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あいおいニッセイ同和損保(株)DTRIC社 上級副社長 伊藤雄一

 

 

昨年6月末にハワイ州の損害保険会社DTRIC社の100%子会社化と増資を実施した「あいおいニッセイ同和損保」。同社のハワイ首席駐在員として赴任した伊藤雄一さんに人生の転機について伺った。

 

 

鹿児島県の郡部でのびのび過ごした幼少期でしたが、小学校5年生で父の実家のある神戸に引っ越し。学校で鹿児島弁をからかわれ、カルチャーショックを受けることに。しかしながら、ほどよい都会の神戸は異文化を柔軟に受け入れる土地柄で、友達にも恵まれ楽しく過ごせました。

ただ、もっと広い世界を見たいとの思いから、大学は東京へ。かつて鹿児島の田舎から神戸に出てきた経験のおかげで、新たな環境に飛び込むことに抵抗がなく、怖さも感じず、東京行きも「きっと、良いことがあるはず」と前向きに捉えることができました。

大学のゼミでは「戦後の日本経済論」を学び、就職先は1番最初に内定を出してくれた千代田火災に決めました。

 

人生観を変える出来事が多発した2001年

「2001年」。この年は私の人生で忘れられない1年でした。まず、千代田火災が大東京火災と合併し、あいおい損保が誕生。私は新会社の再保険部勤務となりました。 6月、再保険のブローカー研修に参加するために英国に出張。ロンドンのロイズは世界の保険の中心で、映画で見るような世界が目の前にあり、しかもそこに自分でもアクセスできることがわかり、海外での勤務を意識し始めました。

研修の3カ月後の2001年9月11日、アメリカ同時多発テロが発生。再保険の世界が甚大なる影響を受けた大事件でした。ワールドトレードセンターの建物の保険は米国の保険会社の領域ですが、航空機の再保険は日本も大きく関与。当時のあいおい損保も金額的に大ダメージを受けました。崩れ落ちるビルの映像を見ながら個人的にも「明日、何が起こるかわからない。やりたいことをやった方がいい」と痛感したものです。

一方、仕事上の大失敗もありました。中間決算期の2週間前、ヨーロッパの子会社の再保険の数字を数十億円読み違えてしまったのです。何とか先輩・同僚の協力で乗り越えましたが、振り返っても生きた心地がしませんでした。

このように、2001年は初めての会社の合併、ロンドンでの研修、同時多発テロ、仕事上の失敗と人生観に多大なる影響のあった1年でした。

その後、希望が通って40歳前にロンドンの欧州現地法人に出向し、2009年4月に帰国。2010年には再合併により「あいおいニッセイ同和損保」が設立され、海外業務部で現地法人の管理を担当しました。そして2017年、ハワイの損害保険会社DTRIC社を完全子会社化。経営体制、財務基盤の強化を図り、ハワイにおける事業拡大のため、昨年ハワイに着任しました。

現在、自動車保険は新しい局面に入っています。昔は車種、運転歴、走行距離、事故歴などで保険料は決まりましたが、今後は「テレマティクッス保険」が導入されるでしょう。これは自動車に設置した特殊端末機から走行距離、運転速度、急発進・急ブレーキといった運転情報を取得。その実績に応じた保険料を算定する保険です。本当に良い運転をしていれば保険料は安くなるという商品で、今年日本でも販売を開始しました。

当社の個性としてこれら新技術のサービスの提供と顧客のフルサポートを目指し、子会社事業をバランスよく革新するのが私のミッションです。

 

会社のハロウィーンイベントで。仮装のまま執務中

 

 

Yuichi Ito

◎1963年鹿児島県生まれ。1987年早稲田大学政治経済学部卒業、千代田火災海上保険(株)(当時)入社。、2004年にロンドンへ赴任。あいおい損害保険(株)(当時)欧州現法にて5年間勤務後、2009年帰国。2014年からあいおいニッセイ同和損害保険(株)国際事業管理部長を務め、2017年4月ハワイへ着任。現職は、同社ハワイ現法のDTRIC社上級副社長

(2018年2月16日掲載)

※このページは「ライトハウス・ハワイ 2018年2月16日」号掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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