旅行中に食の楽しみは欠かせない。ハワイのホノルル・ワイキキ周辺では、新しいお店が続々とオープンする一方、既存店舗も新メニューを投入するなど、食の話題は事欠かない。ここでは、それぞれ独自のトピックで話題を呼ぶ人気・おすすめレストランをピックアップ。ホノルル・ワイキキの「旬」を、目で、舌で、堪能してみよう。
ワイキキの東側、カパフル通りにある「タッカー& ベヴィー・ブレックファースト」。2013年6月のオープン以来、オーストラリアスタイルの朝食が好評で、週末には開店時から行列ができるほど地元ハワイの人やワイキキ滞在中の観光客におすすめの人気レストランだ。
このタッカー&ベヴィー・ブレックファーストに、新メニューのココナッツパンケーキが登場した。トッピングの自家製グラノーラには、オーガニックココナッツオイル、オーガニックオート麦、ひまわりの種、ハワイ産マカダミアナッツなどを使用。パンケーキはオーストラリアでは「母の味」と言われるほど定番のリコッタパンケーキ。フワフワ軽い食感で、たっぷりのった旬のフルーツや、甘すぎないココナッツソースがバランス良く混ざるので、重過ぎず、どんどん食が進む。
従来のメニューもどれもヘルシーさにこだわったラインアップばかり。「ケールとキノアのサラダ」は、ほど良い甘さのかぼちゃがケールとうまくマッチし、さらにキノアや、たまり醤油で炒った種の食感が楽しませてくれる。今、ちまたで人気のコールドプレスジュースも6種類用意。ここでのブランチなら、健康的な1日が始まりそうだ。
◎ タッカー&ベヴィー・ブレックファースト / Tucker and Bevvy Breakfast
Hee Hing Plaza, 449 Kapahulu Ave., Suite 203, Honolulu
☎ 808-732-0050
▶ 営業時間:7:00am~2:00pm(無休)
▶ Webサイト:www.tuckerandbevvy.com
ワイキキの喧騒から少し離れ、ホノルルの高級住宅街として名高いカハラ地区に位置する「ザ・カハラ・ホテル&リゾート」の中にレストラン「アランチーノ・アット・ザ・カハラ」は店を構える。2年前のオープン以来、味とサービスで高い評価を獲得し続けている。
そんな憧れのレストランに、コースメニューに加え、アラカルトメニューが誕生し、話題となっている。その時々のシチュエーションに合わせ、好きなメニューを好きな組み合わせでオーダーできる気軽さがうれしい。どのメニューにも、世界的ソムリエ、田崎真也氏のワインペアリングにより、最高の組み合わせのワインをセレクト。料理の味を一層引き立てる。
料理の見た目のユニークさと繊細さもここの魅力の一つ。サーブされた瞬間に目を楽しませてくれ、もったいない想いにかられながらその形を崩してひと口食すと、その味は期待を超えて舌を喜ばせてくれる。
舌の上でとろけるフォアグラ、食材と絶妙なバランスで絡み合うパスタ、新鮮さが食感にあふれ出すシーフード…。挙げればキリがない魅力の品々を1品から堪能できると思うと、高級レストランが少しだけ身近に感じられる。
◎アランチーノ・アット・ザ・カハラ / Arancino at The Kahala
Arancino at The Kahala 5000 Kahala Ave., Honolulu
☎ 808-380-4400
▶ 営業時間:昼食 11:30am~2:30pm、夕食 5:00pm~10:30pm
▶ Webサイト:www.arancino.com
ワイキキのオーシャンフロントに建つホテル、アウトリガー・ワイキキ・ビーチ・リゾートの2階。いつも観光客でにぎわう「フラ・グリル・ワイキキ」に、特別なランチメニューがあるのをご存知だろうか。「ワイキキで手軽にハワイアンプレートランチを食べたい」という多くの声に応え、ハワイの伝統的なルアウプレートランチの提供をしているのだ。
毎週金曜日限定のフラ・グリル・ワイキキのメニューでは、一つのプレートに10種類のハワイの伝統的料理が並ぶ。このようなプレートランチのスタイルは、紀元200~500年頃からの長い歴史を誇るという。
ハワイの郷土料理「ラウラウ」や「カルア・ピッグ」「ピピカウラ」などの肉料理をはじめ、ポケ、そしてデザートまでが程よいバランスで盛られ、飽きることがない。
さらに、食事の前にはレイメイキング、フラレッスンなどのアクティビティー、そして食事中もフラのショーやハワイアンライブを楽しめるのがうれしい。心地良い海風とともに、ハワイの伝統を体の内外から感じられる、贅沢で満足度の高い時間が過ごせそうだ。
◎ フラ・グリル・ワイキキ /Hula Grill Waikiki
Outrigger Waikiki Beach Resort 2nd. 2335 Kalakaua Ave., Honolulu
☎ 808-923-4852
▶ 営業時間:6:30am~11:00pm(無休)
▶ Webサイト:www.hulagrillwaikiki.com
ジェイド・ダイナスティー・シーフード・レストランは、アラモアナセンター4階にある香港発の本格中華レストラン。場所柄、観光客に人気かと思いきや、いつも地元ワイキキの人たちや中国人で賑わっていることからも、その味の確かさがうかがえる。
同レストランでは、数カ月ごとにメニューの入れ替えを行っている。中でも人気のメニューが「Shredded chicken and Pomelo Salad」。ポメロの果実がたっぷりのったサラダで、チキンやパクチーとの意外な組み合わせが実に美味。ポメロのプチプチとした食感も癖になる。
「Kyoto StyleSeafood CakeNoodle」は、一見すると大きなパンケーキ。シェフが京都でヒントを得たという料理で、固い麺の下に汁や具が隠れている。麺に穴をあけ、下の汁につけるように麺を崩しながら食べていく。あんかけ焼きそばが逆さまになったようなイメージだ。
このように、このジェイド・ダイナスティー・シーフード・レストランの特徴は、独特の趣向をこらした個性派料理。大勢で円卓を囲みながら、定番から珍メニューまで、なるべく多くのオリジナルラインアップを制覇していくのが楽しそうだ。
◎ ジェイド・ダイナスティー・シーフード・レストラン / Jade Dynasty Seafood Restaurant
Ala Moana Center 4F, 1450 Ala Moana Blvd., Honolulu
☎ 808-947-8818
▶ 営業時間:10:30am 〜10:00pm(点心10:30am 〜5:00pm)
▶ Webサイト:www.jadedynastyhawaii.com
ワイキキ・アラモアナセンターすぐ近くという好立地で、おいしいコーヒーと軽食が楽しめると人気のカフェ・レストラン「キッサテン24」。日頃から学生が多く利用している。
このキッサテン24では最近、以前から日替わりメニューとして人気の高かったものを中心に、メニューを拡充した。
朝食には、アサイーボウル、マッシュルーム・ブリトー、チョリソ・ブリトー、ランチ&ディナーには、そば&クレソンのサラダ、ケールとキヌアのサラダ、ターキーBBQラップ、ペストチキン・サラダラップ、BKTA(ベーコン&ケール&トマト&アボカド)サンドイッチ、パストラミ・スイスメルト、トリュフ・エッグサラダ・サンドイッチが加わって、もはや軽食店とは呼べない充実メニューとなった。
キッズメニューにはマック&チーズ、グリルドチーズなど4種類があり、ソフトドリンクとチップス付き。イタリアンソーダなどの飲み物は、ホイップクリームとレインボーサワーベルト付きにできる。スープやデザートも種類豊富だ。
オーダーするとWiFiは無料に。これからは、ファミリーからビジネスパーソンまで多様な人々で賑わいを見せそうだ。
◎ キッサテン24 / KISSATEN 24
88 Piikoi St., Honolulu (Hawaiki Tower)
☎ 808-593-1200
▶ 営業時間:朝食 6:00am~11:00am、ランチ&ディナー&キッズメニュー 11:00am~10:00pm、オーバーナイト 10:00pm~6:00am
▶ Webサイト:http://kissatencafe.com/en/
ワイキキ・アラモアナのウォルマートにほど近い場所に店を構える人気日本料理店「凜花」。同店では、年に2回、メニューを一新している。現在、春夏の旬なメニューを提供中だ。
注目メニューは、「ぜいたく海鮮丼」。器からあふれんばかりの新鮮ネタは10種類以上。定番の本マグロの大トロ、活きアワビ、うに、いくら、ボタンエビをはじめ、その日の仕入れによって内容を変えて提供される。まだゆっくりと動きを見せながらテーブルに運ばれてくる活きアワビの姿は、大いにインパクトあり。
「生ハムとクリームチーズの生春巻き」は、大葉、生ハム、たくわん、クリームチーズ、長いも、ホウレンソウ入り。ワカメをペースト状にしてしょう油と絡めたとろみのあるソースが、和のテイストを醸し出している。
この時期の旬、じゅんさいを取り入れたメニューが、「じゅんさいとトロロの酢の物」。暑い季節の救世主となる、さっぱりさがうれしい一品だ。もちろん料理に合う数々のお酒も用意している。木のぬくもりあふれる空間の本格日本料理レストランで、お気に入りの一杯と共に最旬メニューを楽しみたい。
◎ 凜花 / Rinka
1500 Kapiolanil Blvd.,Honolulu
☎ 808-941-5159
▶ 営業時間:ランチ(火~土)11:30am~2:00pm、ディナー(火~日) 5:00pm~11:00pm
▶ Webサイト:www.rinka-dining.com
(‘Eheu Summer 2015号掲載)