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未来の地球環境を考えて、今日から行動をしましょう。

  現在、ワイキキのラグジュアリー・ロウで展示会『Visions of the Future(未来のビジョン)』が開催されています。ハワイでさまざまな分野のクリエイターたちが活動できるプラットホーム作りをしている『ホノルル・ビエンナーレ・ファウンデーション』が主催です。
 展示の題名〝未来のビジョン〟とは、何のビジョンかというと、『FLOODED(浸水)』です。なんと気候変動によって起きている、地球全体の〝海面上昇〟と〝沿岸浸水〟にインスピレーションを受けたマルチメディア展示会なのです。
 オープニングイベントで出された料理もこのコンセプトに沿っているもので、シェフ・マーク・ノグチによって『Foods of the Future(未来の食)』というコース料理が7品クリエイトされていました。〝未来の食〟とは、日々陸地が浸水されている昨今、人は何を食べるのか? というもので、生き残る海藻や貝、きのこなどの食材を使った料理に仕上げてありました。食べながらとても考えさせられましたね。
 二酸化炭素の増加、大気汚染、水質汚染、オゾン層の破壊…のような言葉を聞くようになって長年経ちますが、皆さんは環境問題のために取り組んでいることはありますか?
 私たちが生活の中で出している「温室効果ガス」で起きる地球温暖化と、その温暖化が原因で起きる〝海面上昇〟が益々深刻な問題となっています。すでに1901年〜2010年までの約100年の間に19㎝も海面が上昇。このままでは21世紀中に地球の温度は1・4度〜5・8度上昇し、海面は82㎝も上昇すると報告されています(気候変動に関する政府間パネル「第5次評価報告書」2014年より)。
 温度や海面が上昇したことによって、高潮や海岸部の洪水、大都市部への内水氾濫、極端な気象現象によるインフラ機能停止、熱波による疾病、気温上昇や干ばつによる食料不足、水資源不足と農業生産減少、生態系崩壊、生物多様性への影響など、起きていることはさまざまです。
 現在すでに水没危機にある場所もあります。例えば、南太平洋にあるキリバス共和国は島の5〜8割が50年後までに浸水する恐れがあるそうです。9つのサンゴ礁の島から成るミクロネシア群島の一つ、ツバルでは、洪水や海水の浸水、塩害などがすでに発生していて、毎年数十人がニュージーランドに移住。他、インド洋のモルディブ、ソロモン諸島、ルイジアナ州の沿岸などでも侵食が進んでいるために、そこで暮らす人々が移住を余儀なくされています。
 そして、ここハワイでも徐々に影響が出ていることに気づいていますか? 地球温暖化を防ぐためには、日常無駄な発電をしなくていいように暮らしの中で省エネをするとか、温室育ちのものでなく、旬のものを食べることも省エネになります。
 今、自分の生活を見直して変える時期が来てるのでしょうね。皆さんもこの機会に考えてみてください。

(2018年4月16日掲載)

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