ウクレレもサーフィンもアロハの心で人を喜ばすことができるツール
高校生の頃からボディーボードをしていて、海で出会うサーファーがあまり好きではありませんでした。
そんな私がサーフィンを始めたのは4年前。サンディービーチでボディーボードをしたときに大失敗をして背中を痛めたことがきっかけでした。病院で「手術をしなくては治らない」と言われ、手術を断り、カイロプラクティックに行くと「海水に入りなさい」と。それがフィジカルセラピーになると言うんです。言われるままに、大きなロングボードの上で横ばいになって両手でゆっくり水をかいてリハビリを始めました。徐々に状態が良くなっていたある日、いつものように漕いでいると、波が来た瞬間、お節介な誰かがボードを押したんです。思わず立ってしまったら…!そこから人生が変わりました。その日から4年間ほぼ毎日サーフィンをしています(笑)。
ファストフードが大好きで、実は糖尿病も患っていたのですが、サーフィンをするようになったらみるみる体重が落ち今では40キロ減。食事も自然に野菜など健康的なものを食べるようになりました。
これほどサーフィンが好きになったのは、人との出会いがあるから。魅力は波より人なんです。もともと人を喜ばせるのが大好きで、イベントプランナーとウクレレプレイヤーになったのですが、サーフィンも人を喜ばせるチャンスがたくさんあるのです。海にはローカルサーファーや観光客がいて、波を取り合うこともあります。そんなときはポンっと肩を叩いて、「また良い波が来るから、譲り合って楽しもう!」と伝えるとみんなわかってくれます。在住者はもちろん、観光客の皆さんにもハワイの海で良い思い出を作って帰ってほしいと思っています。
サーフィンもウクレレも、アロハスピリッツあふれるすばらしいツール。自分が愛するサーフィンとウクレレで、誰かが笑顔になるなんて最高に幸せです。
🏄♂️お気に入りのサーフポイント
Dereck Kami
◎1965年生まれ。ホノルル出身の日系4世。1991年にアジアからの観光客向けのイベントやウェディングプランナーとして働き始める。その後ウクレレプレイヤーとしても活動。現在、ウエディングやイベントのアレンジや演奏の他、日本からの観光客向け(JALパックのレインボートロリーなど)ウクレレパフォーマンスも。毎年、日本のケアホームへ行きウクレレ演奏のボランティアを行う。
(2018年4月16日掲載)
※このページは「ライトハウス・ハワイ 2018年4月16日」号掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。