ホノルル出身、現在エンタメシティー、ロサンゼルスで音楽活動を続けるダニエル・ホー。彼にとって音楽は、芸術領域にとどまらず科学領域にまで広がる、ユニバーサルな音楽チャレンジャー。6度のグラミー賞受賞、3度のナ・ホク・ハノハノ賞受賞経験を持つダニエル・ホーの世界をご紹介します。
これまでに制作した音楽アルバムの数は110枚以上、オリジナル楽曲は300曲以上、ミュージシャン、プロデューサー、シンガー・ソングライター、アレンジャー、作曲家、エンジニア、レコード会社オーナーという肩書きを持つダニエル・ホー。演奏ができる楽器はギター、ウクレレ、ピアノ、三線、ベース、パーカッション、フラ楽器(イプへケ、カラアウ)など多数。最近ではモンゴル伝統楽器である2弦の馬頭琴とウクレレのコラボアルバムを制作中。彼の音楽に対する深い興味とあくなき追求はとどまることを知りません。音楽を芸術としてとらえるだけでなく、実験や検証をして新たな音楽の領域を広げています。
日常生活=音楽制作であるダニエルと音楽の出会いは3歳。母親が買い与えたおもちゃのピアノでまさにスヌーピーのライナス状態だったそうです。その後、音楽少年として成長したダニエルは、ロサンゼルス(以下、LA)のグローブ・スクール・オブ・ミュージックに進学。作曲と映画音楽のスコア制作を学び、現在も競争の激しいエンタメシティーのLAに居を構え、勝負し続けています。
そんなダニエルが気持ちを癒せる場所が故郷ハワイ。今年創業100年を迎えたワイキキの高級ホテル、ハレクラニの記念アルバムは彼自身の気持ちを投影した作品となっています。
ダニエルは、アルバムのライナーノーツに「この島に生まれ育った者にとって、故郷に帰ることは自分を見つめ直し、元気回復のための時間。ハレクラニは神聖な美しさ、無比のホスピタリティー、洗練されたエレガンスがあり、ハワイの素晴らしさの全てを思い出させてくれる場所です」と書き添えています。1曲目に収録されているオリジナル曲「ザ・ハレクラニ・スイート」は、「ハレクラニの部屋(SUITE ROOM)は甘い香りが漂っています。SEETな幸せな気分になる空間をイメージして作りました」とのこと。長い間、多くの人たちが集い、たくさんの想い出を育み、愛してやまないハレクラニを感じさせる楽曲です。
春には、B’zの松本孝弘とのコラボアルバム『エレクトリック・アイランド、アコースティック・シー』を引っ提げて日本&ハワイで全24公演を完結。ハワイ公演後、ラジオインタビューでは、「日本のトップミュージシャンとの仕事は勉強になった。7歳の時、ジャーニー、クィーン、ビートルズを聞いてロックアーティストに憧れて、鏡の前でロックン・ローラーのアクションを練習したけど、僕の音楽ジャンルはアイランド音楽やジャズ。気骨あるロック・ギタリストの松本さんとの仕事は子ども時代のロッカーの夢が叶い、本当にうれしかった。人生最大級の楽しい仕事だった」と語ってくれました。2年前、LAで知人の紹介で知り合った松本さんへ、ダニエルはすぐにデモテープを送ったといいますから彼の熱意の高さを想像できます。
◎ハワイ在住17年目。ラジオDJ、MC、ライター、イベントディレクター、ビジネスコンサルタントと多方面で活動中。ハワイについての講演会も行っている。イオラニ宮殿の日本語ドーセント。国立新潟大学理学部卒業
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(’Eheu Summer 2017号掲載)
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