shuri Castle: A Historical and Cultural Overview」と題した首里城の歴史について紹介があり、そのあと、日本から招へいした「みんなの首里城デジタル復元プロジェクト」の発起人である東京工業大学の川上玲准教授から「Shuri Castle: History, Digital Reconstruction and Public Memory of a World Heritage Site」と題した講演で同プロジェクトを実施したきっかけや、3D復元に協力するために首里城の写真を提供した個人のエピソードが複数紹介されました。

オアフ島のシンポジウムでは、当館の青木豊総領事や、ハワイ大学のマイケル・ブルーノ副総長からの挨拶があり、そして東西センターのスザンヌ・ラム所長はビデオメッセージで参加されました。参加者からは「デジタルは人々を孤立させるような印象があるが、このプロジェクトはデジタルを活用して日本中そして世界中の人々を繋げた。新しいテクノロジーの使い方だと感じた」という声が寄せられました。

ハワイ州と沖縄県は1985年に姉妹都市関係になり、1951年にはハワイ沖縄連合会が設立されるなど、深い歴史があります。首里城は、沖縄の関係者にとってアイデンティティーの拠点であり、誇りであり、国民的な歴史文化資産でもあります。その首里城が2019年10月31日に大規模な火災で消失しました。人々が心を痛めている中、川上准教授は首里城の写真や動画を一般から広く募集して、そのデータを活用して首里城を3Dモデルで復元させるという「みんなの首里城デジタル復元プロジェクト」を始動させました。なお、首里城は2000年12月に世界遺産に登録されています。

在ホノルル日本国総領事館より

 

追記:ライトハウスハワイ

東京工業大学の川上玲准教授らによる 『みんなの首里城デジタル復元プロジェクト』 では、復元されている首里城の3Dモデルも見ることができます。

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